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『Hurley Pro』スタート!ケリー vs ロブの夢のカードも!

2011-09-19 更新
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タヒチでの歴史に残るバレルセッションに続き、ASP史上初となるNYでの開催は素晴らしいエアーショーが繰り広げられ、ASPワールドツアーの前半戦が終了。
そして、後半戦のファーストイベントとなる第7戦『Hurley Pro』が3-4ftレンジの新しい南南西ウネリがヒットしたカリフォルニアのローワー・トラッセルズで現地時間9月18日にスタートしました。

ジョエル・パーキンソン(AUS)、ジェレミー・フローレス(FRA)、タジ・バロウ(AUS)などのトップシードの選手が順調に勝ち上がる中、H5にはワイドルカード出場のロブ・マチャド(USA・写真上)、ケリー・スレーター(USA・写真下)という「flow世代」を代表するかつてのライバル同士の夢のカードが実現!
フレディPことフレッド・パターチア(HAW)を交えた3人ヒートはクロスゲームとなり、ケリーがハイスコアを出せば、ロブがそれに答える黄金時代を彷彿させるような戦いに...。
最後は終了間際に6.97をスコアしたケリーが僅差で逆転してラウンドアップを果たしましたが、ロブのライディングはとても現役を引退したとは思えないスピードとパワーを備えていました。

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ライバルから親友に戻ったヒート終了後はロブからインタビューに答え、次にケリーが登場。
「ロブはヒート最大の波を手に入れていたよ。あの波で彼はインサイドにいたんだけど、好きなように乗らせてしまったんだ。彼が乗った逆方向のレフトも良かったけど、オレのポジションからでは間に合わなかったのさ。最後のセットは、ロブが宣言通りにライトへ行って、オレもその後ろに入ってきた波に続いたんだ。ラッキーにも勝てて嬉しいよ。ニューヨーク以来、海に入って無くてイライラしていたけど、これで吹っ飛んだね」とインタビューに答えていたケリー。

昨年はこの場所で4回目の優勝を決めてカレントリーダーの座をジョーディ・スミス(ZAF)から剥奪。その後のヨーロッパレッグも好成績を重ねて10回目のワールドタイトルを獲得したケリー。
今年は第5戦のタヒチを終了した時点ですでにカレントリーダーの座を手に入れており、更に有利なシチュエーションで後半戦に突入。早くも11回目のタイトルが見えています。

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ニューヨークで初優勝を決めてタイトルレースでも2位と好調のオーウェン・ライト(AUS・写真上)も、ヒート終了間際に逆転劇を演じて1位通過。敗者復活戦のR2行きを逃れてR3への切符を手に入れました。
「R1で勝ったのは久々!かなり嬉しいもんだね。ヒートでは、ラスト5分になってやっとチャンスが巡ってきた。そのチャンスを逃さずに出来るだけのことをやっただけさ。スコアが伸びて大喜びだね」とヒートを振り返ったオーウェン。

ニューヨーク同様にローワー・トラッセルズもアクション勝負のイベント。一筋縄では行かないワールドツアーですが、R1で見せた幸運が味方に付けば再び上位に食い込む可能性も十分にあるでしょう。
「ニューヨークでの優勝は驚くべきものだった。全てを尽くしてそれが結果に結び付いたんだ。あの時は大騒ぎして楽しんだけど、今はニューヨークからこの場所での戦いに気持ちを切り替えているよ」とオーウェンは話していました。

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後半戦からツアーの仲間入りを果たしたメンバーの中で最も注目されている17歳のガブルエル・メディナ(写真上)は、デビュー戦のファーストヒートでブラジリアンの先輩アドリアーノ・デ・スーザと対戦し、素晴らしいパフォーマンスを披露。
怪我のために欠場が続いているデーン・レイノルズ(USA)の不在を埋めるような予想外のトリッキーなエアリアルを連発してギャラリーを沸かせていました。
このヒートは8.10を含むトータル15.17をスコアしたアドリアーノが僅差で勝利。終了後のインタビューでは、「ラウンド1は勝ち負けよりも、ガブリエルと戦えたことに意義があった。彼は良い感じだったでしょ?オレ自身は今のところ楽しんでやれている。ラウンド3もこの調子で行きたいね。ラウンド1は敗者が出ないし、お楽しみはこれからさ。ガブリエルとは良い戦いが出来た。彼には次のラウンドを上手くやって欲しいね。ブラジリアン同士、お互い協力してやっていくよ」とコメント。

アドリアーノ自身も10代の内にクオリファイを果たし、先輩ブラジリアンと共にツアーを回り、今では世界を代表するサーファーに成長。すでに若いブラジリアンの兄貴的存在になってはいるものの、まだ24歳という若さ。
ブラジリアンとして初のワールドタイトルを目指して今イベントでの活躍も期待しましょう。

その他にR1で目立っていた選手は、ハイスコア&ハイエストヒートスコアをメイクして二人のブラジリアンをコンビネーションに追い込んだジュリアン・ウィルソン(AUS・写真下)や、僅か3本の波で8.50を含む15.40をスコアしたミシェル・ボウレズ(PYF)など。
ニューヨークで活躍していたジョシュ・カー(AUS)もラウンドアップを果たしています。

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ネクストコールは現地時間9月19日の朝7時(日本時間9月19日夜11時)で、1時間後にR2のH1、ミック・ファニング(AUS) vs ロブ・マチャド(USA)のカードからスタートする予定。


『Hurley Pro』公式サイト
http://www.hurley.com/hurleypro/(PC用)

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photo: ASP Covered Images

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