【現地コラム】宮城県・荒浜⑦
2011-09-30 更新
東北地方を中心に、各地に大きな爪あとを残した「東日本大震災」。現在も避難生活と懸命な復興活動が続いていますが、現地コラムとして各地の現状などを定期的にお届けします。
宮城県・荒浜
第7回 初のビーチクリーン
立ち入り禁止が続いていた亘理の海岸線でしたが、役場の水産観光課の担当者と協議を重ねた結果、ビーチクリーンの許可がおりました。
震災から半年以上経過した9月25日に150人以上の人が集まり、吉田浜のビーチクリーンを実施することが出来ました。
吉田浜はサーフポイントでもありますが、最近では東北一広い鳴き砂の浜として、亘理町の観光スポットにもなっております。
震災後も比較的広いビーチや、少し離れていますが駐車場も残っておりますので、荒浜の今の状況を考えると、色々な問題を早めにクリアー出来れば、仙南方面では一番早くサーフィンが出来るのではと考えております。
ビーチクリーンの後に集合写真を撮り、解散となったのですが、震災後初めて顔を合わせる人達もたくさんおり、終了後もいつまでも人の輪が出来てました。
今回はビーチクリーンが吉田浜になりましたが、荒浜河口PやプールPの方は画像の通り、まだまだ海岸に入れる様な状態になっておりません。
河口Pは津波により砂が流失し砂浜が少なく、ポイント中心付近には手前から流れ出たテトラポットが何個か確認できますし、プールPにおいては、ほぼ完成した仮堤防が以前の防波堤より20m程海寄りに作られました。
砂浜が無く直接波が当る状況で、ビーチクリーンも出来ない状況が続いています。
しかし、出来るチャンスのあるところから、自分たちが出来る事を進めて行きたいと思います。
...続く
--------------------宮城県亘理郡亘理町荒浜
REAL SURF
残間祥夫
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