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【現地コラム】宮城県・仙台⑩

2011-10-29 更新
東北地方を中心に、各地に大きな爪あとを残した「東日本大震災」。
現在もなお懸命な復興活動が続いていますが、現地コラムとして各地の現状などを定期的にお届けします。


宮城県・仙台
第10回 復興へ向けて

月日が経つのは早いもので、震災から7ヶ月半が経ちました。
その後の新港ポイントも、安全確保が出来ない状態が続き、立ち入り禁止。
今月もビーチクリーンを行う事が出来ませんでした。

そして、9月に採取した水質調査の結果もでました。

仙台新港(環境省)
→水浴場水質判定基準は不適
ふん便性大腸菌群数2200oft(100ml)
(下痢・嘔吐・皮膚の弱いところ(顔・傷口)であれば、しみたり赤くなりかゆみがでたりする)
油膜あり・透明度(0.5m)
放射線量(0.1μSv)

という、とても残念な結果でした。

やはり、川向こうの汚水処理場が被災してしまった影響は大きく、通常通り再開出来ないと大腸菌郡数は減らないので・・・。
新港ポイントでのサーフィンは、各市町村の受け入れ態勢、ビーチの状況、駐車場、避難場所、避難経路を考えても、現段階では無理な状況で、本当に残念です。

新港のビーチの状態は、変わらず波の浸食が酷く、駐車場の中央階段から河口側に伸びていたスロープが破壊されました。
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また、砂浜から見た土手の様子ですが・・・。
中央階段は更に破壊されて、土手もだいぶ波で削られています。
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このままの状態が続くと、せっかく作った新しい駐車場が無くなってしまいそうで、本当に心配です。
なかなか復興していかない新港ポイント。
震災前は、毎日通ってたポイントだっただけに・・・
だんだん遠く感じてきてしまって悲しくなります。

でも・・・
10月に行われた放射能検査では、放射性ヨウ素(I-131)、放射性セシウム(Cs-134)(Cs-137)が検出されなかったので・・・。
この状況の中、この結果は唯一の救いで、少しだけ希望も見えてきたような気がします。
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水質調査費用は決して安くはありませんが、皆さまの安全を考えて、今後も仙台サーフショップユニオンの方で続けて行く予定です。


そして皆様のご協力のお陰で、宮城津波支援金も9月末日で、2,758,106円という金額になり・・・
無事10月13日の日に、要望書と共に「宮城県知事 村井嘉浩様」にお渡しすることが出来ました。

村井知事様からは、震災から7ヶ月の間、サーフィン自粛した事をご評価いただき、また要望書に対して各市町村の了解並びに状況の整った場所があればモラルある行動でサーフィンを再開し、復興のシンボルとなるよう頑張ってほしい。
という前向きなお話しをいただきました。

これからは、環境の整ったポイントから解放を目指して、行政・地域住民の皆様とサーファーが三位一体となり、復興へ向けて頑張っていきたいと思います。

そして、今後の宮城県の各サーフポイントを所有する11の市町村(気仙沼/南三陸/石巻市/女川町/東松島市/七ヶ浜町/仙台市/名取市/岩沼市/亘理町/山本町)の少しでも力になれれば良いと思いまして、仙台サーフショップユニオンでは、宮城津波支援金の継続を考えました。

■期間
2011年10月17日~2012年3月11日

■振り込み先
ゆうちょ銀行
記号:18180
番号:12685421
口座名義人:サワチ ソウイチ

他の金融機関からお振り込み
店名:八一八(読みハチイチハチ)
店番:818
預金種目:貯蓄預金
口座番号:1268542


皆様には、本当に感謝の気持ちでいっぱいですが・・・
宮城沿岸部の復興の為に、今一つお力をいただければ嬉しい限りです。
今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。

...続く
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宮城県仙台市若林区
Japss surf shop
熊谷素子

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