ボビー・マルティネスのアピールがASPのルールを動かした!?
2011-12-29 更新

TOP45からTOP34と減少したワールドツアーメンバーや、ワンランキングシステムの導入、シーズン中盤での選手の入れ替えなど、様々なルール変更を行なっている近年のASP。
その背景にはコストを抑えるためにツアーをコンパクトにし、更に若いサーファーに多くのチャンスを与えようという考えがあり、最短3日間でイベントをフィニッシュすることが出来たり、2011年のシーズン中盤から入ってきたガブリエル・メディナ(写真上)や、ジョン・ジョン・フローレンスが大活躍するなど、確実に成果は表れていました。
しかし、一方で不満や疑問の声を口にする選手も多く、NYでのイベントではボビー・マルティネスがヒート終了後のインタビューで全てを吐き出し、引退を余儀なくされるという異例の事態も...。
「改革には痛みが伴う」とは語弊があるかもしれませんが、ASP側は2012年シーズン前に難しい決断の答えを出しました。
まずはシーズン中盤での選手の入れ替え、通称「ローテーション」を中止すると公式サイトで発表。
2012年の全てのスケジュールが確定していないことが大きな理由ですが、選手達の声がルールの変更を促せたとも言えるでしょう。
これにより、最終戦後に発表されたTOP34のメンバーが2012年の全11戦を戦うことが決定。
選手代表のキーレン・ペローは、「シーズン中盤のローテーションは予想以上の結果に結び付いたけど、長い目で考えると必ずしも良いことだとは思わないんだ。これはトップの34人を始め、クオリファイを狙ってスターイベントやプライムを戦っている選手の多数意見さ。
世界最高の34人を選ぶというシステム、過程がちょっと変な方向に向かってしまっている。だから、2012年の中盤でローテーションを行なわないことがこのスポーツにとってベストだと考えたんだよ」と今回の件についてコメントを残しています。
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