ゴールドコーストで世界一のジュニアが決定!
2012-01-29 更新

アドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、アンディ・アイアンズ(HAW)なども過去に優勝を手にしたことがある世界最高峰のジュニア(20歳以下)タイトル『Billabong ASP World Junior』
今シーズン(年度では2011年)からはバリ島、ブラジル、オーストラリアの3戦で争われ、チャンピオンの威厳がさらに拡大しました。
現地時間1月28日にはオーストラリア・ゴールドコーストのバーレーヘッズで開催されていた最終戦が終了。
ブラジルで優勝したカイオ・イベリ(BRA)とギャレット・パークス(AUS)が3戦を終了した時点で同率だったため、ファイナル終了後に「サーフオフ」(プレーオフ)が行なわれ、クロスゲームの末にカイオが優勝を決め、『Billabong ASP World Junior』のタイトルを手にしました!
「ブラジルにこのタイトルを戻すことが出来てストークしているよ。今は最高の気分さ!タイトルを得るチャンスが与えられることは今朝知ったんだ。家族、友人、スポンサーのオークリーの支えに感謝している。ギャレットは良いサーファーだし、オーストラリアは彼のホーム。ベストを尽くさないと勝てないって思っていたよ」とカイオ。
ブラジリアンが『Billabong ASP World Junior』のタイトルを獲得するのは、2007年のパブロ・パウリーノ以来。
その後はジャドソン・アンドレ、ガブリエル・メディーナ、アレホ・ムニーツなど、現在のワールドツアーで暴れまくっているブラジリアン達がタイトルまであと一歩まで迫りながらも逃していました。
(カイオ自身も昨年は3位に終わっている)
カイオは今回のタイトル獲得でスター&プライムイベントでのシード権を取得。前記の先輩ブラジリアン同様、ワールドツアーで活躍する姿を見るのも遠い話では無さそうです。

イベント自体のファイナルは、ウェイド・カーマイケル(AUS)とネイザン・カーヴァルホ(HAW)がマンオンマンで対決。5pt台を2本まとめたネイザンが主導権を握り、ウェイドは中盤に6.50をスコアした後は一本も乗らず、時間だけが過ぎていきます。ネイザンの優勝が濃厚と思われた中、終了のホーンと共にテイクオフしたウェイドはテイクオフからファーストターンでフィンが前を向いてしばらく走ってしまうほどの強烈なリバースをメイク。
これが4.67に結びつき、僅かにネイザンを上回り、土壇場で逆転に成功!
たった2本の波で勝利を収めたのです。
「これほどの大きな喜びは人生で初めてさ。このイベントのために数ヶ月トレーニングを続けたんだ。飛躍の一年にしたかったところに、この信じられない勝利が舞い込んできたってとこかな。ヒートではナーバスにならず、最後の波を待っていた時も緊張感は無かったよ。でも、最後にスコアを待っていた時だけは別。もの凄いナーバスになった。オレが勝ったと聞いた瞬間は最高の気分だったね」と勝利の喜びを語っていたウェイド。
オーストラリア・NSWのセントラルコースト出身のウェイドはトライアルから勝ち上がってきたノーマークの選手でしたが、これがオージーの層の厚さ。
『Billabong ASP World Junior』総合ランキングを見ても上位はオージーが占めており、タイトルはブラジリアンに渡ったものの、サーフィン大国オーストラリアはまだ健在と言えるでしょう。

なお、ガールズはアレッサ・クイゾン(HAW)が優勝を決め、『Billabong ASP World Junior』のタイトルはブラジル戦で優勝、今回3位に入ったレイラ・ハースト(HAW)が獲得しています。
MCのオッキーことマーク・オキルーポが「ニュースクールクライテリア」と称したほど、選手達のライディングはトリッキーで、回転系のエアリアル「ローテーション」を普通のマニューバーとして取り入れるのがスタンダードになりつつあります。
今回9位でフィニッシュした加藤嵐、大橋海人、大村奈央も素晴らしいライディングを披露してMCを唸らせ、日本人のニュージェネレーションについて語らせるほどでした。
勝負強さという面では壁を乗り越えられない印象でしたが、積極的に海外で戦うことでクリアに出来れば、近い内に結果に結び付くのではないでしょうか?

『Billabong ASP World Junior』総合ランキング
1位 カイオ・イベリ(BRA)
2位 ギャレット・パークス(AUS)
3位 デイビー・キャッスル(AUS)
4位 ジャック・フリーストーン(AUS)
『Billabong ASP World Junior Gold Coast』結果
1位 ウェイド・カーマイケル(AUS)
2位 ネイザン・カーヴァルホ(HAW)
3位 メディ・ヴェミナルディ(REU)、フリップ・トレド(BRA)
ガールズ
1位 アレッサ・クイゾン(HAW)
2位 フィリッパ・アンダーソン(AUS)
3位 ナージュ・メラメッド(HAW)、レイラ・ハースト(HAW)
『Billabong ASP World Junior』公式サイト
http://billabongpro.com/wjc11(PC用)
photo: ASP Covered Images
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