『Quiksilver Pro』初日はケリー&ジョン・ジョンが活躍!
2012-02-25 更新

現地時間2月25日、オーストラリアのゴールドコースト・スナッパーロックスで2012年ASPワールドツアー開幕戦『Quiksilver Pro』がスタート!
同時開催の『Roxy Pro』のR1・6ヒート終了後、『Quiksilver Pro』のR1が全て進行し、合計18ヒートの長い一日が終了。
公式3-4ftレンジの風の影響が入った難しいコンディションながら、別名「スーパーバンク」の名称通り、ピークからバレルになる波もあり、それを上手く見極められた選手が勝ち上がる展開でした。
昨年、11回目のワールドタイトル「KE11Y」を獲得したケリー・スレーター(USA)は40歳という年齢を全く感じさせないパワフルかつクレバーなライディングで9.87を含むトータル18.80を手にしてR3へジャンプアップ!
「オレ達のヒートが始まる30秒前にアウトの岩場から凄い良い波が割れるのを見たんだ。だからあの波に狙いを絞って奥で待っていたよ。今日はどの波を乗るかで勝負が決まってしまう展開だったね。良い波さえ得られれば、とても楽しかったと思う。セットの一本目はラインナップを綺麗にする役目。次の二本目が狙い目って感じだった」と快勝した2012年のファーストヒートを振り返ったケリー。
失敗が許されない岩場の目の前でのテイクオフを難なくクリアし、ディープなバレルにすっぽりと包まれた後、スピットと共に飛び出して美しいカットバック。インサイドセクションまでキッチリとメイクして9.87をスコアしたライディングは、ケリーのスナッパーロックスでの長年の経験が凝縮されていました。
ケリーは僅か5本の波で対戦相手のコロヘ・アンディーノ(USA)とトライアルから勝ち上がってきたギャレット・パークス(AUS)をコンビネーションスコアに追い込んで圧勝。
コロヘ17歳、ギャレット20歳、ケリー40歳。この年齢差を逆にメリットとして勝ち上がったキング・ケリーには「脱帽」という表現がピッタリでしょう。

この日、ケリーのスコアを上回ったのは最終ヒートでダミアン・ホブグッド(USA)、ティアゴ・ピレス(PRT)と戦ったジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ただ1人でした。
ライブ中継のカメラアングルから判断するとオーバースコアな感じもしましたが、まるでホームのバックドアを料理するようにバレルインを繰り返し、パーフェクトに近い9.90に9.70を重ね、ハイエストスコア&ハイエストヒートスコアを更新。
「スナッパーでサーフィンするのは昨日が初めて。昨日もそうだったけど、今日も良い波だったよ。あの2本の波(9pt台の波)に乗った時はストークしたね。スコアも高かったし、ヒートにも勝てた。凄いハッピーだし、この状況を楽しんでいるよ」とジョン・ジョンはコメントを残していました。
昨年末のトリプルクラウンを最年少で獲得し、今年の始めにはパイプライン/バックドアで開催された5スター『Volcom Pipe Pro』で優勝。
現在、最も注目されている若手と言っても過言では無い19歳のジョン・ジョン。
ワールドツアー2年目は更なる活躍が期待出来そうです。
その他にR1を1位通過してR3へコマを進めた主な選手は、アドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、オーウェン・ライト(HAW)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、ミック・ファニング(AUS)など。
タジ・バロウ(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)、ワイルドカードで出場しているデーン・レイノルズ(USA)などはR2の敗者復活戦行きが決定。
日本人として唯一トライアルに参加した大野修聖はR1で敗退して本戦出場は果たせませんでした。

なお、今年から公式サイトでは日本語でのライブ中継が配信されています。
『F+ SURF』編集長・つのだゆきを始め、ASPジャパンの近江俊哉、ゲストで大野修聖や林健太が登場したり、賑やかで的確な解説が楽しめます。
今まで英語オンリーでストレスを感じていた方はこの機会に是非ライブ中継をチェックしてみて下さい。
ネクストコールは現地時間2月26日の朝6時30分で1時間後(日本時間の同日6時30分)にスタート予定。
『Quiksilver Pro』公式サイト(日本語)
http://quiksilverlive.com/progoldcoast/2012/home.jp.html(PC用)
『F+ SURF』では、独自のコンテストレポートや、日本語字幕付きASPオフィシャル動画が見れます。
(BCMスマフォ会員は無料)
photo: ASP Covered Images

