五十嵐カノアASP初優勝!
2012-03-13 更新

アメリカ国籍ながら日本人の両親を持つ五十嵐カノア(写真上)が現地時間3月11日に終了したASPジュニア1スター『DNA Energy Pro Junior』で優勝!
アマチュアのNSSAでは1シーズン30回の優勝というレコードを保持しているカノア。
ASPの方は年齢などの問題で未出場でしたが、14歳になって今回初めてASPジュニアにエントリーし、初優勝という偉業を成し遂げたのです。
舞台となったフロリダの「New Smyrna Beach Inlet」は3-4ftレンジのストーミーコンディション。
ファイナルまでの6ヒートの大半をトップで通過したカノア。4人ヒートのファイナルではローカルナレッジを活かしたダニエル・グレンに抑えられていたものの、最後は逆転に成功して勝利。
「風が強過ぎてアウトではスコアなんて聞こえなかったんだ。他の選手達もそうだったみたいで、誰かが少しでもスコアが聞こえたら教え合うような状況だったよ。こんな風が強い日にサーフィンするのは初めてさ。それがコンテストなんてね。優勝についてはかなりストークしている」とファイナル終了後のインタビューに答えていたカノア。
12歳の時から「Quiksilver」と「Channel Islands Surfboards」にサポートを受けて、チームの最高峰、ケリー・スレーターと行動を共にすることが多くなったカノア。
自分自身はコンテストに出場しなくても、冬のハワイや年初のオーストラリアと世界のサーフシーンの動きに合わせて一流の場所に身を置き、本物のサーフィンを見て、肌で感じることで沢山のことを吸収し成長を続けています。
カリフォルニアのハンティントンビーチで育っているため、もちろん英語はネイティブ。
「ハンティントン(カノアのホームブレイク)では風が強い時も多いけど、ここまで強くは無いね。それでも同じようなビーチブレイクだし、いつも練習しているのと条件は同じようなものだったさ。このイベント用に最強のサーフボードも用意したんだ。サーフィンの技術的には負けない自信があったけど、ここのところ調子が悪かったから、まさかここで勝てるとは思っていなかったよ。ラウンド1から沢山のヒートを勝ち上がり、その度に優勝への自信が確信に変わってきたんだ」と最後に話していました。
五十嵐カノア、14歳。クオリファイを考えるにはまだ早い年齢ですが、今後は「ASP North America Pro Junior Series」、「Junior World Championship」と活躍の舞台を広げていくことは間違いないでしょう。
ジュニア1スター『DNA Energy Pro Junior』結果
1位 カノア・五十嵐(USA)
2位 ダニエル・グレン(USA)
3位 エヴァン・トンプソン(USA)
4位 ライアン・クロトー(USA)
photo: ASP Covered Images

