非会員上部PR枠用
 

『Telstra Drug Aware Pro』終了!オッキー復活!?優勝は?

2012-03-24 更新
20120324o


ASPワールドツアー開幕戦で優勝を決めたタジ・バロウ(AUS)の地元、ウエスタンオーストラリアのマーガレットリバーで3月20日〜25日にプライム『Telstra Drug Aware Pro』が開催されました。

11月〜5月にベストシーズンとなるマーガレットリバー。期間中は十分な南〜南西ウネリが続き、何故ここがワールドツアーの舞台に選ばれないのか?と疑問に思ってしまうような極上のブレイクが炸裂!
タジを始めとしたトップ34のメンバー多数に加え、プライムには滅多に参加しないケリー・スレーター(USA)や、オッキーことマーク・オキルーポ(AUS・写真上)などのスター選手もクレジットされ、素晴らしいショーが楽しめました。

ファイナルデイとなった現地時間3月24日もクリーンなグッドコンディションに恵まれ、天候も良く、絶好のコンテスト日和!
そんな中、2007年にツアーを引退したオッキーが過去に2度の優勝を決めているこの場所で快進撃を続け、Round of 16でケリーを僅差で倒したトム・ウィタカー(AUS)をQFで敗り、SFへ。
残念ながらSFではオラマナ・エレオグラム(HAW)に逆転されてファイナル進出とはなりませんでしたが、46歳のオッキーがまだ第一線の舞台で通用することが証明され、会場やライブ中継を通して彼の勇姿を見ていた同世代のサーファーの刺激、そして活力剤になったことは間違いないでしょう。

インタビューでは、「最高の時間を過ごせたよ。セミファイナルに関しては、最後に逆転出来る場面があったのにしくじってしまった。あれは最悪だったね。勝てるヒートだっただけに、自分が情けなく感じるよ。家に帰るまで落ち込んでいるかもしれないけど、3位という成績にはストークしている。オレの中の競争本能はまだ生きているよ」と明らかに優勝を狙っていたコメントを残していたオッキー。

1999年のワールドチャンピオンが活躍する場面を見るチャンスが再び訪れるのも遠い話ではないのかもしれません。

20120324j


ファイナルはオッキーを倒したオラマナと昨年のトリプルクラウン獲得から一気に注目を浴びて実力も飛躍的に伸びているジョン・ジョン・フローレンスのハワイアン対決。
オラマナは昨年のトリプルクラウン第2戦『Vans World Cup of Surfing』でパーフェクト10を叩き出したこともある若手で、今イベントでもオーウェン・ライト(AUS)、ジョシュ・カー(AUS)を下し、絶好調でファイナルまで駆け上がってきていました。

ファイナルはジョン・ジョンの一人舞台となり、得意のエアリアルを武器に7pt台、8pt台を量産。9.43を含むトータル18.76をスコアし、マーガレットリバーでの初優勝を決めました!
「この1週間はとても楽しかったね。オレのホームみたいに波が豊富で、エアーにも向いている。全てのヒートが面白かったし、優勝してストークしているよ。ベルズの波もここに似ていると聞いているから、大きな自信にもなったね。小さい頃から一緒にサーフィンしてきたオラマナとマーガレットリバーでファイナルを戦えたことにもストークしているよ」とジョン・ジョン。

ノースショアの目の前で育ったジョン・ジョンにとってサイズがあるパワフルなブレイクは大好物。マーガレットリバーはサンセットにも似ている波質で、ライブ中継だけを見ているとまるでホームで戦っているのかと錯覚する程でした。
4月3日からベルズでスタートするワールドツアー第2戦『Rip Curl Pro presented by Ford Ranger』でもジョン・ジョンの良い意味で自由奔放なライディングが堪能出来そうです。

同時開催のウィメンズ6スターはコートニー・コンローグ(USA)がマリア・マニュエル(HAW)をコンビネーションスコアに追い込んで圧勝。2年連続で今イベントを制しました!
「プレッシャーになるだけだから、昨年のことは考えないようにしていたの。2年連続の優勝、ストークしているわ。この場所では昨年も一昨年も色々なことを教えてくれたのよ。初めてここで戦った時はセカンドヒートで敗退。あれは厳しかった。今はとても良い感じ。毎年ここにくる度に波のことが理解出来るようになってきたの。素晴らしいトレーニングが済んで、次はベルズね。すっごい楽しみよ!」と20歳のさわやかな笑顔でコートニーは話していました。

20120324jc


なお、今イベントにエントリーしていた日本人選手ですが、大野修聖、辻裕次郎共にRound of 96で敗退。プライムイベントになるとファーストラウンドから強豪と対戦することになり、あっけなく姿を消してしまった印象でした。
大村奈央はファーストラウンドのRound of 60は1位通過でしたが、次のRound of 48で4位敗退に終わっています。

プライム『Telstra Drug Aware Pro』結果
1位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
2位 オラマナ・エレオグラム(HAW)
3位 マーク・オキルーポ(AUS)、カイ・オットン(AUS)

『Telstra Drug Aware Pro』公式サイト
http://www.telstradrugawarepro.com/(PC用)

photo: ASP Covered Images