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ケリーのパーフェクト10を比較!?

2012-04-14 更新
20120414ke


オーストラリア・ビクトリア州のベルズビーチで開催されていたASPワールドツアー第2戦『Rip Curl Pro presented by Ford Ranger』のファイナルでケリー・スレーター(USA)が披露したローテーション(回転系のエアリアル)は僅か1マニューバーでイベント唯一のパーフェクト10がスコアされたくらい難易度の高い大技でした。

結局、ミック・ファニング(AUS)がファイナルを制したものの、あのローテーションの評価は非常に高く、ツアー1のエアーマスター、ジョシュ・カー(AUS)でさえ、絶賛(詳細は『F+ SURF』のニュースへ!)した程...。

ケリーは昨年NYで開催されたASPワールドツアー第6戦『Quiksilver Pro NewYork』のSFでも高さのあるローテーションで1マニューバー、パーフェクト10をスコア。
その時は大逆転を決めて対戦相手のタジ・バロウ(AUS)も苦笑いしていました。
ベルズでもコンビネーションスコアを脱出するために利用しており、ケリーにしてみれば’困った時の大ローテーション’と言ったところでしょうか...。

ジョシュを始め、ガブリエル・メディナ、ジャドソン・アンドレなど、ヒート中にローテーションを入れてくる選手は沢山いますが、1マニューバーでパーフェクト10はケリーオンリー。
他の選手とは同じ技でも全く質が違うと言えるでしょう。

海外メディアでもその点に注目しており、オーストラリアの「Surfing Life」では「KS10 vs KS10」のタイトルでベルズとNYの比較動画を作成。
ケリーのコメントを借りるとベルズの方が風が強く、それを利用して高さも出たそうです。
更にNYの方は着地点がスープ上でしたが、ベルズの方はスープよりも前に飛び出ており、衝撃によるバランス維持は難しかった(この件もジョシュは語っています)ように見えます。

どちらにしても、他の選手ではあり得ない、まさに神業を見せてくれたケリー。
彼のサーフィンはまだまだ進化していくのか?

脅威の40歳。
今後もケリーの動向から目が離せません。

『Surfing Life・KS10 vs KS10』
http://www.surfinglife.com.au/news/asl-news/6814-10-x-10(PC用)

『F+ SURF』では、独自のコンテストレポートや、日本語字幕付きASPオフィシャル動画が見れます。
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photo: ASP Covered Images