『Volcom Fiji Pro』R1はワイルドカードがケリーを撃沈!
2012-06-03 更新

サーフィン、スノーボード、スケートボードの3Sカルチャーを中心とした個性的なブランド「Volcom」が初めてメインスポンサーとなるワールドツアーのイベント、第4戦『Volcom Fiji Pro』がフィジー・タバルア島の「Cloudbreak」で開幕!
現地時間6月3日に公式6-8ftレンジのソリッドなコンディションの中、R1の全てのヒートが終了しました。
怪我を理由にブラジルでの第3戦をスキップしたケリー・スレーター(USA)はH5に登場。
オープニングウェーブから見事なバレルライド、切れのあるターンを披露して7.83をスコアし、復活をアピール。
5.67のバックアップスコアも重ね、カイ・オットン(AUS)とワイルドカードのミッチ・コルボーン(AUS・写真上)を抑えて主導権を握っていました。
ヒートが動いたのは後半。ミッチがこれ以上無いほどの素晴らしい位置からテイクオフ。深いボトムターンからパーフェクトに近いバレルをメイクして9.27をスコア。
この時点でミッチは2.00のバックアップスコアしか持っていなかったため、3位でしたが、終了間際に乗った波で再び深いバレルに包まれ、8.10を叩き出してトータル17.37のハイエストヒートスコアでラウンドアップ!
ケリーとカイをR2の敗者復活戦行きに追いやりました。
次のヒートが進行する中で行なわれたインタビューでミッチは、「スタートは悪夢のようだったけど、最後は良い終わり方になったね。9ポイント台を出した波がヒートの決め手だったと言えるかな。バレルに入った時、これはいける!って思ったよ。メイクした後は笑いが止まらなかったさ。まだスコアが足りなかったけど、最後にソリッドな一本を手に入れたんだ。数本しか乗ってないのに選んだ波が良かったんだね」とコメント。
オーストラリア・サンシャインコースト出身のミッチはジュニア時代から注目され、クオリファイを目指してスターイベントを転戦していますが、現在ワールドランキング62位とクオリファイには遠い位置にいます。
今イベントでポイントを稼ぎ、念願のワールドツアー入りに近づきたいことでしょう。
ライブ中継を見て、ハードなチャージ&ワイルドな風貌とは対照的に穏やかな喋り方をするミッチのファンになった方も多いのでは?
「このコンテストは他の場所でやるのとは全く違うよ。サーフボードや、その他の細かいことは気にしなくて良いんだ。スウェルは来てるし、悪いことなんて何も無いさ。今ここにいることが嬉しくて仕方ないよ」とミッチは最後に話していました。

今シーズンは優勝こそ無いものの、5位、3位、2位と好成績を重ねてカレントリーダーの座を手に入れているパーコことジョエル・パーキンソン(AUS・写真上)
ラオニ・モンテイロ(BRA)、ローカルワイドルカードと対戦したH6では中盤にレイトテイクオフからバレルイン、完全に姿を消してから出口を見つけ、9.03!
後半には6ポイント台を2本スコアし、他の二人をコンビネーションに追い込んでR3行きを決めました。
「後半は調子良かったね。スタートは波に巻かれ過ぎちゃってリズムを崩したけど、一転した。ここでは全てを楽しんでいるよ。ベストコンテストと言えるよね。島でのんびりしてフィッシングや、サーフィンをしていれば良いんだぜ。最高さ。本当に楽しんでいるよ」とリラックスした表情でインタビューに答えていたパーコ。
世界最高のサーフリゾートと言えるタバルア島をトップ34で貸切りにする夢のような今イベント。
諸事情により2008年を最後にストップしていた3年間。パーコを始め、多くの選手が復活を望んでいたと思います。

ブラジルでワールドツアー初優勝を決めたジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真上)にとって今回のフィジー、次のタヒチが本当の実力を発揮出来る舞台。
病み上がりということで本調子とは言えませんでしたが、キッチリをバレルをメイクしてくるのはさすがの一言。
H9ではミゲル・プーポ(BRA)の激しい追い上げを振り切って最後は9.37のハイスコアを叩き出し、1位通過を果たしました。
「自信はあるけど、ここ数日は身体の調子が良くないんだ。昨日もセッションはしたし、自信はある。まだ確かとは言えないけど...。乗るべき波は手に入れた。良いウォームアップになったよ。やる気も出てきたしね」とコメントを残したジョン・ジョン。
次のR3でもパイプライン仕込みの巧妙なバレルさばきに注目しましょう。
その他にR1を1位通過してR3行きを決めたのは、ジョーディ・スミス(ZAF)、C.J&ダミアン・ホブグッド(USA)、アドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、オーウェン・ライト(AUS)、ミック・ファニング(AUS)、ヘイター・アルヴェス(BRA)、ジェレミー・フローレス(FRA)、アレホ・ムニーツ(BRA)
ジャドソン・アンドレ(BRA)とダスティー・ペイン(HAW)は怪我のため、今イベントをスキップ。
補欠選手のウィリアン・カルドソ(BRA)、フレッド・パターチア(HAW)が代わりに出場しています。
ネクストコールは現地時間4日の朝6時30分(日本時間の同日早朝3時30分)で、2時間後に再開される予定。
R2のH1にはケリーが登場するので、お見逃しの無いように!
『Volcom Fiji Pro』公式サイト
http://volcomfijipro.com/(PC用)
『F+ SURF』では、独自のコンテストレポートや、日本語字幕付きASPオフィシャル動画が見れます。
(BCMスマフォ会員は無料)
photo: ASP Covered Images
⇒「コンテストリポート」一覧へ

