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「チマジャトリップ2012年春④」

2012-06-07 更新
今回は一人旅だったので、自分の時間が沢山あった。

サーフボードを背負って世界中のサーフポイントを旅するのは20代の頃からの夢だった。
見たことのない景色、会ったことのない人や文化、そこにブレイクする波。
インドネシアは僕の探究心を大いにくすぐる...。

大小あわせて約18000もの島から成り立つこの国に一体幾つのサーフポイントがあるのだろうか?
ジャカルタや、デンパサールなどの都会から少し離れれば、森深いジャングルが広がっている。

チマジャ6日目の朝、起きてからすぐに寝ぼけながらあぜ道を歩いてレストランに向って歩いていると、目の前で「バシャバシャッ」と大きな音がして僕はビックリして田んぼに落ちそうになった。

音の方向に目をやると、1mを超えるコモドドラゴンのようなオオトカゲがこっちを向いている。
オオトカゲの動きは機敏で、すぐに姿を消してしまった...。
夜、部屋のバルコニーに現れる体長30cm位で猫のような目をしたヤモリ。
歩いていると危うく踏みそうになるカエルの群れ。

こういった普段の生活には無い環境が日々の事から解放してくれる。

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僕はサーフィンと同じくらい自然や文化遺産に触れるのが好きだ。

ジャワの最北パナイタン島近くにあるウジュンクロン国立公園にいる絶滅危惧種のジャワサイ。
隣のスマトラ島のジャングルには、オランウータンを始め、象やトラが潜んでいる。
いつの日かその動物達を川口探検隊ばりに見に行きたいと考えている...。

一方、ここチマジャにも文明の利器は音もせずに近寄っている。

場所によってはWi-Fiなるものが飛んでいるのだ。
僕の泊まっていた宿でも、スマートフォンのスイッチを入れておけばメールやSKYPEが出来る。
夜は毎日のように日本にいる子供たちの声を聞くことが出来たし、ローカル達も日本の若者のように暇があれば携帯をいじっている...。

そのローカル達、最近は仕事があまり無くて困っているようだ。
GWや夏休み以外はあまり日本人が来ないので、ガイドとしての仕事が減ってしまう。
客が少ないとガイド達全員に仕事が回らないため、ローカル達の間ではデリケートになってくる。

この辺の事情は僕もスリランカで経験していて良く分かる。

僕が帰る日は丁度GWの始まりだったのだが、「GW中は30人位の予約が入っているよ。もうすぐここはJapanese Villageになるんだ!」とホテルのフロントがニコニコ笑いながら言っていた。

日本人は旅する期間が短いからポジティブだし、海の中でもマナーの良い人が多い。
お金も短期間に沢山落としてくれるので、ホテル、レストラン、ローカルガイド、売店にしてみれば凄くウェルカムなようだ。

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波の話をすると、チマジャがオーバーヘッドを超えれば、カランサリ、ロジ、チクンバといった他のポイントでもサーフ可能になる。
チマジャがフラットから頭サイズだと、バイクで5分ほど走った所にあるサンセットビーチがハイタイド時にファンブレイクになる。
チマジャより1時間ほど車で走った所にはウネリに敏感なサワルナポイントがある。
ここがフラットになることはあまり無さそうだ。

他にもサワルナポイントの裏側に本業が漁師のAgusが見つけたレフトのロングブレイクがあるらしい。

他にもベールに包まれたサーフポイントがいくつもあるのだろう...。

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チマジャの文化が今でも日本とかけ離れているのは机上の空論では無いでしょうが、まさかWi-Fiが使えるとは驚きでしたね。
サーフトリップに対するハルさんの考え方も伝わってくる内容でした。

次回の「One Earth」もお楽しみに!