「国内出張&サーフ①岩手編」
2012-07-12 更新
6月に入ると日本中の至る所でスキーショップは早期受注会なるものを始める。来年の冬に販売するスキーグッズの先行予約会だ。
スキー場の雪が溶け、外が暑くても熱いスキーヤーには関係ない。
僕の仕事はスキーウェアの輸入販売と卸なので、商品説明とご挨拶を兼ねて、この時期は日本各地を飛び回ることになる。
出張先には宮城・仙台、岩手・盛岡、高知といったサーフポイントもある。「釣りバカ日記の浜ちゃん」ばりにその場所に波があれば、仕事のスケジュールを調整してサーフトリップを目論むのは僕流。
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今週は秋田に出張のスケジュールだったが、秋田までは東京から遠いので、道中にある盛岡の取引先にも顔を出す計画にした。
盛岡のスキーショップ「Narrows」の伴店長に、「秋田まで行くから盛岡にも寄ろうかな」と出張前日に電話をすると、「波は小さいけど出来そうだから、ウェットだけ持ってきて下さいねぇ。オレもハルさんが来るなら口実ができた。明日、お店は臨時休業で〜す」と実にファジー。
彼は冬には雑誌にも登場するプロスキーヤー。
そして、過去に2回もスリランカを訪ねてきた熱心なサーファーでもある。
東北地方に遊びに来た時には、夏でも冬でも楽しませてくれる僕のパーソナルガイドだ。
始発に近い新幹線に乗って盛岡へ。
駅で僕をピックした伴ちゃんのバンは、高速道路を青森方面へ向かった。
高速を降りてからも、緑豊な山道をグネグネと走り、ようやく海に辿り着く。
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最初に見たポイントは大浜。
長い砂浜の沖には、規則正しくウネリが入っている。サイズは腰から腹くらい。
ラインナップには誰もいない。
次にチェックしたのは江戸。
テトラと防波堤に囲まれたポイント。
町と港の間には、水門があって昨年の津波の時にはこれが上手く作動して町が災害から免れたそうだ。
波は綺麗にシェイプされたAframe Peakのビーチブレイク。
サイズは腹くらいで10人ほどのサーファーがいたので、ここはパスして次は水門というポイントへ向かった。
ここもサイズは小さく、最大セットで腹くらいだったが、貸切りだったので、ここで楽しむことにした。
6月も終わりに近いが、このエリアの水は未だ冷たく、ブーツを履くことにした。
波はパワーが無く、アクションをするのはかなり難しい...。
1時間ほどして海から上がり、先ほどチェックした江戸に戻ってみると、ラインナップは3人ほどに減っていた。
僕は水を得た魚のように意気揚揚と海に飛び込んでいった。
サイズは小さいが、三角形にシェイプされた波は横浜にあったウェイブプールのような波で、ライトでもレフトでも好きに行って下さいと言っているよう。
一本で二人が同時に乗れる波だった。
先に海に入っていたローカルサーファーに挨拶をして、ポイントのことを聞いたら、小さい時はこんな感じでシェイプが良く、大きくなるとクローズ気味になるそうだ。
ローカルの人達も始終笑顔で海の中の雰囲気もとっても良い。
僕も伴ちゃんもテイクオフを繰り返して陽が傾くまで時間が経つのを忘れてしまった...。
岩手の県北から青森にかけては、こういった素晴らしいポイントが点在するらしい。
もちろんポイントに大勢で押し寄せるようなマナーには十分注意した方が良いと思う。
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今回の「One Earth」はここまで。
次回の「国内出張&サーフ」はどこに向かうのか?
お楽しみに!