『Nike US Open of Surfing』はファイナルデーを飾るメンバーが揃ってきた!
2012-08-04 更新

毎年恒例の真夏のビッグイベント、ASPプライム『Nike US Open of Surfing』がカリフォルニアのハンティントンビーチで7月28日にスタートし、新しい南西のグランドスウェルが入った現地時間8月3日にRound of 24が終了。
トライアルを合わせると124人もいた選手が残り16人まで絞られ、5日のファイナルデーに向けてイベントもヒートアップしてきました!
残り16人のメンバーの中にはキング・ケリー・スレーター(USA・写真上)の姿も!
ケリーはスチュー・ケネディ(AUS)とのRound of 24で9.20を含むトータル15.37で圧勝。
「このボードはフィジーで乗っていたボードのコピーなんだ。今日のようなフェイスの開いたレフトの波にはピッタリさ。難しいセクションもあったけど、概ね良好だったね。スチューもエアーやローテーション(回転系のエアリアル)を決めていたけど、上手くまとめられなかった。オレにとってはラッキーだったよ」とヒートを振り返ったケリー。
フィジーとハンティントン。比べるまでもなく、全く異なる波ですが、他の選手が9ftのガンを引っ張り出すようなアウターリーフの10ftの波でも短いボードを愛用するケリーにとって、大きな違いではないのかも知れません。
あくまでケリーだからこその世界。
ちなみにケリーは昨年の同イベントのタイトルホルダーで、今年も間違いなく表彰台の一番上を狙っていることでしょう。

ローカルにとってこのイベントを制することはグロム時代からの夢でもあります。
2009年、2010年と2年連続でその偉業を成し遂げたブレット・シンプソン(写真上)は今年もローカルナレッジを活かし、ブラジリアンのアレックス・リビエロを抑えてラウンドアップ!
ヒート終了後のインタビューでは、「自分のゲームプランに徹し、波も掴めたよ。彼の隣に張り付いて良い波が入ったら奪い取るつもりだった。とにかく波に乗らせない作戦さ。オレが優勝した年も僅差のヒートは沢山あったし、今年も同じ。4人ヒートのラウンドが終わって、違う戦略もまだある。なんかノってきたって感じ。良いリズムだね」とブレットは話していました。
ブレットよりも年上で元ツアー選手のティム・レイズも勝ち上がっているローカルの一人。
同じカリフォルニアでも違う文化を持つサンクレメンテ出身のターナー・グダスカスを僅差で抑え、ビーチに集まった友人、家族の喝采を浴びていました。
「このイベントは他の選手の欠場によって参加出来たんだ。それがここまで来れるなんて、夢みたいさ。もし、ファイナルでブレットと対戦することになったら、素晴らしいだろうね。今は次のヒートを楽しみにしているよ」とティム。
カリフォルニアのサーファー特有のスタイリッシュなライディングが持ち味のティム。
ワールドツアーを退いた後もファンが多く、ワイルドな風貌はビーチにいても一際目立つ存在です。
次の対戦相手は17歳のフィリッペ・トレド。ヤングブラジリアンらしくエアリアルで攻めてくる選手にローカルのティムがどのように立ち向かうのか?
注目しましょう!

その他にRound of 16へコマを進めた主な選手は、ミゲル・プーボ(BRA)、カイ・オットン(AUS)、ナサニエル・カラン(USA)、ガブリエル・メディナ(BRA)、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)など豪華なメンバー。
今イベントの目玉でもあるデーン・レイノルズ(USA・写真上)もギャラリーを熱狂させる素晴らしいライディングを披露して着々と勝ち上がっています。

なお、同時開催のウィメンズワールドツアー最終戦の方はQFが終了。
17歳のレイキー・ピーターソン(USA・写真上)が9.93を含む、トータル19.76のパーフェクトに近いスコアを叩き出し、マリア・マニュエル(HAW)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)と共にSF進出を決めています。
4スターのジュニアもSFを戦うメンバーが出揃い、五十嵐カノア、コーナー・コフィン、カラニ・デイヴィッドなどの強豪北米勢に混じって大原洋人が残っています。
公式サイトではライブ中継が楽しめるので、ぜひチェックしてみて下さい!
『Nike US Open of Surfing』公式サイト
http://www.usopenofsurfing.com(PC用)
『F+ SURF』では、独自のコンテストレポートや、日本語字幕付きASPオフィシャル動画が見れます。
(BCMスマフォ会員は無料)
photo: ASP Covered Images
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