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『Billabong Pro Teahupoo』初日はブラジリアンが活躍!

2012-08-17 更新
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現地時間8月16日、ASPワールドツアー第5戦『Billabong Pro Teahupoo』がタヒチ・チョープーでスタートし、R1の全てのヒートと敗者復活戦のR2の2ヒートが終了。

シェーン・ドリアン&カマレイ・アレキサンダーを解説者に迎えたイベント初日。
公式3-5レンジで風の影響も入ったトリッキーな難しいコンディションにカレントリーダーのミック・ファニング(AUS)がR1で敗退し、R2行きを強いられる場面も...。
ケリー・スレーター(USA)、パーコことジョエル・パーキンソン(AUS)など、タイトル争いに絡んでいる他の選手はR1でハイスコアを出して順当にR3行きを決めていました。

この日、活躍が目立っていたのは闘志みなぎるブラジリアンの面々。

10代の頃からワールドツアーで揉まれ、25歳にしてツアー歴7年目。ヤングブラジリアンのリーダー的存在のエイドリアーノ・デ・スーザ(写真上)はヒート終盤にハイエストスコアの9.83、9.60を立て続けにスコア。19.43のハイエストヒートスコアでビード・ダービッジ(AUS)とブラジリアンのウィリアン・カルドソをコンビネーションに追い込んで圧勝。
「昨年はもの凄いデカイ波だったけど、今年は僅か4フィート。それでも楽しい波には変わりないね。ヒートでは良いバレルを掴んで楽しんだだけ。ジャッジもそれに高いポイントを出してくれたのさ。超ハッピー!」と意気揚々にヒートを振り返っていたエイドリアーノ。

今シーズンは初戦のゴールドコーストで2位。5位が2回に9位が1回とコンスタントに成績を重ね、第4戦を終了した時点でパーコに続く4位。
格下げされたとはいえ、「J-Bay」での6スターでは見事に優勝を決めています。
「良いシーズンを送っているよ。今年に限ったことでは無いけど、向上心は常に持っている、どこに行ってもそれは同じさ。全てのスポットで自信を持てるようになってきた。勝利に対して強い気持ちを持っているし、サーフボードも最高なんだ」と話していました。

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エイドリアーノの他にもブラジリアンではヘイター・アルヴェス、ガブリエル・メディナがR3へジャンプアップ!
そして、もう一人注目を集めていたブラジリアンはトライアルから勝ち上がってきたリカルド・ドス・サントス(写真上)でしょう。
R1ではパーコに抑えられたものの、R2ではジョーディ・スミス(ZAF)を相手に序盤から7.00をスコア。
8.00を返したジョーディに対し、リカルドはラスト数分でパーフェクトなポジションからディープなバレルに包まれ、8.37をスコア。逆転に成功し、ジョーディを抑えてR3行きを決めたのです。

昨年もトライアルからワイルドカードを得たリカルド。2年連続でこの切符を手にしたサーファーは12年の歴史で初になります。
過去にはブルーノ・サントス(BRA)とマノア・ドローレ(PYF)の二人のワイルドカードがファイナリストに選ばれたこともあり、このイベントでのワイルドカードはトップ34よりも要注意人物とされています。

R2のH1でミックと対戦したもう一人のワイルドカード、アラン・リオウ(PYF)も、序盤こそミックに抑えられていたものの、後半には完璧にバレルの中に姿を消してからインサイドのクローズセクションの手前で飛び出し、9.80をスコア。
コンビネーションから僅か0.97pt差まで詰め寄り、ミックを脅かしていました。

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昨年の後半からツアー入りしたため、初めてタヒチでのヒートを戦ったジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真上)はR1のファーストヒートに登場。
ミゲル・プーポ(BRA)、パトリック・グダスカス(USA)を相手に辛抱強くセットを待ったジョン・ジョンは、手始めにアクションで攻めて8.17。後半には得意のバレルインを綺麗にメイクして9.17を重ね、余裕のラウンドアップ。
「今朝はやられまくったね。波が最悪だったんだ。太陽が昇ってからやっとバレルになる波が現れ、今のところ良い感じで楽しめる。ツアーのみんなとタヒチにいるなんて最高さ。ヒートではクリーンでオープンな波を選んで出来るだけのことをした。最初はターンから入って、最後は小さなバレルで締めることが出来たよ。オレみたいなバックハンドの場合、このサイズとコンディションは怖いんだ。バレルを抜けた後は、すぐにリーフから逃げる必要があるからね」とヒート終了後のインタビューに答えていたジョン・ジョン。

コードレッドが発令された昨年のジャイアント級のウネリに比べ、今年のイベントはアベレージサイズで進みそうな予報。
10ftのチョープー×ジョン・ジョンのサーフィンを楽しみにしていたファンには残念ですが、これも自然を相手にしたスポーツの宿命。
限られた条件の中、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれることに期待しましょう。

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その他にR1を1位通過してR3行きを決めた選手は、タジ・バロウ(AUS)、テイラー・ノックス(USA)、ジョシュ・カー(AUS)、エイドリアン・バッカン(AUS・写真上)、オーウェン・ライト(AUS)、CJ・ホブグッド(USA)

ネクストコールは現地時間8月17日の早朝6時30分(日本時間8月18日深夜1時30分)で、条件が揃えば30分後にR2のH3、ジュリアン・ウィルソン(AUS) vs ウィリアン・カルドソ(BRA)のカードから再開します。

Billabong Pro Teahupoo』公式サイト
http://www.billabongpro.com/tahiti12(PC用)


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photo: ASP Covered Images

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