『Billabong Pro Teahupoo』2日目はパイプマスターが魅せた!
2012-08-18 更新

世界で最も危険かつ魅力的な波、タヒチ・チョープーで開催中のASPワールドツアー第5戦『Billabong Pro Teahupoo』は2日続けてヒートが進行。
現地時間8月17日、敗者復活戦となるR2のH3からH12まで行なわれ、R3を戦う24人のメンバーが確定。
公式3-4ftレンジと前日と比べてサイズダウン。時間帯によっては波数が少なくなったものの、たまに入るセットはコンパクトながら綺麗なバレルを形成。
まるで大きな森の中に隠された宝物探し。その宝物を上手く見つけた選手が笑顔で勝ち上がる展開となっていました。
前日に引き続き、ブラジリアンの活躍が目立っていた2日目。
アレホ・ムニーツはヒザ〜コシ程度しか無いシャローなリーフの餌食(手の平をざっくり...)になりながらも同じブラジリアンのジャドソン・アンドレを敗ってR3へ。
もう一人のブラジリアン、ミゲル・プーポ(写真上)は、H8でヤディン・ニコル(AUS)と対戦。
フロントサイドの利点を活かして深い位置からテイクオフ。バレルの中で一番良いポジションを駆け抜け、序盤に9.50をスコア。後半には9.00を重ね、8ポイント台を2本まとめたヤディンをノックアウト!
「オレ達のヒートは本当に良い波だったよ。今日の波は’ストップ・アンド・ゴー’って感じで、ヒートによって波が良かったり、悪かったりだね。沢山の波に恵まれてハッピーなヒートだった。チョープーで戦うのは今回が初めて。とにかく波を掴んで経験を重ねていくつもりさ」とミゲル。
昨年の後半からツアー入りしたミゲルは、タヒチでのイベントが今回で初となりますが、その順応力は非常に高く、すでにチョープーの料理方法をマスターしたようです。

この日の主役はブラジリアンの他にも沢山いました。
中でも2010年のパイプマスター、ジェレミー・フローレス(FRA・写真上)と2011年のパイプマスター、キーレン・ペロー(AUS)は共に対戦相手をコンビネーションスコアに追い込んで圧勝。
ダスティ・ペインを抑えたジェレミーは、「リユニオンで育ち、今はニューカレドニアに暮らしているから、リーフブレイクでの経験は豊富なんだ。残念ながら昨年のようなコンディションには恵まれていないけど、波はあるし、チョープーのバレルは最高さ」とコメント。
同じ南太平洋の上に浮かぶニューカレドニアにはチョープーと似たようなブレイクもあり、水を得た魚のようにバレルをメイクしていたジェレミー。
次はブラジリアンのヘイター・アルヴェスと対戦します。

ツアーのベテラン、キーレン(写真上)は、開幕戦での13位が最高位で、残り3戦は全てR2敗退と今のところ厳しいシーズンを送っています。
ティアゴ・ピレス(PRT)とのH7では落ち着いた試合運びで8.60を含むトータル16.60をメイク。
「オレにとって2012年は厳しいスタート。だから、今日はヒートを勝ち上がれて嬉しいよ。ダレン(ハンドレー)のボードが調子良くて、自分のサーフィンも上々。全てが上手くいっているし、ヒートもスマートにこなせた。波は昨日よりもクリーンだし、素晴らしいポテンシャルだよ」とヒートを振り返っていました。
その他にR2を勝ち上がってR3行きを決めたのは、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、ダミアン・ホブグッド(USA)、ブレット・シンプソン(USA)、フレッド・パターチア(HAW・写真下)、カイ・オットン(AUS)

ネクストコールは現地時間8月18日の早朝6時30分(日本時間8月19日深夜1時30分)で、条件が揃えば30分後にR3のH1、ミック・ファニング(AUS) vs フレッド・パターチア(HAW)のカードから再開します。
なお、フランスで開催中の5スター『Sooruz Lacanau Pro』に挑戦している3人の日本人。田嶋鉄兵、辻裕次郎、大澤伸幸ですが、Round of 64を終了した時点で田嶋鉄兵のみ残っており、次のRound of 32では強豪オージーのミッチ・クルーズ、ミッチ・コルボーンなどと対戦します。
Billabong Pro Teahupoo』公式サイト
http://www.billabongpro.com/tahiti12(PC用)
『F+ SURF』では、独自のコンテストレポートや、日本語字幕付きASPオフィシャル動画が見れます。
(BCMスマフォ会員は無料)
photo: ASP Covered Images
⇒「コンテストリポート」一覧へ

