「国内家族キャンプ2012年夏③茨城編」
2012-08-22 更新
前回の伊豆に引き続き、今回は大人だけのサーフキャンプを茨城・鹿島で実施しました。
鹿島は20代の頃から通い続けている大好きなエリア。南西の風でウネリがある時には大体どこかで良い波が割れているし、この一体の海岸線は数十キロに及び、贅沢を言わなければ無人のブレイクが見つけられる。
(大人数で海に行く時には周囲への配慮が大切です!)
今回は僕の働いているお店のお客さん達が中心となって7人のサーファーが集まった。
一人は僕が担当するSOS(スキーウェア)の雑誌広告のモデルとしてモデルエージェントから派遣されたマックスというフロリダ出身のファッションモデル。
キャンプ3日前の撮影当日に世間話からサーフィンをやると聞いたので、誘ってみたら二つ返事で参加したいとのこと。
他にもその時のカメラマン、福島の相馬から5時間もかけて来てくれたお客様。そして、僕の友人2名がメンバーだ。
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東京からは約2時間。お盆休みに入った鹿島のメジャースポットは40〜50人位のサーファーで満タン状態。
しかし、車で20分ほど北上すると防波堤サイドは多少人が入っているものの、そこ以外に人はいない...。
波は頭サイズで風は緩いオフショア。沖に出ると早速波が来たのでテイクオフするが、上手く板が下りていかず、立った時にはボトムが無くなるギロチンダンパーで、1本目からワイプアウト!
恥ずかしい...。
と思っていると、僕以外の皆も同じようなことをやっていた。
岸から見ているのと実際の海ではギャップがあることが良くあるが、このラウンドは皆で制裁をくらった。
お昼ご飯を食べた後は予約していた宿に向かった。某海岸から近い常宿の池田屋旅館にチェックイン。
少し休んでいると数名が歩いて波チェックに出掛けたが、しばらくして彼らが戻ってくるなり、「ハルさん、休んでいる場合ではないですよ!」と言われたので、すぐにサーフボードを持って海に急いだ。
海に着くと第1ラウンドとは比べられないロングでも楽しめそうなフェイスの長い頭サイズの波だった。
しかも、波が大きすぎて海水浴場は遊泳禁止=サーフ可能。
この辺の海水浴場は湘南などと違ってサーファーに優しい。
遊泳エリアに張られたブイの回りに砂が着いているようで、切れた波がコンスタントに入ってくる。
サイズもあって申し分ない。夕方近いので、海は空いていて皆沢山の波に乗ることができたようだ。
ちなみにモデルのマックスは強がって海パンで入ったものの、寒さで歯をガチガチと鳴らし、宿にウェットを取りに帰っていたのが面白かった。
第2ラウンドは皆にとって満足のいくものだったようだ...。
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海から上がると、着替える前にウェットのままビールを片手に乾杯した。波が良いと盛り上がり具合も最高だ。
宿で食事を食べ、今度は部屋での宴会が始まる。外人のマックスは皆で風呂に入るのがちょっと恥ずかしかったようで、一人で風呂へ。
風呂から戻ると男風呂と女風呂のノレンの色の違いを聞かれた。
そういえば、風呂のノレンには男、女と漢字でしか表記されていなかったような...。
マックスが風呂に行った時には、男風呂の脱衣所に掃除のおばちゃんが居たらしく、女性の声が聞こえたマックスは迷わず(運良く?)誰もいない女風呂に入ったそうだ...。
そのあと何が起きたかはご想像にお任せします。
マックスは写真で見る通り、甘い顔をした俳優でありモデルでもあるのだが、僕らの若い頃のノリと同じで、皆ともすぐに気が合った。気が付くと飲み会は途中からすべて英会話で行われていた。
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翌朝は6時半に目を覚ますが、昨日の2ラウンドの疲れと飲み会の二日酔いが覚めず、すぐに海には行く気になれなかった。歩いて海までは2分ほどなのに、結局海に入ったのは8時...。
波は昨日よりもサイズダウンしているが、セットは肩前後。
ここはメジャースポットなので混雑も激しいのだが、海に向かって左手200m付近に無人のブレイクを発見!
ラインナップに着いて1本目から波はすこぶる良い感じ。
BCMの波情報だったら、きっと「コンスタントに2アクション △ 60点」だったと思う。
レフト中心だが、今年のサーフィンの中でも3本指に入るくらいの良い波で、そのまま3時間ほど海の中にいた。
参加したメンバーは固まらずに各々気に入ったところで波を待っていたが、それぞれ良い思いをしたようだ。
海から上がり、着替えているとメンバーの1人が「これからハルさん家でBBQしよう!」と提案したので、「そりゃいいアイデアだ!」と、とっさにリアクション。
結局この日の夜は多摩川沿いの僕の家の狭い庭で総勢7人。昼の波の良さを肴にBBQを囲み、楽しい夏の夜を過ごした。
やっぱりサーフィンは最高!
P.S.モデルという職を忘れ、波乗りに没頭してしまったマックスは、日焼けしてエージェントからかなり怒られたそうな...。
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次回のコラム「One Earth」は、サウススマトラトリップをお届けする予定。
どんな波、出会いがハルさんを待っているのか?
お楽しみに!