今シーズン最後のASPジャパン・ジュニアを制したのは?
2012-09-02 更新

開幕戦を制した新井洋人をトップに千葉、四国と2連勝を決めて絶好調の加藤嵐が追う形で突入した2012年ASPジャパン・ジュニアの最終戦、2スター『QUIKSILVER Pro Junior Hyuga』が9月2日に終了。
千秋楽を飾る舞台となった宮崎・小倉ヶ浜はあいにくのスモールでしたが、安定した地形のおかげでコンテスト可能なコンディションをキープしてくれ、これからの日本のサーフィン界を背負う世代のサーフィンがライブ中継を通して世界中に配信。
会場には元ツアー選手のジェイク・パターソンも現れ、世界的に注目され初めている日本のジュニア達をチェックしていました。
カレントリーダーの新井洋人はRound of 32で今イベント唯一のパーフェクト10をスコアして明らかに他の選手と違うラインを描いていましたが、QFでは波に見離された形で仲村拓久未に敗退。
2位の大橋海人はRound of 16で早々と姿を消してしまい、SFでリスキーなエアーリバースを披露して逆転に成功した加藤嵐とカデットとダブル優勝を狙う仲村拓久未がファイナルへ。
最終決戦は前戦の『QUIKSILVER PRO JUNIOR IKUMI OPEN』と同じカードということになりました。
ファイナルはリスタートされたほどの波数の少なさの中、序盤から加藤嵐が積極的にテイクオフを繰り返してロースコアを重ねます。
中盤、優先権を利用してじっくりと波を待っていた仲村拓久未が長いライトを掴んで6.75をスコア。加藤嵐は5.25を返しますが、仲村拓久未が4.50のバックアップスコアをマークしてトップに立ちます。
後半、優先権は加藤嵐が持っていましたが、残念ながら波が入らず、仲村拓久未(写真最上部)が逃げ切る形でジュニアでは今シーズン初優勝!

勢いに乗った仲村拓久未はカデットでも順調に勝ち上がり、ファイナルでは大原洋人を相手に綺麗なエアーリバースをメイクして9.50を含むトータル18.50。今イベントのハイエストスコア&ヒートスコアを叩き出して優勝!
ガールズのファイナルは大村奈央と高橋みなとのクロスゲーム。ミドルスコア勝負でしたが、5.50をベースに4.75のバックアップを揃えた大村奈央(写真上)が優勝。
今シーズンは開幕戦、第2戦と2連勝。第3戦、4戦は海外遠征のために欠場したものの、最終戦で優勝したため、出場した3試合は全て手にしたことになります。

12歳以下のグロムはカレントリーダーの西優司(写真上)と4位の小笠原由織がファイナリストに選ばれ、マンオンマン勝負。
クロスゲームを制したのは最後に6.25をスコアした西優司。今シーズン3度目の優勝を手にしてこのクラスでは無敵に近い強さを証明していました。
なお、ジュニアとガールズは今回の結果を受けて『Oakley ASP World Junior Championships』の出場者が決定。
2012年シーズンのトータル上位5名(ガールズは2名)が世界中のトップジュニアを集めてバリ島で10月に開催されるビッグイベントに参加することになります。
グロムの方は1名のみ10月にフランスで開催される『Quiksilver King of the Grommets』に出場することが出来ます。
世界の壁は厚いものの、この世代の実力は確実にハイレベル化しています。
特に仲村拓久未は今年4月に開催されたISA世界ジュニアの16歳以下のクラスで2位に入り、世界でも通用することを証明。最終戦でジュニアとカデットのダブル優勝を決めたことで更に自信がついたことでしょう。
次は再び世界への挑戦。
オリンピックイヤーの2012年。日本のサーフィン界に明るニュースが飛び込んでくることを期待しましょう!
プロジュニア2スター
『QUIKSILVER Pro Junior Hyuga』結果
1位 仲村拓久未
2位 加藤嵐
3位 児玉椋、田中海周
ガールズ・1スター
1位 大村奈央
2位 高橋みなと
3位 野呂玲花、須田那月
カデット
1位 仲村拓久未
2位 大原洋人
3位 松下諒大、佐藤魁
グロム
1位 西優司
2位 小笠原由織
3位 瀬戸優貴、藤沼佳太郎
『QUIKSILVER Pro Junior Hyuga』公式サイト
http://www.aspjapantour.com/webcast/2012/hyugajr/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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