『第17回 I.S.U茨城サーフィンクラシックGOTCHA・G-LANDカップ』終了!
2012-09-09 更新

9月7日〜9日に茨城・大洗でJPSAショートボード第5戦『第17回 I.S.U茨城サーフィンクラシックGOTCHA・G-LANDカップ』が開催されました。
タイトル争いでは、林健太が2位の田中樹を引き離し、女子は野呂玲花、庵原美穂、谷口絵里菜が団子状態で迎えた今イベント。
コンテスト初日はハラ〜ムネ位で風は弱く、左側の堤防側でヒートが進行。
大洗特有の「ウェッジ」になるクセがある波質でしたが、プロ達の適応力は早く、ルーキーながら早くも優勝を果たした大橋海人&和光大を始め、河村海沙、田中海周、佐藤魁、仲村拓久未などのヤングガンがトップシードの待つR3へ。
他にもベテラン勢ではダレン・ターナー、福地孝行、今村大介がラウンドアップ。
一方、昨年今イベントを制した加藤嵐が早くも姿を消すことに...。
2日目は高気圧からの吹き出しによる東〜南東ウネリが強まり、頭前後までサイズアップ!
相変わらずクセのある波質ながら、たまに入る波は形良く、JPSAコンテストにふさわしいグッドコンディションに恵まれていました。
男子はR3からR4までのスケジュールが終了してQFを戦う8人のメンバーが決定。
ハイエストスコアの9.50を叩き出した中村昭太を始め、宮崎でのASPジュニアでカデットをダブル優勝を決めた仲村拓久未、カレントリーダーの林健太、ベテランの小川直久などがファイナルデイへ。
一方、地元茨城勢は昨年3位に入った飛田剛を始め、小野嘉夫、高梨直人、北茨城の若手、岩渕優太がQFを前に全て姿を消してしまう残念な結果に...。
R4ではタイトル争いで林健太を追う田中樹も敗退し、逆転の可能性はかなり少なくなってしまいました。
女子はカレントリーダーの野呂玲花が初となる大洗で苦戦してR3敗退した一方、今イベントを得意とする庵原美穂、谷口絵里菜がR3、R4を余裕の1位通過でSFへ。
昨年のタイトルホルダー、水野亜彩子はR3で姿を消していました。

9日のファイナルデイもウネリは十分に届いていたものの、前日と比べてワイドブレイクが多く、波の選択が重要な鍵を握る展開に。
そんな中、若手の活躍が目立ち、仲村拓久未(写真上)がQF、SF共にハイスコアをマークしてファイナルへ。
もう一人のファイナリストはASPジュニアでもライバル関係にある大橋海人。QF、SF共に接戦ながら、クセのある大洗の波を楽しむように深いボトムターン(写真下)から切れのあるリップアクションや、スタイリッシュなカットバックを決めて波との相性は良さそうでした。

ファイナルは仲村拓久未 vs 大橋海人。ティーンエイジャー同士のカード。
30分ヒートの序盤。堤防付近から割れる速いレフトの波が中心となり、バックハンドとなる仲村拓久未が大きなターンからリエントリーまでメイクして4.50をスコア。
更に優先権を利用して手に入れたセットに綺麗なフローターを決めて7.00。すぐに5.75を重ねてトータル12.75。
早くも大橋海人をコンビネーションに追い込みます。
中盤、反撃に出たい大橋海人はフロントサイドで続けて波をキャッチし、5.90、5.15。コンビネーションを抜け出して一気に僅差まで追い上げてきます。
後半は両者共にヒートアップし、仲村拓久未が6.50をスコアすると大橋海人がエアーリバースをメイクして8.25。大橋海人が逆転に成功し、残り時間5分で更に9.50を重ねてトータル17.75。
今度は仲村拓久未がコンビネーションに追い込まれます。
勢いに乗った大橋海人(写真最上部)は最後に9.80をスコアし、19.30 vs 13.50の大差で優勝!
第3戦の伊豆に続き、今シーズン2勝目を上げ、最終戦の結果次第ではグランドチャンピオンの可能性も出てきました。

女子はタイトル争いで2位と3位につけている庵原美穂、谷口絵里菜がファイナルで対決。
ロースコア勝負、クロスゲームを制したのは谷口絵里菜(写真上)
今シーズン初優勝を果たし、女子の方もタイトル争いが面白くなってきました。
次はいよいよ最終戦。千葉・鴨川マルキに舞台を移し、JPSAショートボード第6戦『ムラサキプロ 鴨川 supported by 海童』が9月13日〜16日(プロトライアル同時開催)に開催されます。
JPSAショートボード第5戦
『第17回 I.S.U茨城サーフィンクラシックGOTCHA・G-LANDカップ』結果
1位 大橋海人
2位 仲村拓久未
3位 林健太、中村昭太
女子
1位 谷口絵里菜
2位 庵原美穂
3位 和田純子、折笠友子
JPSA公式サイト
http://www.jpsa.com/(PC用)
USTREAM JPSA
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photo: 日本プロサーフィン連盟(JPSA)
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