「南スマトラ2012年夏③」
2012-09-14 更新
翌朝、宿の主人がバイクを2台手配してくれたので、クルイの町から東へ40分ほど走った「Ujung Bocor(別名Karang Ninbor)」へ向かった。
「Ujung Bocor」はこのエリアで最も混雑するメジャーポイント。
ポイントの前にはロスメン(安宿)がずらりと並んでいて、海外からのサーファーが沢山ステイしている。
この日のサイズはオーバーヘッド。ラインナップにはすでに20人ほどのサーファーが列を作っている...。
僕らはロスメンの一つでAgusの友人Dediが働いている『Ombak Indah』にバイクを停めさせてもらった。
DediはチマジャでAgusと共にサーフインストラクターを経験し、メンタワイのボートで働いた後、現在はこのポイントの前の宿で働いている根っからのサーファーだ。
今回のトリップ、僕は長い移動中にずっとエアコンにあたっていたせいで、風邪をひいてしまった。
しかも、インドネシアにしては海水が冷たかったため、今回はDediにショートジョンを借りて入ることにした。
----------------------
「Ujung Bocor」の1ラウンド目。
少し潮が引き始めていたが、迷わずラインナップの一番奥の方へパドルして自分の番を待つ。
このポイントでは遠慮していたら永遠に自分の番は回ってこないのだ...。
「Ujung Bocor」の波はテイクオフから最後までほとんど同じサイズでブレイクしていくのが特徴。
奥からは白人達が次々とテイクオフしてくる。ヘルメットを被ってバシっとチューブを決めてくる者がいれば、あまり上手でないサーファーが果敢にチャレンジする姿もある。後者の場合、テイクオフに失敗してリーフの餌食になって擦り傷だらけになっている人もいた。
テイクオフはサンゴ礁のボトムが見えるほどの浅さ。それでも出発前のトレーニングを思い出して、なるべく多くの波に乗るように心掛けた。
おかげで7〜8本程の波に乗ることが出来た。良い波に乗れればオーバーヘッドのショルダーが約300m続く。
セクションによって、自分のすぐ後ろでチューブになっているのが分かるが、バックサイドでストールしてチューブインという根性が湧き出てこない...。
なるべく転ばないようにライディングをした。このもどかしさが次回もインドネシアに行きたくなる動機だ。
最後の波では、インサイドまで乗り過ぎて強烈なワイプアウト!
体のあちこちを大根おろしのようなサンゴにさんざん擦ってしまった...。
足、肘など、ウェットを着ていたのにも関わらず、体中に擦り傷が出来た。おまけに腰もヒットした。
もし、ウェットを着ていなかったら、もっと深い傷を負う事になっていたと思う。大事には至らなかったので、海から上がるとすぐさま用意していた抗生物質入りのクリームを擦り込んでおいた。
----------------------
僕らが夢中で波を追いかけている間、Dediが三脚を立てて僕らを撮影していてくれた。
その場で写真を見せてもらうと、フロントフッターのAgus(写真上)はここでもカッコいいサーフィンをしていた。
僕(写真下)は少し足が開いていて、思わず「Kepiting(カニ)!」と自分で言うと周りのインドネシア人は大ウケ。
遠藤は久しぶりのサイズのあるリーフブレイクであまり本数を乗れなかったようだった...。
翌日も朝から東風。昨日とコンディションが変わらないので、このポイントでサーフした。
やはり、ラインナップは大勢の人で賑わっていて、良い波を掴むには気合いとタイミングが必要だった。
2年前にこのポイントに来た時には、更にサイズが大きく、セットを喰らわないように逃げ回って1ラウンドに1〜2本しか乗れなかったことを思うと、今回は良いサイズで楽しめたと思う。
----------------------
今回のコラム「One Earth」はここまで。
ハルさんはチャージを続けるのか?
次回の展開をお楽しみに!
⇒コラム「One Earth」一覧へ