ASPワールドツアー第6戦『Hurley Pro』キックオフ!
2012-09-17 更新

BCMのWorld Wide Wave(海外波情報)をチェックしている方なら御存知の通り、今夏のサウスカリフォルニアはコンスタントに南ウネリが続き、35年振りの水温の高さにも恵まれ、サーファーにとっては最高の夏になっています。
特に南ウネリが入ると真価を発揮するローワー・トラッセルズは、この周辺のサーファーなら誰もが気になるブレイク。
玉石の上で割れる波はあくまで規則的で、うっとりするほどの美しい姿でサーファー達を魅了します。
そんな最高の舞台でASPワールドツアー第6戦『Hurley Pro』が現地時間9月16日にスタート!
ワールドツアーでは珍しく、コンテスト期間が僅か1週間。
それでも過去にコンディションに悩まされたことは無く、いかにここの波がコンスタントかが理解して頂けると思います。
初日は3人ヒートのR1の全てのスケジュールを消化し、8〜9ポイント台のハイスコアが続出!
フィジー、タヒチの南太平洋レッグでは見られなかったマニューバー勝負の中、ハイエストスコア&ヒートスコアを出したのはルーキーのヤディン・ニコル(AUS・写真上)でした。
このヒートはオーウェン・ライト(AUS)がスタートと共にバックサイドで素晴らしいフローを見せて9.00をスコア。
すぐに4.83のバックアップスコアを重ねて主導権を握りますが、ヤディンはフロントサイドで大きなローテーション(回転系のエアー)をメイクし、インサイドまでキッチリと波を料理して9.30をスコア。
後半には8.27を重ね、トータル17.57でR3行きを決めたのです。
「R1を勝ったのは初めてだから、とても気分が良いね。波は最高だし、良いフェイスをゲット出来たことにストークしている。スタートはちょっと不安だったけど、最初の波から上手い具合にいったのさ。最後の波はラッキーだったと思う。エアーを決めることが出来たし、あれでオーウェンを抑えられたんだからね。今シーズンの状況から見て簡単にはいかないだろうけど、とりあえず楽しめたよ」とヤディン。
昨年は台風スウェルを狙ってデーン・レイノルズ(USA)などと来日。世界中のサーファーが絶賛するような日本の波を満喫したものの、サーフィン中に右足首を骨折してしまい、クオリファイの資格を放棄したヤディン。
完治して改めてツアーの仲間入りを果たした今年も13位が最高位で来年に結び付く結果を残せていません。
西オーストラリア出身ながら現在はカリフォルニアのサンタバーバラに住んでリンコンをホームにしているヤディンにとって、ローワー・トラッセルズでのコンテストは良いきっかけになるかも知れません。
「ツアーの中では間違い無く最高に楽しめる波の一つだろうね。南カリフォルニアはこんな感じの波が豊富でとても楽しいし、このコンテストは本当に気分良く出来るよ」とまだ慣れないインタビューに答えていました。

スコア的には主役を持っていかれた形でしたが、ギャラリーが一番注目していたのはケリー・スレーター(USA・写真上)でしょう。
スロースタートながら前半にスコアした8.33のライディングはケリーお得意のハンドアクションも含めた強烈なスナップとバリエーション豊かなターンで8ポイントでさえ過小評価では?と思える程でした。
対戦相手のテイラー・ノックス(USA)、ティアゴ・ピレス(PRT)もケリーには歯が立たず、余裕のラウンドアップ!
「R1は絶対に勝ちたかったんだよね。ここ最近はあまりサーフィンしてないんだ。おかげで昨日一日やっただけで今日はかなり疲れているよ。特にこの数週間はサーフィンする時間が無かったから、早く新しいボードに慣れないとね」とヤディングとは対照的にリラックスしながらインタビュアーと話していたケリー。
毎回気になるケリーの新しいサーフボードはクワッド(4フィン)にレングスも短め。タヒチでミック・ファニング(AUS)が使用していたこともでも分かる通り、主流のトライフィン(3フィン)から最近は違う感覚を求める選手も多いそうです。
「簡単に言うと新鮮な感覚なんだ。足に伝わる感覚が自然とも言える。4フィンは大好き。でも、ローワーズには合わない場合が多いかな。確かな理由は分からないけど、基本的にホローな波に合うんだ。昨日はあえてクワッド(4フィン)を試してみた。それが良い感じで、手放せないのさ」とサーフボードについて語っていました。

3度目のワールドタイトルを狙ってツアー後半戦に挑むミック(写真上)はフレッド・パターチア(HAW)、ワイルドカードのコナー・コフィン(USA)を相手に7.50と8.10を前半にまとめてR3へ。
スコア上では僅差でしたが、試合運びの妙はさすがとしか言いようが無く、安定感がありました。
カレントリーダーということでヒート終了後のインタビューはタイトルレースの話が中心。
「厳しいレースだね。ジョエル、ケリー、ジョン・ジョン、タジ。みんな良い結果を残していて、今日も絶好調だった。やるべきことはコツコツと勝ちを重ねることだけさ」とまずは一言。さらに「過去の記録を振り返ると、ここではケリーが一番怖い存在さ。波のことも良く理解している。その次にジョン・ジョン、ローカルのコロヘが驚異的なサーフィンをしているね。以上の選手を中心に注意しているよ」と落ち着いた表情で話していたミック。
2009年に一度だけ今イベントを制した経験があるミック。対して毎年のように今イベントで優勝を重ねているケリー。
今年はどちらに勝利の女神が微笑むのか?それとも新しいヒーローが現れるのか?
1週間という短い期間、世界中のサーファーの注目がローワー・トラッセルズに集まります。
その他にR1を1位通過で抜けてR3行きを決めたのは、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、タジ・バロウ(AUS)、ダスティー・ペイン(HAW)、ビード・ダービッジ(AUS)、ミック・ファニング(AUS)、ジョシュ・カー(AUS)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、エイドリアン・バッカン(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)、ガブリエル・メディナ(BRA)

ネクストコールは現地時間9月17日の朝7時30分(日本時間9月17日夜11時30分)で、30分後にR2のH1、ジョエル・パーキンソン(AUS) vs コナー・コフィン(USA)のカードからスタートする予定。
『Hurley Pro』公式サイト
http://www.hurley.com/hurleypro/(PC用)
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photo: ASP Covered Images
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