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『Quiksilver Pro France』R3でデーンがパーフェクト10!

2012-10-04 更新
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フランス南西部・ホセゴーで開催中のASPワールドツアー第7戦『Quiksilver Pro France』は不安定なコンディションにスローな進行を余儀なくされていますが、現地時間10月3日にR3のH8までのスケジュールが終了。

会場の「LA GRAVIERE」は公式3-5ftレンジ、ライブ中継を通しての判断だとそれ以上の十分なサイズがあったものの、一般サーファーのレベルだとテイクオフも難しいような強烈なワイドダンパー。
トップ34のメンバーでも手こずるようなハードコンディションでした。

今イベントにワイルドカードで出場しているデーン・レイノルズ(USA・写真上・下)は勝ち負けのプレッシャーが一切無く、牙をむいた大自然にでさえ対応可能な天才ぶりを披露。
カレントリーダーのミック・ファニング(AUS)がトータル2.60しか出せないようなヒートで、バックドアカインドのバレルをメイクしてパーフェクト10をスコア!
ギャラリーを魅了してR4にコマを進めました。

「タフなヒートだったね。対戦相手がミックだったし、こんな緊迫したコンディションだったから、ヒート前はナーバスになったよ。どこのピークでも同じ。ミックは残念ながらリズムに乗れず、ボードも折ってしまった。今日の波は簡単では無いよ。オレは良いパフォーマンス、サーフィンをしたいだけ。ここで結果を求められるミックのようなプレッシャーは無いさ」とヒートを振り返ったデーン。

カイ・オットン(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、ヤディン・ニコル(AUS)に続く、今イベント4つ目のパーフェクト10を叩き出した件に関しては、「オレが10ポイントを出した波よりベターな波はあったよ。ヒート後半、少し離れた場所に良い波を見つけたんだけど、それを掴むのは非常に難しかった。とてもチャレンジングな波だったね。すっぽりと包まれる波を見つけただけでもラッキーだと感じている」とコメントを残していました。

次のR4は敗者が出ない3人ヒート(1位はQFへ。2位と3位はR5へ)なので、更にリスキーなデーンのパフォーマンスが楽しめそうです。

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2012年のルーキー、コロヘ・アンディーノ(USA・写真下)は第6戦を終了した時点で最高位が13位。
怪我にも悩まされ、トータル30位と苦戦を強いられていますが、R3のH3でタジ・バロウ(AUS)を最後に逆転してラウンドアップ。
ツアーにデビューして初のR4進出を決めました。
「ヒート通過にストークしているよ。タジは昔から大好きなサーファーの一人だし、こんなコンディションに強いからね。運良く最後に波を掴むことが出来て、逆に彼はバックアップスコアが重ねられなかった。R4進出はベストな成績だし、次が楽しみだよ」とコロヘ。

このヒート、タジは後半に深いバレルを抜けてパーフェクトに近い9.57を持っていたため、コロヘには厳しい戦いでした。
ラスト数分にコロヘが逆転出来たのは、本当に運が良かったと言わざるを得ないでしょう。

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早々とミックが敗れ、タイトル争い的には面白くなってきました。
僅差でミックを追うパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)はパトリック・グダスカス(USA)とのH7をトータル10.07 vs 6.60でなんとか乗り越えてR4へ。
「とてもトリッキーなコンディションだったね。デーンの10ポイントを見て、オレも同じような波を探してトライしようと思ったけど、ロースコア止まりだった他のヒートと同じようになってしまった...。今日の波での7ポイントは9ポイントの価値がある。3、4ポイントを出したら相手に乗らせなければ良い。それだけ厳しいってことさ。乗れる波は少ないし、常にパドリングが必要。こんな条件なら誰と対戦しても一緒。誰が勝っても、誰が負けても不思議じゃないよ」と疲れた顔でインタビューに答えていたパーコ。

ちなみにカリフォルニアでの第6戦で優勝してタイトル争いに戻ってきたケリー・スレーター(USA)のヒートは翌日に持ち越し。
H12でジャドソン・アンドレ(BRA)と戦います。

その他にR3を勝ち上がったのは、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ミゲル・プーボ(BRA)、ビード・ダービッジ(AUS)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、エイドリアン・バッカン(AUS)

ネクストコールは現地時間10月4日の午前7時45分(日本時間の同日午後2時45分)で、30分後に再開予定。

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(ミッキー・ライト)
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(五十嵐カノア)

なお、同時開催のグロム(16歳以下)イベント『Quiksilver King of the Grommets』には日本代表として仲村拓久未がエントリーしていましたが、QFで五十嵐カノアなどに抑えられて敗退し、5位でフィニッシュ。
優勝はオーウェン&タイラー・ライトの弟、ミッキー・ライト(AUS)で、2位は五十嵐カノアでした。

『Quiksilver Pro France』公式サイト
http://quiksilverlive.com/profrance/2012/(PC用)

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photo: ASP Covered Images

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