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パーフェクトコンディションで『Rip Curl Pro Portugal』スタート!

2012-10-14 更新
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例年にない接戦の2012年ASPワールドツアー。
10戦中、7戦を終了した時点でパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)をカレントリーダーにしてケリー・スレーター(USA)、ミック・ファニング(AUS)が僅差で追っています。

勢いで言えばカリフォルニア、フランスと2連勝中のケリーが一番怖い存在ですが、まだまだ勝負の行方は分かりません。
そんな状況で始まったヨーロッパレッグのセカンドイベント第8戦『Rip Curl Pro Portugal』が現地時間10月13日にスタートし、R1からR2のH8までの20ヒートを一気に消化。

会場のポルトガル・ペニチェ「Supertubos」は前戦のフランス・ホセゴー「LA GRAVIERE」よりもコンパクトなビーチブレイク。
公式3-5ftレンジで、朝は難しい波だったものの、後半にかけて真価を発揮し、バレルあり、エアリアルありの素晴らしいコンディション。
ミシェル・ボウレズ(PYF)、CJ・ホブグッド(USA)、ガブリエル・メディナ(BRA)の3人が早くもパーフェクト10をスコアし、他にも9ポイント台が続出していました。

タイトル争いに話を移すとパーコ(写真上)、ケリーがR1を1位通過してR3へ。
ミックはR1でキーレン・ペロー(AUS)に僅差で抑えられるものの、敗者復活戦のR2ではワイルドカードのピレ・ヴァレンティン・ラボールド(FRA)をコンビネーションに追い込んでラウンドアップ!
3人共に初日を上手く乗り越えていました。

まずはカレントリーダーのパーコのインタビューから...。
「数は少ないけど、良い波だよね。’スーパーチューブス’は本当に楽しい波さ。今朝は波選びが重要だった。スコアを上げる波を上手く見つけないといけなかったんだ」

パーコが戦ったH6はまだ不安定な波でしたが、序盤に二つのバレルをメイクして8.00と9.17を重ね、トータル17.17でコロヘ・アンディーノ(USA)、ピレ・ヴァレンティン・ラボールド(FRA)をR2へ追いやっていました。
今シーズンは9位が最低の成績で、2位が3回、3位が2回、5位が1回と優勝こそ無いものの、コンスタントに上位に食い込んでいるパーコ。
但し、優勝回数ではケリーが3回、ミックが2回手にしているため、ワールドタイトル獲得を確実にするには残り3イベントで出来る限りの優勝回数が欲しいところでしょう。

「もちろん狙うは優勝さ。それは皆同じでしょ。今年は2位が多い。早く優勝を手に入れたいよ。ワールドタイトルレースのことはまだ本気で考えていない。まずは1勝だね。それから現実的に考えるよ」と話していました。

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昨年の今イベントでは11回目のワールドタイトルに王手をかけて挑み、ファイナルまで進出。
エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)とクロスゲームを演じながらも2位に甘んじたケリー(写真上)
今年は追う立場でヨーロッパレッグに乗り込んでおり、フランス戦では見事に優勝して12回目のタイトル獲得が見えてきました。
ダミアン・ホブグッド(USA)、ワイルドカードのディオン・ペリオ(USA)とのH5ではテイクオフ直後にバレルに包まれ、クローズする前に姿を現して8.17をスコア。5.50のバックアップスコアを重ね、トータル13.67で圧勝。

「イベント毎に心構えなどは変えているよ。’スーパーチューブス’はツアーの中で楽しみにしている波の一つ。波が大きくなるとバレルになるし、ギャラリーとの距離が近いから一体感がある。最高の場所さ」とケリー。

タイトルレースについては、「今はプレッシャーを感じてないね。それよりも前の3イベントをどうやってこなすかが重要だったのさ。今年みたいにタイトルレースが接戦の場合、エキサイティングだし、調子も良い感じ。ガブリエル、ジョン・ジョンみたいな若い奴は凄い才能を持っている。残り3戦、彼らと戦えるだけでもラッキーだよ」とコメント。

ちなみにケリーはフランスからの移動中や、ポルトガル滞在中も世界中の動きにアンテナを張っており、ビッグスウェルが入ったマウイ島・JAWSでのシェーン・ドリアンのチャレンジ、バリ島で開催中のジュニアイベント『Oakley ASP World Junior』の話もしていました。

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前半戦はベルズ、タヒチで優勝してトップの座に君臨していたミック(写真上)でしたが、フランス戦のR3敗退による13位が響き、3位までランクダウン。
ゴールドコーストでも13位になっているため、全10戦中、上位8戦のポイントが有効になるタイトルレースでは、一つもミスが出来ない状況に追い込まれています。

「今朝(R1)はしくじったね。波が良くなかったんだ。だから午後のヒート(R2)では波に乗りまくりたかった。フランスではピリピリして戦っていたから、今日は良い波に乗ってヒートも勝って少しリラックスしたよ」とミック。

2009年、この素晴らしいブレイクで最初にイベントが行なわれた年に優勝を上げているミック。
2010年、2011年は共にR3敗退と良い結果は残せていませんが、R2で披露したライディングを見る限り、今年は勝ち上がってくる可能性が高そうです。

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ガブリエル(写真上)にジョン・ジョン、コロヘなど、ケリーのコメントにある通り、まだ10代の若い選手達の活躍は目覚ましいものがあります。
「Supertubos」の波でバレルやエアリアルを繰り返す彼らの姿は、現在タイトルを争っている世代を脅かしていることでしょう。
公式サイトの「HEAT ANALYZER」では、全てのヒートを振り返ることが出来るので、あなたの目で次世代サーファーのライディングを確認してみては?

その他にR1を1位通過してR3進出を決めた選手は、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、アレホ・ムニーツ(BRA)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、オーウェン・ライト(AUS)、ジョシュ・カー(AUS)、ガブリエル・メディナ(BRA)、ジェレミー・フローレス(FRA)、CJ・ホブグッド(USA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)
R2ではタジ・バロウ(AUS)、ダスティ・ペイン(HAW)、エイドリアン・バッカン(AUS)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、ラオニ・モンテイロ(BRA)、ヤディン・ニコル(AUS)、ビード・ダービッジ(AUS)が勝ってR3へ。

ネクストコールは現地時間10月14日の朝7時45分(日本時間の同日午後3時45分)で、条件が揃えば15分後にR2のH9から再開します。

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『Rip Curl Pro Portugal』公式サイト
http://live.ripcurl.com/?portugal2012(PC用)

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photo: ASP Covered Images

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