2012年JPSAロングボード・グランドチャンピオン決定!
2012-11-18 更新

11月16日〜18日(プロトライアル同時開催)にJPSAロングボード第5戦『KAIDO 鴨川ロングボードプロ』が開催され、グランドチャンピオンが決定しました!
コンテスト初日の18日、会場の鴨川・マルキはコシ〜ハラ位。
この日はプロトライアル終了後に男子・女子のラウンド1が行なわれ、すでにASPでは活躍している吉川広夏が5回目のチャレンジにしてプロ資格を手に入れていました。
2日目の19日は気圧の谷の影響で南よりの風が強まり、サイズアップ傾向ながらロングボードには難しいコンディション。
更に雨脚も強まり、お昼頃に行なわれたラウンド3のH6を最後にこの日のスケジュールは終了。

ラウンド2ではカレントリーダーの尾頭信弘を唯一逆転出来る可能性を持っている喜納元輝(写真最上部・上)がロースコア勝負の中でダントツの強さを見せてラウンドアップ。
ラウンド3では勢いを増して8.00のハイエストスコアを叩き出し、トータル15.25でトップシードが待つラウンド4進出を決めました。
女子はラウンド2の全てのヒートを消化してSFを戦う6名が決定。
すでにグランドチャンピオンを決めている植村未来を始め、前日にプロ資格を得た吉川広夏、小熊明美、阿隅由香里、林未来、大島みどりが最終日に残っていました。

コンテスト最終日の18日。前日の南よりの風から一転して北よりの風に変わったものの、頭オーバーのセットが入るハードな状況。苦戦を強いられ、中にはサーフボードを真っ二つに折ってしまう選手も...。
それでも後半にかけて落ち着く傾向となり、プロのコンテストには申し分無いコンディションになっていました。
R4ではユージン・ティール、秋山祥平などが勝ち上がる中、H3に喜納元輝が登場。前半は松山欣則に抑えられながらも中盤には7.50をスコアしてトップに立ち、そのままリードをキープしてQFへ。
カレントリーダーの尾頭信弘は、H8で辻嶋司、土屋昌平などを抑えてラウンドアップ。
尾頭信弘は次のQFをクリアすれば喜納元輝が優勝してもグランドチャンピオンを手にすることが出来たものの、プレッシャーのためかスコアを伸ばせず、桜岡甲太、佐藤広に抑えられて敗退。
一方、喜納元輝はQFでも安定感あるライディングで1位通過を果たしていました。
SFではH1で岡部祐司、新城譲。H2で桜岡甲太、喜納元輝がラウンドアップしてファイナルへ。
喜納元輝はラスト1秒で大逆転する運の強さを見せ、会場を沸かせていました。
ファイナルは序盤に喜納元輝が大きなトップターン、ハングファイブからハングテン、フィニッシュまでメイクして6.00をスコア。更に中盤には7.25を重ねてトータル13.50で優勝という二文字が現実味を帯びてきました。
喜納元輝を追いかけるのは尾頭信弘の弟分、桜岡甲太と同じDTファミリーの新城譲。共に逆転には7ポイント台が必要でしたが、最後までスコアを出せず、喜納元輝が見事に優勝を決め、同時にグランドチャンピオンの座も手に入れました。
女子は序盤にミドルスコアを重ねた小熊明美が主導権を握っていたものの、ラスト数分に植村未来が長いレフトをインサイドまでキッチリと乗り繋ぎ6.50をスコアして逆転に成功。
そのまま逃げ切る形で今シーズン3勝目を決めました。
なお、女子のファイナル前には10月22日に68歳で亡くなったDTことドナルド・タカヤマに敬意を表して黙祷を捧げていました。


JPSAロングボード第5戦
『KAIDO 鴨川ロングボードプロ』結果
1位 喜納元輝
2位 新城譲
3位 桜岡甲太
4位 岡部祐司
女子
1位 植村未来
2位 小熊明美
3位 吉川広夏
4位 林未来
2012年JPSAロングボード
■グランドチャンピオン
喜納元輝
植村未来
■ルーキーオブザ・イヤー
松下智光
小栗瑞恵
JPSA公式サイト
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photo: 日本プロサーフィン連盟(JPSA)
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