『Volcom Pipe Pro』 ジョン・ジョン、ナット、マーが魅せた!
2013-02-02 更新

オアフ島・ノースショアのパイプラインで開催されるコンテストと言えば年末に行なわれる『Billabong Pipe Masters』が一番に思い浮かびますが、年々存在感が増している『Volcom Pipe Pro』も見逃せないビッグイベント。
最高のステージで繰り広げられるパフォーマンスにライブ中継を見ながら興奮されている方も多いのでは?
2013年シーズンは新しい北西よりのウネリが入った現地時間1月31日に開幕し、日本人として初のクオリファイを目指している辻裕次郎&大野修聖が共にクリーンなバレルをメイク。Round of 96を通過して快調な滑り出しを見せていました。
更にウネリが強まった2月1日は公式8-12ftレンジ。セカンド〜サードリーフで割れるナーリー(危険)なコンディションでRound of 64のH12まで進行。
餌食になったサーフボードは数知れず、怪我人も出てしまうようなリスキーな波でスコアを伸ばしていたのは、やはりローカルサーファー。
特に今イベントのタイトルホルダー、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真上)は9pt台を4本もスコア。2位以下をコンビネーションスコアで寄せ付けず、トータル19.16のハイエストヒートスコアで余裕のラウンドアップ!
MCブースにゲストとしてやって来たケリー・スレーターさえも唸らせていました。
「最高に楽しいセッションだった。ここが貸切りになるだけでも価値があるし、次から次に波に乗れるなんてね...。なんか特別な感じがする。今冬の中でもベターなパイプだったよ」とヒートを振り返ったジョン・ジョン。

誰もがパイプラインを狙っていたこの日。ジョン・ジョンが最初にテイクオフしたのはバックドア。ほぼ同時(写真上)にパイプライン側にテイクオフしたパンチョ・サリヴァン(HAW)が4.83、ジョン・ジョンが9.53をスコアしたことを見ればジョン・ジョンの判断は正しかったと言えるでしょう。
「どんな波でもここでサーフィンすることが好きなんだ。もし、オレがコンテストに出場せず、こんな波を4人で独占しているのを家から見ていたら気が狂っていたと思うよ」とコメントを残すほどパイプライン/バックドアを愛しているジョン・ジョン。
1月下旬にはマウイ島のジョーズでも目撃されており、根っからのビッグウェーバーでもあります。
波が大きければ大きいほど冴えてくるジョン・ジョンのサーフィン。
今年も優勝候補の筆頭と言って間違いないでしょう。

JOBことジェイミー・オブライエン(HAW)がノーズの折れたボードで綺麗にバレルをメイクするなど他にも見所満載だったこの日ですが、その中でもナット・ヤング(USA・写真上)が披露したパイプラインでのダブルバレル、パーフェクト10はビーチに集まった沢山のギャラリーを大いに盛り上げていました。
「今までここで乗った波の中でもベストの1本。信じられないような波だった。ここでコンテストに出るのは初めてなんだ。だからまだ訓練みたいなもの。早く慣れたいね。14歳の時から毎年冬になると訪れ、沢山サーフィンしているけど、まだ恐怖を感じるよ。ヒート前はナーバスになったし、怖くなかったと言えば嘘になるさ」とナット。
パーフェクト10をスコアした波については、「良い波が入ってきた!と思ったんだ。まさか10ポイントが出るとは考えずにパドルしたのさ。最初から良いチャンスに恵まれた。素晴らしかったね。バレルから飛び出した時、思わず笑ってしまったよ。ビーチの大歓声も聞こえたし、凄い嬉しかったさ」とコメント。
パイプラインでの初コンテスト、初ヒートの1本目でパーフェクト10をスコアしたナット。
カリフォルニア・サンタクルーズ出身の21歳の若い選手にとってここはまさに夢の舞台。
次のラウンドでもヤングガンらしい気持ち良いチャージを披露してくれることでしょう。

辻裕次郎はRound of 64で姿を消したものの、大野修聖(写真上)はレイトテイクオフから完全にバレルに包まれ、見事にメイクして8.97をスコア。
トータル15.17で1位通過を果たし、ファイナルデイに繋げています。
その模様は公式サイトの「HEAT ON DEMAND」でチェック出来るので、ぜひアクセスしてみて下さい!
パイプライン/バックドアを舞台とした最高のショーは残り一日でフィニッシュする予定ので、ライブ中継をお見逃しないように!

『Volcom Pipe Pro』公式サイト
http://www.volcompipepro.com/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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