5スター『Volcom Pipe Pro』ファイナル終了!
2013-02-03 更新

現地時間2月2日、オアフ島・ノースショアのパイプラインで開催されていた5スター『Volcom Pipe Pro』が終了。
北西ウネリはピークを過ぎて前日にセカンド〜サードリーフで割れていたリアルなパイプラインからバックドア中心の勝負となったファイナルデイで最後に笑ったのは2年連続で今イベントを制していたジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真上・下)でした!
「ファイナルは特別だったね。3年連続で優勝出来るなんて、信じられない。サイズが小さくなってしまった今日、勝ち進めたことは本当にハッピーさ。まだ良い波はあったけど、波が小さくピークが限られている時の4人ヒートは波をキャッチすることが大変なんだ。逃げ切れて良かったよ」とファイナルデイを振り返ったジョン・ジョン。

30分4人ヒートのファイナルで最初に飛び出したのはジョシュ・カー(AUS)&ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)の二人。
共にバックドアのバレルをメイクし、ジョシュはオリジナリティ溢れるターンでフィニッシュ。
早くも8pt台をスコアし、更にジョン・ジョンは小さめのバレルを抜けて6.67を重ね、トータル15.10で主導権を握ります。
中盤、ジョシュを始め、オラマナ・エレオグラム(HAW)、クリス・ワード(USA)も加わって激しいバレルセッションに!
慎重に波を選んでいたジョン・ジョンもバックドアにテイクオフ、完全に姿を消してからリラックススタイルでスピットアウトして7.90のバックアップスコアを重ねます。
後半、2位のクリスがジョン・ジョンを逆転するには8.41が必要なシチュエーション。終了間際には数本のセットが入るものの、逆転に結び付く波は訪れず...。
ジョン・ジョンが逃げ切る形で今イベント3度目の勝利を手にしたのです。
前日、トップシードとして登場したRound of 64では9pt台を4つも決め、ホームでの強さを世界中にアピールしていたジョン・ジョン。
昨日よりサイズダウンして波の選択が難しくなってきたRound of 32でもまだ余裕がありましたが、JOBことジェイミー・オブライエン(写真下)、リーフ・マッキントッシュ、ブルース・アイアンズの先輩ハワイアンとのQFでは苦肉の策としてエアリアルを利用するなど苦戦を強いられていました。
「クォーターファイナルは怖かった。子供の頃から憧れ、リスペクトしていた人達との対戦だったからね。波が小さかったから、激しい戦いになると思っていたさ。数本良い波に乗って逃げ切れれば良いなという気持ちだったよ」とジョン・ジョン。
年初に電撃移籍した「HURLEY」を身にまとった最初のイベントで優勝を決め、幸先良いスタートを切った2013年。
「昨年のように上手く出来ればと願っているよ。昨年は自分の人生の中で最高の年だったからね」と残り1ヶ月を切ったワールドツアーの開幕戦を前に心境を語っていました。

ノースショアのシーズンが大詰めを迎え、オーストラリアでの開幕戦を前にしたこの時期。
ハワイに残るか、早々とオーストラリア(2月3日からは4スター『Breaka Burleigh Pro』が開催)へ向かうか、選手達の動向は分かれます。
特にオージーは地元で準備をする選手が多いのですが、ジョシュに関しては昨年末の『Billabong Pipe Masters』でのリベンジ(パーコに抑えられ2位)を果たすべくパイプラインでのイベントにこだわったようです。
「カリフォルニアから常夏の国ハワイにやって来てボードショーツ一枚でサーフィン出来るんだ。考えるまでも無いよ。波が上がる予報を見て、凄い興奮していたんだ。僅か数名でパイプを独占出来るマスターズとこのイベント、もっと戦いたいくらいだよ。フリーサーフィンでは100人を相手にしなければいけないのにね。パイプマスターズの経験も含め、本当に貴重な機会なんだ」とジョシュは話していました。

Round of 64で素晴らしいバレルライドを披露して勝ち上がっていた大野修聖(写真上)はRound of 32でも好調さをキープして中盤にバックドアのバレルをストールしながらメイクして9.53をスコア。5.73のバックアップを重ねてトータル15.26でラウンドアップを決めましたが、QFではコロヘ・アンディーノ(USA)、クリス・ワード(USA)、カヘア・ハート(HAW)を相手に4位敗退。
13位でフィニッシュしています。
なお、オーストラリア・バーレーヘッズでは2月3日から4スター『Breaka Burleigh Pro』がスタート。
ミック・ファニング(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)を始め、ビッグネームが多数エントリーしており、加藤嵐、林健太、和光大、北田力也、大原洋人などの日本人選手もクレジット。
同時開催のウィメンズ6スターにはトップ17の多くが参加しているので、ライブ中継は要チェックでしょう!

5スター『Volcom Pipe Pro』結果
1位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
2位 クリス・ワード(USA)
3位 ジョシュ・カー(AUS)
4位 オラマナ・エレオグラム(HAW)
『Volcom Pipe Pro』公式サイト
http://www.volcompipepro.com/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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