『Quiksilver Pro』&『Roxy Pro』開幕!
2013-03-03 更新

現地時間3月3日、ASPワールドツアー開幕戦『Quiksilver Pro』&『Roxy Pro』がオーストラリアのゴールドコーストでスタート!
初日はサイズアップ傾向の中、同時開催のグロムイベント、『Quiksilver Pro』のエクスプレッション・セッションの後、『Roxy Pro』のR1が進行。
メイン会場のスナッパーロックスは例年だと地形を良くするために沖に出たパイプから砂を流し込むのですが、周辺のポイントを考慮して今年はそれが中止。更に先日の嵐の影響で砂が動いてしまい、スナッパーロックスよりも南側のレインボーベイが舞台になっていました。

グロムイベントではオーウェン&タイラーの弟、マイキー・ライト(AUS)、ニューキャッスルでの『Burton Toyota Pro Junior』で2位になった五十嵐カノア(USA・写真上)が1ランク上のライディングを披露して注目を浴びていました。
続く賞金1,000ドルが掛かった『Quiksilver Pro』のエクスプレッション・セッションではケリー・スレーター(USA・写真下)が幅広の5フィンのボードで太いラインを描き、綺麗なローテーション(回転系のエアー)もメイクして優勝。

『Roxy Pro』のR1が行なわれる頃にはコンディションも上向く傾向となり、ハイスコアが続出。
女王・ステファニー・ギルモア(AUS)が登場以降、急速なレベルアップが進んでいるウィメンズワールドツアー。
今年は更にハードルが上がった印象で、特に昨年からツアーの仲間入りを果たして早くも1勝を上げているレイキー・ピーターソン(USA・写真最上部)はハイエストスコアの9.80を含む、トータル19.13のハイエストヒートスコアまで叩き出し、圧倒的な強さを見せていました。
「凄い良い波ね。今日は波選びが重要よ。今年最初のイベントだし、ツアーは皆が強敵だから、ヒート前はかなりナーバスになったわ。2013年の幕開けは強い印象を与えたかったの。幸運にも波回りが良く、それを上手く活かすことが出来た。とても嬉しいし、次のラウンドが待ち切れないわ!」と笑顔でインタビューに答えていたレイキー。
カリフォルニア・サンタバーバラ出身のレイキー。レギュラーフッターなら誰もが憧れる「リンコン」で鍛えられたライディングはトム・カレンにも通じるものがあり、まさにメンズ顔負け。
今回は同じようなライトのポイントブレイクでの戦いだけに勝算は十分にあると言えるでしょう。

昨年、5度目のワールドタイトルを獲得したステファニー(写真上)も落ち着いた試合運びで8ポイント台を2本まとめてトータル16.84でラウンドアップ。
ヒート終了後のインタビューでは、「私はここに住んでいるし、それだけに上手くやりたい気持ちが強いの。だから、毎年開幕戦はプレッシャーとの戦いなのよ。でも、今日のように波が良い場合、楽しむことに焦点が変わってプレッシャーは消え去るわ。今年は更にレベルが上がっているから、全てのヒートが難しくなりそう。それはエキサイティングなことだし、ウィメンズサーフィンのレベル向上をもっとプッシュしたいわね」と話していました。
その他にR1を1位通過してR3行きを決めたのは、ポーリン・アドゥ(FRA)、ココ・ホー(HAW)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)
その他の選手は敗者復活戦のR2を戦うことになります。
ネクストコールは現地時間3月4日の6時30分で1時間30分後(日本時間の同日7時)にスタート予定。
なお、今年も日本語ライブ中継が配信され、『F+ SURF』編集長・つのだゆきの辛口トークが楽しめます。
日替わりでスペシャルゲストが登場する可能性もあるので、ぜひ公式サイトにアクセスしてみて下さい。
クイックシルバー・プロ・ゴールドコースト2013
日本語ライブ中継サイト
http://quiksilverlive.com/progoldcoast/2013/
『Roxy Pro』公式サイト
http://roxylive.com/roxyprogoldcoast/2013/(PC用)
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photo: ASP Covered Images
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