『Quiksilver Pro』R1終了!ケリー、デーン、コロヘの対決は?
2013-03-05 更新

すでにQFを戦う8人まで絞られてきた『Roxy Pro』に対してオフが続いていた『Quiksilver Pro』ですが、新しい南東ウネリが入り始めてきた現地時間3月5日にようやくスタート。
朝方はウェイティングが続き、お昼前になってR1のファーストヒート、タジ・バロウ(AUS)、ビード・ダービッジ(AUS)、ラオニ・モンテイロ(BRA)のカードから始まり、最終ヒートまで進行。
世界のトップ34プラス、2人のワイルドカードの戦いはライブ中継を通して(日本語放送もあり!)世界中に配信され、圧倒的なパフォーマンスに釘付けになった方も多いのでは?
この日、一番注目されたカードはケリー・スレーター(USA・写真最上部)、デーン・レイノルズ(USA・写真下)、コロヘ・アンディーノ(USA)が対決したH5でしょう。
誰でも簡単にネット投票が出来る「CROWD’S CALL」のヒート前の予想ではデーンが半数以上を占め、コロヘは0%と全く期待されていませんでしたが、いざヒートが始まると中盤から主導権を握ったのはコロヘ。
まだ18歳と伸び代が十分にあるコロヘのサーフィンは昨年と比べるとラインがしっかりしてこの日スコアが伸びやすいエグルようなパワフルなターンをしっかりと入れ、8.03と7.70をまとめていました。
デーンも序盤にフィンがガッツリと抜けるスピーディーなアクションで会場を盛り上げ、8.17をスコアしたものの、バックアップスコアが足りず...。
コロヘリードで突入した後半、開幕戦のR1突破率100%のケリーが猛チャージを仕掛け、強引にバレルイン!ルースなターンもメイクして9.17をスコア。更にラスト数分で6.87のバックアップスコアも手に入れ、主役は譲らんとばかりにコロヘを逆転してR3へ。

「良いサーファーと戦うとモチベーションも上がるんだ。デーンはベストサーファーの一人だし、コロヘも自分のサーフィンを確立し初めている。みんな考えは同じだと思うよ。オフシーズンを楽しみ、ここに戻ってくる。ゲームを再開させるためにね」と話していたケリー。
昨年は最終戦のファイナルデイまでワールドタイトルの可能性を残しながら、目前でチャンスを逃したケリー。
人一倍負けず嫌いの性格からして、最低でも12度目のタイトルを獲得するまでツアーで戦い続けると考えられます。
ちなみに今シーズンは3人ヒートでもプライオリティ(優先権)ルールが適用。考案したのはケリーだそうです。

ケリーの後のヒートに登場したパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)は、ローカルナレッジを活かして中盤に9.33をスコアするものの、ウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS・写真上)が9.93のハイエストスコアをマークして7.83のバックアップスコアも揃えてしまい、僅差で敗退。R2の敗者復活戦行きを強いられました。
パーコを倒したウィルコは、「ジョエルみたいな強敵に勝つと気持ちが良いね。彼は誰よりもこの波を知っているけど、オレだってここ数年は相性が良い波なんだ。まだ思い通りには進んでいないけどね。今日はバックハンドで力強いサーフィンが出来たし、波運も良かった。ラウンド3の後、もっと先にも進みたいね」とコメント。
前日よりもスナッパーロックスよりで割れるようになったこの日の波は厚いセクションが多く、ウィルコのバックハンドが一際冴えていた印象でした。

2月にオアフ島・ノースショアのパイプラインで開催された5スター『Volcom Pipe Pro』で3連覇を決めたジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真上)はエアーリバースにケリーばりのトップアクション、全身をぶつけるようなスナップとバリエーション豊かなライディングで前半に7pt台を2本まとめてラウンドアップ!
「また新しい一年が始まる。誰もがここではエキサイトしているよ。オフシーズンは短かったけど、充実していた。ニューヨークに行ったり、他にも充電するためにトリップに行ったり、いつもと違うことをしてみたんだ。もちろん、準備は万全さ。ツアーのサーフィンレベルは今最高潮にある。その中にいられることに興奮しているよ」と話していたジョン・ジョンはまだ20歳。昨年の最終ランキングは4位でしたが、今年は更に上を狙っていることでしょう。

その他にR1を1位通過してR3へジャンプアップしたのは、ビード・ダービッジ(AUS)、トラビス・ロジー(ZAF)、ミック・ファニング(AUS)、アレホ・ムニーツ(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS・写真上)、オーウェン・ライト(AUS)、ブレット・シンプソン(USA)、ジョーディ・スミス(ZAF)
終了間際に9.50をスコアしてラウンドアップを果たしたガブリエル・メディナ(BRA・写真下)はターンの時に左足首を負傷。ヒート終了後、病院に搬送されています。

なお、今年も公式サイトでは日本語でのライブ中継が配信されています。
今日は『F+ SURF』編集長・つのだゆき&ASP JAPANのMCでもお馴染みの平野海童に加え、ゲストで大野修聖も登場して華を添えていました。
ネクストコールは現地時間3月6日の6時30分で1時間30分後(日本時間の同日7時)にスタート予定。
クイックシルバー・プロ・ゴールドコースト2013
日本語ライブ中継サイト
http://quiksilverlive.com/progoldcoast/2013/
『F+ SURF』では、独自のコンテストレポートや、日本語字幕付きASPオフィシャル動画が見れます。
(BCMスマフォ会員は無料)
photo: ASP Covered Images
⇒「コンテストリポート」一覧へ

