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『Drug Aware Margaret River Pro』はハワイアンが制した!

2013-03-24 更新
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現地時間3月24日、WA(ウェスタンオーストラリア)のマーガレットリバーで開催されていたASPウィメンズワールドツアー第2戦並びにメンズ・プライム『Drug Aware Margaret River Pro』が終了。

東海岸からスタートして西海岸へ横断。南海岸のベルズで締めくくるオーストラリアレッグはシーズンの行方を決める意味でも重要視している選手が多く、ポイント的には影響力が少ないスターイベントにエントリーするワールドツアーのメンバーも。今回の『Drug Aware Margaret River Pro』はワールドツアーの次にポイントが高いプライムのため、ケリー・スレーター(USA)、ミック・ファニング(AUS)以外のほとんどがクレジットされていました。

ファイナルデイは前日にピークを迎えた南西ウネリがしっかりと残り、公式6-8ftレンジのマーガレットリバーらしいビッグマニューバー勝負。
水の量が異常に多く、シャローなリーフの上で割れる波は簡単にサーフボードを折ってしまうほど...。
そのパワフルな波をてなずけた選手が勝ち上がる展開となり、更にピークが限られていたため、波数が少なかったヒートでは優先権の有効利用も重要な鍵になっていました。

始めに行なわれたウィメンズのファイナルはカリッサ・ムーア(HAW)とタイラー・ライト(AUS)が対決。
SFでは9.50のハイエストスコアをマークしていたタイラーでしたが、その波のインサイドでリーフにヒットした足が影響したのか、リズムに乗れず...。
一方のカリッサはSFでテファニー・ギルモア(AUS)をねじ伏せたと同じようにパワフルなライディングを披露。中盤にスコアした7.67が決め手となり、2011年のブラジル戦以来の優勝を手に入れました。

「再び勝利を手にして表彰台に戻ってきた気分は最高よ!昨年は1度も優勝出来ず、全くダメだったわ。それが返って私を奮い立たせたのよ。まだ2イベント目だけど、今年のタイトルレースは接戦になりそうね。番狂わせでファイナルデイに残れなかった選手もいるけど、それが今後どう影響するのか興味深いわ」と久々に上がった表彰台でのインタビューに笑顔で答えていました。

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ゴールドコーストでの開幕戦『Roxy Pro』を制したタイラー(写真上)は今回もファイナルに残り、ランキングではトップの座をキープ。2011年にツアーの仲間入りをしてから2年連続で4位でフィニッシュしているタイラーにとってワールドチャンピオンは大きな目標。兄のオーウェン、弟のマイキーと共に追いかけている素晴らしい夢でもあります。

「まだ2つめのイベントだし、ナンバー1なんてまだ言えないわ。今はワールドチャンピオンよりも3回目の挫折をしないように残りのイベントを上手くやることを考えている。今年はいつもより良い年になっていて本当にハッピー。サーフィンも確立してきたと感じているの。この2年で大きく成長し、ツアーを楽しんでいるわ。兄のオーウェンのサポートも大きい。彼もこのコンテストに出ていたけど、先に家に帰って今朝電話をくれたのよ。沢山意味のある会話をしてそれが表彰台へのステップに繋がったと思っているわ」とタイラーは話していました。

ちなみにタイラーは今年の3月31日で19歳。インタビューに答える姿は同年代のガールズと変わりなく、若いパワーに溢れているのが印象的でした。

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ウィメンズの表彰式の後に行なわれたプライムのファイナルはダスティ・ペイン(HAW・写真上)とジョシュ・カー(AUS)
序盤に主導権を握っていたのはジョシュでしたが、中盤にビッグマニューバーで9.23をスコアしたダスティがラスト5分を切ってから7.13を重ねて逆転に成功!
プライムイベント初優勝を決めて満面の笑顔で表彰台へ。

「こんな嬉しい優勝初めてだよ!今までで最高の名誉だし、素晴らしいイベントだったね。WAで勝てて本当に嬉しいよ。この土地が大好きになった!今回は良いリズムだったし、二度と起きないようなラッキーにも助けられたよ。昨年はシーズンの半分を怪我で潰してしまい、友人達が戦って勝つ姿を見ているだけだった。今はオレがこの場所にいる。そりゃ〜最高の気分さ」とハワイアンらしい爽快な口調で話していたダスティ。

マーガレットリバーの波はハワイにも良くあるような波質で、カリッサ、ダスティのパワフルなライディングがフィット。
見ているだけでも気持ち良くなるようなラインを描き、それが二人のハワイアンのスコアを伸ばし、勝利に結び付いたのだと思います。

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2010年にタジ・バロウ(AUS)を相手に見事な逆転劇を演じて今イベントを制していたジョシュ(写真上)
今回もいくつかのチャンスはあったものの、ダスティの勢いに抑えられた形で優勝を逃してしまいました。それでも表彰台でのインタビューではジョシュらしいクールなスマイルで、「ダスティにストークしている。イベントを通して彼のサーフィンは素晴らしかった。ファイナルではパドルアウトした時から彼が勝つなと思っていたよ。それだけ彼は調子が良さそうだったんだ。オレはミスをしてしまい、後半に追い抜かれた。でも、ファイナルに残れただけで本当に嬉しい。いくつのかのヒートはラッキーで通過出来た部分もあったけど、それでもハッピーさ」と話していました。

次のビッグイベントは3月27日〜4月7日にオーストラリア・ビクトリア州のベルズで開催されるASPワールドツアー第2戦(ウィメンズは第3戦)『Rip Curl Pro presented by Ford Ranger』です。

ASPウィメンズワールドツアー第2戦
『Drug Aware Margaret River Pro』結果
1位 カリッサ・ムーア(HAW)
2位 タイラー・ライト(AUS)
3位 ステファニー・ギルモア(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)
5位 コートニー・コンローグ(USA)、ココ・ホー(HAW)、アラーナ・ブランチャード(HAW)、ペイジ・ハレブ(NZ)

プライム
『Drug Aware Margaret River Pro』結果
1位 ダスティ・ペイン(HAW)
2位 ジョシュ・カー(AUS)
3位 ジュリアン・ウィルソン(AUS)、エイドリアン・バッカン(AUS)

2013年ASPウィメンズワールドツアー
『Drug Aware Margaret River Pro』終了後のランキング
1位 タイラー・ライト(AUS) 18,000pt
2位 カリッサ・ムーア(HAW) 16,500pt
3位 サリー・フィッツギボンズ(AUS) 14,500pt
4位 ステファニー・ギルモア(AUS) 13,000pt
5位 コートニー・コンローグ(USA) 10,400pt
5位 アラーナ・ブランチャード(HAW) 10,400pt

『Drug Aware Margaret River Pro』公式サイト
http://www.margaretriverpro.com/(PC用)

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photo: ASP Covered Images

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