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『Rip Curl Pro』まずはウィメンズからスタート!

2013-03-28 更新
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ASP発足前、1962年からの古い歴史を持つオーストラリア・ベルズビーチでのイベント『Rip Curl Pro』が現地時間3月28日に開幕!
初日は公式2-3ftレンジのクリーンなコンディションでウィメンズのR1が進行しました。

ツアーを引退したテイラー・ノックスや、オッキーことマーク・オキルーポを解説者に迎えた豪華なライブ中継で、最初に世界中のASPファンに強い印象を残したのはマーガレットリバーでの第2戦『Drug Aware Margaret River Pro』を制したカリッサ・ムーア(HAW・写真最上部)でしょう。

ペイジ・ハレブ(NZ)、ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)と対戦したカリッサは早くも1本目で8.90をスコア。
中盤には今イベント初のパーフェクト10を叩き出し、後半にはダメ押しの9.43まで重ね、二人をコンビネーションスコアに追い込んで圧勝!
ベルズの規則的なライトの波にカリッサの男勝りのドライブターンが炸裂。他の選手のライディングを見れば分かりますが、ベルズの波は美しい一方、難しいセクションが隠されており、インサイドまで綺麗にメイクするのは容易ではありません。カリッサのパワーでねじ伏せるライディングはこの波で最大の武器になることでしょう。

「楽しいヒートだったわね。技をかけ放題の凄い良い波を掴むことが出来たのよ。なんて素晴らしい場所なの。私の側には良い人ばかりだし、本当にハッピー!先週のウェスタンオーストラリアでの優勝も大きな自信になっている。この波で演技することにかなりエキサイトしているわ。もっと良い波になれば嬉しいわね」とカリッサ。

2011年にツアー2年目にしてワールドタイトルを獲得したカリッサ。昨年も決して悪い成績では無かったものの、優勝は無く、最終ランキングは3位。ステファニー・ギルモア(AUS)の復活劇に隠れてしまい、目立たないシーズンでした。
今年は身体を絞り、すでに1勝を手にして2度目のワールドタイトルが彼女のビジョンに見え始めていることでしょう。

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2011年、2012年と2年連続で今イベントを制しているサリー・フィッツギボンズ(AUS・写真上)はR1から危なげない勝ち方でビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)、レベッカ・ウッズ(AUS)をコンビネーションスコアに追い込んでR3へ。

「またベルズに帰ってきた!最高の気分よ。この場所には何かを感じるの。まるでホームに帰ってきたみたいって言うのかな。とにかく大好きよ。とはいえ、今年のツアーで簡単に勝てるヒートは無いと思っている。自分のサーフィンは毎年進化していると感じるし、2位を維持するためにハードなトレーニングにも取り組んでいるのよ。ツアーのガールズ達のパフォーマンスを私がどれだけ刺激出来るかがモチベーション。目標はワールドタイトル!それはみんな一緒でしょ」とヒート終了後のインタビューに答えていたサリー。

2010年から3年連続ランキング2位のサリーにとってワールドタイトルは手が届きそうで届かない巨大なゴール。
美しいスマイルの裏には彼女しか理解出来ない苦悩が隠されているのかもしれません。

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昨年、サリーとカリッサを抑え込んで5度目のワールドタイトルを獲得したステファニーですが、今シーズンは2戦続けて3位止まりで表彰台には上がっていません。
R1では良いライディングを披露していたものの、クロスゲームの末にアラーナ・ブランチャード(HAW・写真上)、セージ・エリクソン(USA)とのカードを3位で終えて敗者復活戦行きに...。

このヒートを制したアラーナは、「私自身、今シーズンの調子の良さの理由が理解出来ていないの。多分、リラックスしているのが結果に結び付いているのかも。あとは波を沢山キャッチしてアグレッシブに攻めるようにしている。ラウンド1の勝利、本当にエキサイトしているわ」とコメント。

モデル業もこなすルックスだけで無く、激しいトレーニングの成果が出て今年はサーフィンの方も注目されているアラーナ。R1を見る限り、今イベントの大穴と言えるでしょう。

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開幕戦の『Roxy Pro』を制し、第2戦では2位。カレントリーダーのタイラー・ライト(AUS)は持ち前のパワーサーフィンで前半に8.83。中盤には7.33のバックアップスコアまで重ねていましたが、ワイルドカードのニッキ・ヴァン・ダイク(AUS・写真上)に逆転されて敗者復活戦行きを強いられています。

ニッキとタイラーは同じ「Rip Curl」チームで共に18歳。コンテストの世界ではタイラーの方が先を行っていますが、ニッキもワールドジュニアを制するなど同年代では頂点にいる選手。
ヒート終了後のインタビューでは、「タイラーは素晴らしいサーファーだし、今年は最高のスタートを切っているのよね。現在のナンバー1である彼女を倒せて私自身は大きな自信になったわ。最近はハードなトレーニングを積んでいてサーフィンの調子もベストと言える。ここ数年はワイルドカードでこのイベントに出場させてもらい、沢山の良い経験を得ているの。この先もイベントに生き残りたいわ」と話していました。

その他にR1を1位通過したR3にジャンプアップしたのは、シルヴァナ・リマ(BRA)、レイキー・ピーターソン(USA)

なお、メンズの方は開幕戦の『Quiksilver Pro』で優勝して今年はシーズン始めからワールドタイトル獲得に意欲を見せているケリー・スレーター(USA)がすでにスタンバイしている一方、エクスプレッション・セッションで負傷したジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は欠場。
ワイルドカードはスポンサー枠がオニーことハイリル・アンワー(IND)、トライアルから勝ち上がってきたのはジャック・ペリー(AUS)、マーガレットリバーでもワイルドカードで出場していた15歳のジェイコブ・ウィルコック(AUS)もクレジットされ、イベントを盛り上げます。

ネクストコールは現地時間3月29日の朝7時30分(日本時間の同日5時30分)で、30分後にスタート予定。

『Rip Curl Pro』公式サイト
http://live.ripcurl.com/bells-beach-home-2013.html(PC用)

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photo: ASP Covered Images

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