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『Rip Curl Pro』メンズR1 トップシードが強さを見せた!

2013-03-29 更新
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現地時間3月29日、オーストラリア・ベルズビーチで開催中の『Rip Curl Pro』は南西ウネリが強まる傾向の中、前日のウィメンズに続いてメンズのR1がスタートし、12ヒートが進行。

ゴールドコーストでの開幕戦『Quiksilver Pro』で自らの優勝記録を更新したケリー・スレーター(USA)がハイエストスコア&ハイエストヒートスコアをマークして順調にラウンドアップを果たした他、パーコことジョエル・パーキンソン(AUS・写真最上部)、ミック・ファニング(AUS・写真下)なども危なげない勝ち方でR3へジャンプアップ!
トップシードの固さが印象に残った一日でした。

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「ゴールドコーストの最初のラウンドで使用していた’ウィアード・リッパー(モデル名)’に変えてみたんだ。今日のようなスローピーなリンコンの波にはバッチリだったね。ヒート後半は追い込まれた感じだった。9.70をスコアした波はサイズこそ無かったけど、スコアを伸ばすターンをするにはベターな形だったよ」とアダム・メリング(AUS)とワイルドカードのジェイコブ・ウィルコック(AUS)に快勝したヒート後のインタビューに答えていたケリー。

ヒート中にはボードを試すために数本チェンジする場面も...。

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ベルズは手前のボウルズ、奥のリンコン、更に奥のウィンキーポップとピークで呼び方が変わるのですが、今日の舞台は朝がボウルズ、日中は厚い波質が特徴のリンコン。
リンコンはクセのあるセクションがあるため、選手によって得意・不得意が分かれるブレイクでもあります。
ケリー(写真上)は巧妙なレールワークで、深いボトムターンからフロー。流れるようなライディングは’さすが’の一言。スコア的には2位のアダムと僅差だったものの、内容で見ると余裕のラウンドアップと言えるでしょう。

「今年はツアーに集中しているよ。以前は自分の中で迷いがあった。コンテストの他にも世界中のスウェルを追いかけるという道があるんじゃないかなってね。それがオレを迷わせていた大きな理由さ。でも、今年は違う。ツアーに集中することを決めたんだ。あと数年でコンテストを引退してからでも世界の波を追うのは遅くないからね」と今シーズンのタイトルに対する意欲を語っていたケリー。

今は亡きアンディ・アイアンズとライバル関係にあった時期以来、勝負に対する貪欲さをメディアに露出しているケリー。
41歳という年齢を考えても、あと一つのタイトルを獲得して晴れやかな気持ちで引退という形になるのかも...。

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昨年、念願のワールドタイトルを手に入れたパーコ(写真上)もベルズを得意として相性が良い選手の一人。
イースターホリデーを利用して訪れた沢山のギャラリーをスムースなラインで魅了し、7.93と後半には8.27を重ね、ブレット・シンプソン(USA)とワイルドカードのジャック・ペリー(AUS)をコンビネーションに追い込んで圧勝。

「オレにとってベルズは心地よい場所なんだ。歴史ある場所だし、オレ自身沢山ここでサーフィンしてきた。リンコン、ボウルズ、ウィンキーとね。ここに戻ってくるのはホームに帰るのにとても似ている。ゴールディーではケリーが先導を切ったけど、ここでは混戦になると思うよ」とパーコは話していました。

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昨年は『Rip Curl Pro Portugal』でツアー優勝を果たしたジュリアン・ウィルソン(AUS・写真上)
今シーズンは開幕戦で5位に入り、調子はまずまず。カイ・オットン(AUS)、パトリック・グダスカス(USA)とのH2では波数が少ないボウルズで中盤に7.67をスコア。クロスゲームながら後半に重ねた6.97のバックアップスコアが決め手となり、ベルズでは初となるR3進出を決めました。

「ベルズでのヒートを通過出来てハッピーさ。ジュニア時代は良い思い出ばかりだけど、ツアーに入ってからはラウンド2止まりなんだ。ラウンド3に進めた時点でオレのプロ人生ではベストな成績だよ」とジュリアン。

オーストラリア・サンシャインコースト出身。10代の頃に回転系のエアリアル「スシロール」で一躍時の人となったジュリアンも24歳。2年連続でトータル9位でフィニッシュし、今年はツアー3年目。
彼の武器は精神的な強さ。追い込まれても決して最後まで諦めないマインドが結果として結び付くのは時間の問題だと思います。

「今年は5位以内でフィニッシュすれば素晴らしいと思っているけど、最終目標はワールドタイトルさ。ゴールドコーストでは良いスタートを切ったし、この勢いを維持してベルズでも調子良く勝ち進めればと願っている。今日の波はとても楽しいし、多分これから波は上がる傾向なんじゃないかな。後半もベルズ・ボウルズで戦いたいね」と話していました。

その他にこの日はルーキーの活躍が目立ち、フィリッペ・トレド(BRA)、ナット・ヤング(USA)がラウンドアップ。
ラオニ・モンテイロ(BRA)、ウィリアン・カルドソ(BRA)、アレホ・ムニーツ(BRA)、ジョシュ・カー(AUS)、エイドリアン・バッカン(AUS)、コロヘ・アンディーノ(USA)もR1を1位通過してR3進出を決めています。

ネクストコールは現地時間3月30日の朝7時30分(日本時間の同日5時30分)で、30分後にスタート予定。

『Rip Curl Pro』公式サイト
http://live.ripcurl.com/bells-beach-home-2013.html(PC用)

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photo: ASP Covered Images

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