『Rip Curl Pro』チャレンジングな波でR3に突入!
2013-03-31 更新

現地時間3月31日、イースターホリデーの期間中にオーストラリア・ベルズビーチで開催される伝統の『Rip Curl Pro』はこの日もゴーサインが出され、R1終了後にストップしていたメンズの第2戦が進行。
昨日の時点ではウィメンズのファイナルも行なわれる予定でしたが、前日のグラッシーなコンディションから公式6-8ftレンジまでサイズアップして風の影響が入ったチャレンジングな波に変化したことを考慮して翌日に延期。
メンズのR2の全てのヒートとR3の3ヒートが行なわれました。
R2で一番のライディングを披露していたのはジョーディ・スミス(ZAF・写真最上部)で、大柄な身体から繰り出す太いラインが大きなフェイスのベルズ・ボウルズにフィット。
ケリー・スレーター(USA)がR1で叩き出したハイエストスコア&ハイエストヒートスコアを塗り替え、ルーキーのグレン・ホール(IRL)をコンビネーションスコアに追い込んで圧勝。
「とても良いサーフボードに巡り合えたんだ。今日のような大きなサイズのベルズ・ボウルズでのオレのサーフィンとボードとの相性がバッチリ決まった感じかな。この波の壁を切り裂く感覚はたまらないね。残りのラウンドはもっとクリーンなコンディションになることを願っているよ」とジョーディ。
開幕戦ではR3敗退の13位でフィニッシュしたジョーディ。次から次に登場する若手に押され気味の印象もありますが、この日のようにリズムを掴めば爆発力は強烈。他の選手にとって非常に怖い存在になります。
「スナッパーでは13位。今シーズンはベストなスタートとは言えないけど、まだ先は長いから。身体の調子は良いし、サーフィンもベストと言える感じ。それがヒートでの勝利に繋がったんだ。ベルズでの成績が今シーズンの好機になれば良いね。それが目標だよ」と話していました。


R1では今一つリズムが合わなかったタジバロウ(AUS・写真上)もR2からは徐々に調子を取り戻し、ダスティ・ペイン(HAW)とのR3では前半に9.00をスコア。後半にはダスティに9.37を返されて逆転する場面もあったものの、土壇場で7.33をマークしてダスティを抑え、次に繋げていました。
「最初にハイスコアを出してしまうと、それに繋がるバックアップスコアを出せるか不安になるんだ。出来るだけバックアップスコアを早く手に入れたかったけど、波を見つけることが難しかった。ダスティもあの一本(9.37)を出すまで苦戦していたよね。彼はWAで凄い良いリズムを得て優勝していたから、波を与えたら危険だって思っていたよ」とR3終了後のインタビューに答えていたタジ。
ダスティと言えば、先週終了したばかりのWA(ウェスタンオーストラリア)・マーガレットリバーの『Drug Aware Margaret River Pro』で優勝。マーガレットリバーのパワフルな波にハワイアンのダスティのライディングが見事にマッチしてベルズでの戦いも期待されていました。
2007年にベルズを制した経験があるタジ。まだ先は長いですが、彼の脳裏に浮かぶのは表彰台で自らがトロフィーのベルを鳴らす姿でしょう。
「ここ数年は良い成績を残せていないけど、チャレンジしたいね。いくつか変えるべきものがあり、最終的にはベルを鳴らしたい。このイベントを制するのは大きな名誉だし、今シーズンを左右する大切な1戦でもある。目標は優勝さ」と話していました。
その他にカイ・オットン(AUS)、ナット・ヤング(USA)がR3を通過しています。
ネクストコールは現地時間4月1日の朝7時30分(日本時間の同日5時30分)で、15分後にスタート予定。
『Rip Curl Pro』公式サイト
http://live.ripcurl.com/bells-beach-home-2013.html(PC用)
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photo: ASP Covered Images
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