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JPSAショートボード第1戦を制したのは?

2013-04-14 更新
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2013年JPSAショートボード第1戦『ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ』がバリ島のクラマスを舞台にして4月10日〜14日に開催。

期間中は南西のグランドスウェルが続き、乾期らしく日中は東よりの風が吹き込むパターンでしたが、朝夕は風が収まり、グッドコンディションに恵まれていました。

コンテスト初日の4月10日はプロトライアルが行なわれ、すでにASPプロジュニアで活躍している西修司、村上舜、安井拓海、児玉椋を始め、大森海夏人、柏田滉稀、山中凛、新名駿平、喜納海人、小林直海、鈴木謙太郎、関口真央、粟田海、高松海璃、髙塚康裕、金尾玲生、野田修成がメインラウンドへ。
女子はハワイ出身で実力では優勝候補とも言われている前田マヒナを筆頭に田代凪沙、高田裕美、砂川真里子、辻尾友香里、西本萌がメインラウンド進出を決めました。

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(前田マヒナ)

2日目の11日はメインラウンドがスタート。
メンズのR1、R2の全てのスケジュールを消化していました。

R1では村上舜が長いバレルを抜け、パーフェクト10を含めたトータル16.25をスコアしてジェイソン・シバタと共にR2へ。安井拓海もトップ通過するなど、若手の活躍が目立っていました。

また、昨年まで海外のASPを転戦していた大野修聖、辻裕次郎が共に1位通過。
まだリズムに乗れてない感はあったものの、確実にスコアを重ねて勝負強さを見せ、次のR2もラウンドアップを果たしていました。

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12日のコンテスト3日目。
セカンドシードが登場したR3ではペペン・ヘンドリック、ニック・ミタなどの外国人勢の活躍が目立つ一方、奄美大島のハードなリーフブレイクで育ってきた森哲太がクラマスの波を華麗に乗りこなし、ジェイソン・シバタを従えてR4へ。
若手では田中海周がスコアを伸ばし、トップ通過。
注目の大野修聖、辻裕次郎は同ヒートに重なり、共にラウンドアップ。特に大野修聖はバレルにビックターンと他の選手を圧倒するサーフィンで9.50を含むトータル17.50の圧勝。
プロトライアルから勝ち上がってきた選手では大森海夏人が唯一R3を抜けてプロ資格を手に入れていました。

R4からはトップシードが待ちかねたように勢いを見せ、ファーストヒートでは昨年を含めてクラマスで4度の優勝を上げている2012年のグランドチャンピオン林健太が10ポイントライドを披露。田中英義と共に他の2名を蚊帳の外にしてラウンドアップ。ダレン・ターナー、椎葉順、和光大なども順調にスコアを上げ、大野修聖、辻裕次郎の両者も1位通過でQFへ。

なお、この日は女子のR1も行なわれ、トライアルでも格上のサーフィンでハイスコアを重ねていた前田マヒナがトータル18.10という驚異的なスコアでR2へ。
カムバックした橋本小百合も大村奈央と共に次にコマを進めていました。

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13日、コンテスト4日目。
この日は男子、女子共にSFまで一気に進行し、特に男子はクロスゲームが多く、クラマスという最高の舞台で白熱したバトルが繰り広げられていました。

朝の内に行なわれた女子のR2では橋本小百合がパーフェクト10を2本マークしてトータル20。女子のJPSAでは初となるパーフェクトスコアで会場を盛り上げた他、前田マヒナがトータル15.25で大村奈央にも大差をつけて圧勝。
難なくプロ資格を得て、橋本小百合と共にQF、SFも順調にクリアしてファイナルへ。
2年連続クラマスを制している大村奈央、昨年プロトライアルから勝ち上がって初優勝というセンセーショナルなデビューを飾った野呂玲花も勝ち上がり、ファイナルデイへ。

男子では昨年を含めて過去4度もクラマスの優勝経験がある林健太がSFで大野修聖、辻裕次郎、ペペン・ヘンドリックに囲まれて精彩を欠き、ロースコア止まりで敗退。
ファイナリストは大野修聖、辻裕次郎に加え、2011年にクラマスを制した中村昭太、昨年のISA世界ジュニアで2位に入って注目を集めた仲村拓久未の4名。

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(大野修聖)

14日のファイナルデイは前日までと比べるとサイズダウン。
30分のファイナルで口火を切ったのは大野修聖。波数の少なさを考慮して確実にターンを重ね、5.25をスコア。
中村昭太はリスキーなエアリアルにチャレンジしますが、メイクには至らず、ロースコア止まり。
辻裕次郎、仲村拓久未もスコアを伸ばせない中、中盤には大野修聖が2つのビックターンをキッチリと決めて6.75。
続いて波に乗った中村昭太は回転系のエアリアルをメイクして5.25をマークしますが、トップの大野修聖との差は6.75と厳しい展開に。
後半、大きめのセットを掴んだ大野修聖はスピードを上げてファーストセクションを抜け、クラマスの綺麗なフェイスに大きなスプレーを描き、8.50をスコア。更に9.00も重ね、トータル17.50。
2位まで追い上げてきた辻裕次郎もトップには届かず、大野修聖が久々のJPSA参戦で圧勝!

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(橋本小百合)

女子は序盤に6.00、5.65をまとめた前田マヒナが主導権を握り、2位以下は僅差で進行。
後半、3本入ったセットに野呂玲花、大村奈央、橋本小百合の順にハードなターンを重ね、3人共にトータルスコアを上げて橋本小百合がトップに躍り出ます。
2位は大村奈央で逆転には5.60が必要なシチュエーション。焦りが出たのか、大村奈央は波選びに苦戦...。
橋本小百合が逃げ切る形で復帰後最初のコンテストで見事に優勝を決めました!

現在、ハワイの大学に通っている橋本小百合。2年のブランクでノースポンサーになったものの、サーフィンの実力は明らかに他の選手よりも格上で、特にクラマスのようなパワーのある波では差がハッキリと出ていました。
今シーズンのJPSAは大野修聖、橋本小百合。他にも辻裕次郎、前田マヒナなどが刺激を与え、ハードルが上がることは間違い無さそうです。

『ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ』はショートボードの後、ロングボードの第1戦が4月14日〜16日に開催されます。
ショートボードの第2戦は6月28日〜30日に伊豆・白浜で開催される『伊豆下田 CHAMPION PRO
presented by LesPros entertainment』です。

JPSAショートボード第1戦
『ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ』結果
1位 大野修聖
2位 辻裕次郎
3位 中村昭太
4位 仲村拓久未

女子
1位 橋本小百合
2位 大村奈央
3位 前田マヒナ
4位 野呂玲花

JPSA公式サイト
http://www.jpsa.com/(PC用)

USTREAM JPSA
http://www.ustream.tv/user/JPSA(PC用)

photo: 日本プロサーフィン連盟(JPSA)

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