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ブラジル戦を前にエイドリアーノが心境を語る

2013-05-03 更新
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日本のGW明け、5月8日からASPワールドツアー第3戦『Billabong Rio Pro』が情熱の国、ブラジルのリオデジャネイロでスタートします。

先日お伝えした通り、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)とティアゴ・ピレス(PRT)が怪我のためにキャンセルを発表。
フレッド・パターチア(HAW)も以前からの怪我の治療のために今回も出場を断念。
変わってパトリック・グダスカス(USA)、ヤディン・ニコル(AUS)がすでにクレジットされていますが、残りの1名とワイルドカードはまだ決定していません。
同時開催のウィメンズはベルズで左足踵骨を骨折したステファニー・ギルモア(AUS)が欠場を発表しています。

今イベントの注目は第2戦のベルズで優勝を決めたエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA・写真上)でしょう。
メインスポンサー無しで挑んだ今シーズン。やっと手に入れたスポンサーの信用を前に結果を残したエイドリアーノは表彰台でトロフィーのベルを壊すくらいの喜びを見せていました。
2011年に自国で初の優勝を決め、昨年も5位入賞。年々勢力を強めているブラジル勢の中でもパワーサーフィンを武器としているエイドリアーノはコンスタントに勝つ術も身に付けており、ブラジリアンのリーダー的存在でもあります。

特に熱狂的なファンが多いブラジルでは他国の選手が気の毒になるほどの盛大な応援が期待出来るため、ブラジリアンには有利なイベントと言えるでしょう。

「ベルズでの優勝は本当に感情的になったし、ブラジルに戻って友人達に囲まれた時は涙を流したほどだった。今はブラジルでハッピーかつ充実した楽しい生活を送っているよ。ブラジルという国では、もし貧民街の出身なら自らの全てを出し切らないと生きてはいけない。オレは周囲にいたサッカーに打ち込む人達に刺激され、サーフィンに全てを注ぎ、プロになった。プロサーファーになってからは家族も含め、良い環境に身を移すことが出来たんだ」とエイドリアーノ。

ブラジルではサッカーの次に人気があるサーフィン。収入的には桁違いながらサーフィンの世界でも成功すれば人生が変わるのは間違いありません。ガブリエル・メディナを始め、今シーズンのルーキー、17歳のフィリッペ・トレドなど若い選手が次から次にワールドツアーの舞台へ上がってくるのは、才能だけでは無く、他の国の選手よりも数倍強いハングリー精神だと思います。

ベルズ戦が終わってからエイドリアーノはインドネシアのメンタワイにヤングブラジリアンのミゲル・プーポと共に向かい、パーフェクトな波を満喫していたそうです。

「ブラジル戦に挑む前にインドネシアに行けたことは良い準備になったよ。最高の波でサーフィンすることはパフォーマンス向上にも繋がるからね。一日6〜7時間はサーフィンしてたかな。子供の頃、オレは’Guaruja Beach’という場所で育った。決して良い波では無かったけど、いつもインドネシアみたいな波を想像しながらサーフィンしていたのさ」と話していました。

なお、開幕戦で優勝してカレントリーダーの座をキープしているケリー・スレーター(USA)はオーストラリアのゴールドコーストでリラックスしながら調整を続けている模様。
今年は12回目のワールドタイトルを狙うと珍しく意気込んでおり、ブラジルにも姿を見せる予定です。

ASPワールドツアー第3戦『Billabong Rio Pro』は5月8日〜19日に開催。
ウィメンズワールドツアー第5戦も併催されます。

BILLABONG RIO PRO ROUND 1 MATCH-UPS
Heat 1: Josh Kerr (AUS), Travis Logie (ZAF), Glenn Hall (IRL)
Heat 2: Adriano de Souza (BRA), Alejo Muniz (BRA), Patrick Gudauskas (USA)
Heat 3: Taj Burrow (AUS), Matt Wilkinson (AUS), Yadin Nicol (AUS)
Heat 4: Mick Fanning (AUS), Sebastian Zietz (HAW), TBD
Heat 5: Joel Parkinson (AUS), Filipe Toledo (BRA), TBD
Heat 6: Kelly Slater (USA), Miguel Pupo (BRA), TBD
Heat 7: Julian Wilson (AUS), Damien Hobgood (USA), Dusty Payne (HAW)
Heat 8: Gabriel Medina (BRA), Nat Young (USA), Raoni Monteiro (BRA)
Heat 9: Jeremy Flores (FRA), Kai Otton (AUS), Adam Melling (AUS)
Heat 10: Jordy Smith (ZAF), Bede Durbidge (AUS), Brett Simpson (USA)
Heat 11: Michel Bourez (PYF), Adrian Buchan (AUS), Kolohe Andino (USA)
Heat 12: C.J. Hobgood (USA), Owen Wright (AUS), Kieren Perrow (AUS)

2013年ASPワールドツアー
『Rip Curl Pro』終了後のランキング
1位 ケリー・スレーター(USA) 11,750pt
2位 ミック・ファニング(AUS) 11,700pt
2位 タジ・バロウ(AUS) 11,700pt
4位 エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA) 10,500pt
5位 ジョエル・パーキンソン(AUS) 9,750pt
5位 ナット・ヤング(USA) 9.750pt

『Billabong Rio Pro』公式サイト
http://wctbrasil.com/rio13(PC用)

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photo: ASP Covered Images

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