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『Volcom Fiji Pro』2日目 ジョン・ジョンが魅せた!

2013-06-06 更新
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現地時間6月4日からフィジー・タバルア島でスタートしたASPワールドツアー第4戦『Volcom Fiji Pro』は一日のレイデイの後、新たな南西ウネリがヒット。
初日の舞台となった「Cloudbreak」から「Restaurants」に移動して公式6-8レンジのエピックコンディションでR1のH10から再開され、日没までにR3のH3まで進行。
17ヒートをこなすマラソンデイとなりました。

「Restaurants」は「Cloudbreak」の限界を越えたウネリが入った時に真価を発揮する場所で、永遠と続くような長いフェイスとバレルセクション、インサイドの棚でサイズが上がってくることもあり、世界最高のレフトと呼ばれている夢のような波。選手達はこの素晴らしい舞台の上で至高の演技を披露していました。

朝方に行なわれたR1のH12には怪我でベルズ、ブラジルをスキップしたジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真最上部)が久々に登場。
肩ならしのようにバレルライドで7.57をマーク。このヒートはバックアップスコアを見つけられず、2位敗退で敗者復活戦のR2を戦うことになったものの、そのR2では一気にエンジンが全開となり、序盤からディープなバレルに包まれ、9.80をマーク。更にラインナップに戻ってすぐの波でテイクオフからほとんどの時間をバレルの中で過ごし、インサイドでは2発のバーディカルなリップアクションを完璧にメイクしてパーフェクト10!
トータル19.80でビード・ダービッジ(AUS)をコンビネーションスコアに追い込んでラウンドアップ!

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R3でもジョン・ジョンの勢いは止まらず、フィジーでのイベントを得意とするダミアン・ホブグッド(USA)を抑えて早くもR4行きを決定。
「ここで出会った波ではベスト。オレのヒートから変化が出て、’Restaurants’はパーフェクトになったんだ。本当にマシンウェーブ。風も完璧だった。バレルの中でただ座っているだけだったよ」と同じハワイアンのシバッツことジェイソン・シバタからインタビューされていたジョン・ジョン。

2011年にツアーの仲間入りを果たし、2012年には早くもトータル4位でフィニッシュしたジョン・ジョン。
今シーズンは怪我で2戦欠場しているために今のところタイトル争いからは遠い存在ですが、このイベントの結果次第ではまだまだ行方は分からないと言えるでしょう。

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R1をミス(詳細はR1のリポートを)したケリー・スレーター(USA・写真上)、パーコことジョエル・パーキンソン(AUS)の二人。
まずケリーはR2のH1でローカルワイルドカードのアカ・ララバラヴと対戦。
スロースタートから徐々にリズムを掴んだケリーはバックハンドでバレルとトップアクションを繰り返し、8.17と8.00を重ね、トータル16.27でラウンドアップ。
アカも終了間際にバレルを手に入れ、7.23をスコアしてギャラリーからの大きな声援を浴びていました。

「あのヒートは波数が少なく、厳しいヒートだったよ。オレとアカは良いスタートを切ることも無く、ベストウェーブも手に入れることが出来なかったのさ。ヒートでは彼のサーフィンを見れなかったけど、一緒にサーフィンしたことがあるから実力は知っているよ。一本の波でターンを重ね、バレルもメイクすることが出来るんだ。正直に言うとナーバスになって変な感じだった。ここの波は熟知している。でも、フリーサーフィンの時間が足りず、色々なことを忘れてしまったんだ。ちょっとやりにくかったけど、すぐに感覚を取り戻したよ」とケリーはR2を振り返っていました。

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ケリーがインタビューを受けている別画面でパーコ(写真上)はディープなバレルとビッグターンを重ね、9.10をスコア。
後半には完全に姿を消してからスピットと共に飛び出し、アナウンスされたスコアは9.37!ケリーを上回るパフォーマンスでトータル18.47をマークし、ダスティ・ペイン(HAW)を抑えてR3へ。

「レストランは完璧な波だね。最高のラインさ。セットの波が入ると次のも見てしまう。良い波が入った時は緊張しちゃうよ。ヒートではバレルになりやすい波を探していた。大きめの波はガタガタでバンピー。中くらいの波が良くて、それを乗れればあとは長いバレルが待っているって感じかな」とパーコ。

R2ではカレントリーダーのエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)がヤディン・ニコル(AUS)に僅差で敗れて早くも敗退したため、ケリー&パーコにとってはベルズ、ブラジルの埋め合わせをするチャンス。
特にケリーは2005年、2008年、2012年とフィジーで3度も優勝しており、得意とするイベント。
すでに頭の中では優勝までのシナリオを考えていることでしょう。

その他にもR2ではジョーディ・スミス(ZAF)、ミック・ファニング(AUS)、タジ・バロウ(AUS)などのトップシードがR1敗退のリカバリーをしてR3へ。
タジとジョーディはR3も勝ち上がっています。

なお、「美しいものにはトゲがある」の言葉通り、「Restaurants」の波には危険も潜んでいます。
ビード・ダービッジ(AUS・写真下)はワイプアウトで背中や足に大きな傷跡を残し、ルーキーのグレン・ホール(IRL)はエアードロップからシャローなリーフの餌食となり、痛々しい姿が映し出されていました。

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フィジーの戦いはまだ前半戦。後半戦は更にヒートアップしてきそうです。
ネクストコールは現地時間7日の朝6時30分(日本時間の同日早朝3時30分)で、コンディションが整えば「Cloudbreak」か「Restaurants」で再開されます。

『Volcom Fiji Pro』公式サイト
http://www.volcomfijipro.com/(PC用)

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photo: ASP Covered Images

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