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「インドネシアトリップ2013年GW④」

2013-06-07 更新
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(宿からの風景)

インドネシア三日目の夕方にしてやっと辿り着いた良い波で、保坂と僕は満足。
真っ暗になって帰ると宿に日本人のサーファー達がいた。挨拶をすると笑顔で「こんにちは!」と返してくれた。
彼らは僕達より1日後に着いたようだ。

「今日はどこでサーフィンしたんですか?」と声を掛けると、僕らがビビッて入れなかった「ワトゥカランビーチ」と言われて驚いた。

彼らは福島のいわき市豊間のローカルで、名前は河野さん。僕の妻も福島出身なのと、いわき周辺には20年位通っていたことや、10年以上前にコスタリカへ一緒に行った渡辺広樹プロの真面目で優しい人柄のことなどを話したら、やはり友達だった。
話も盛り上がってきたので、翌日の夕飯を一緒にする約束をした。

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翌朝は昨日入った河口を目指した。ポイントに着くとすでに海から上がってきた河野さん達に会った。
「波良いですよ!」と言われ、僕らはラインナップに急ぐ。

波は前日と同じ位だが、昨日よりもデカいセットも入る。何回も巻かれながら、小さ目の波を選んで5本、6本とテイクオフを繰り返すことができた。テイクオフさえしてしまえば、バドルバックが嫌になるほどのメローで長いレフトウォールが待っている。
ただし、雨が多かったので、水は茶色く波がチョコレート色...。なるべく水を飲まないようにサーフした。

日中はすることがないので、部屋に帰り、冷えたビンタンビールを飲む。お酒の弱い僕にはぴったりのビールだ。味も軽くて飲みやすい。保坂と飲んでいる内に、今回は体調を崩してこの旅に参加できなかったアグースの話、チマジャの波のことなどで盛り上がり、帰りもジャカルタ経由なのでチマジャに寄って帰ることになった。

なぜだか分からないが、僕はアグースを昔からの友人のように思っている。初めてウエストジャワに家族で行った時に知り合ったアグースは、僕らがサーフィンをしている間、一人海に入らず僕の子供のためにペットボトル一杯に貝を拾い集めてプレゼントしてくれた。

それからインドネシアの旅行に行く時には声をかけるようになった。条件は違うけど、スリランカのマンボーと仲良くなって「Aframeサーフショップ」まで作ることになった時も同じような心境だった...。

残りの日数は5日間と十分。こういう事も想定もしていたので、ジョグジャカルタからジャカルタ行きの飛行機は日付を変更できるようにしておいた。若干割高にはなるけど、フレキシブルに動けるのは自由な感じがして楽しい。
早速、航空会社のチケットオフィスに電話で変更のことを伝えたが、30分以上もかかり、電話代が心配になった(ネット環境も悪くスカイプも接続がすぐ切れる)。

その作業を終えると夕方ラウンドの時間になっていた。僕らはローカル小屋の目の前で、ローカル達と小さいけど楽しいサンセットサーフィンをした。僕らが行っているこの時期はハイタイド時のほうが波が良かった。
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(小さいけど良い波)
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夕方のサーフを終えると宿に戻り、河野さん達と食事に出掛けた。彼らはお父さんとその息子2人、そして息子の友人の4人で来ていた。お父さんは60歳前後だけど、今でも海に入っているまさにレジェンド。息子の一人はプロサーファー、もう一人の弟も相当上手いらしい。
ワトゥカルンの波のことを聞くと「テイクオフだけです」と謙虚だった。

子供達をサーファーとして育ててくれたお父さんに感謝を込め、父親をこのトリップに招待したらしい。
そして、息子の友達までもが加わって、みんなでサーフトリップを満喫しているのだ。
僕もそういう父親になりたいと思った。
その晩は海沿いのレストランで美味しい食事と用意してくれていた冷えたビンタンで大いに盛り上がり酔っぱらった。
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(真ん中がお父さん)

最高の人達と知り合え、ここを飛び立つチケットを明日にしたのが少し心残りだった...。

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サーフトリップの醍醐味は波との出会いだけでは無く、
今回のように人との出会いも大きな部分を占めます。

このストーリーもいよいよ後半に突入。
次回もハルさんは良い波、良い人に出会えるのか?

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