『Volcom Fiji Pro』再開!ケリー&ジョン・ジョンが10ポイント!
2013-06-11 更新

フィジー・タバルア島で開催中のASPワールドツアー第4戦『Volcom Fiji Pro』はR3のH3が終了した時点でコンディション不良のために4日間レイデイが続いていましたが、公式6-8ftレンジの南西ウネリがヒットした現地時間6月11日の「Cloudbreak」でコンテストが再開。
R5の最終ヒートまで一気に進行し、QFを戦う8人のメンバーが決定!
朝の内に行なわれたR3は島特有の不安定な波でロースコア勝負となったヒートが目立ったものの、ケリー・スレーター(USA・写真最上部)、ミック・ファニング(AUS)などのトップシードが順当にラウンドアップ。
ケリーとワイルドカードのミッチ・コルボーン(AUS)とのカードは朝一番の注目でしたが、両者共に序盤に7ポイント台をマークした後は波数が減ってしまい、6.70のバックアップスコアを重ねたケリーがあっけなく勝利。
また、最終ヒートに登場したパーコことジョエル・パーキンソン(AUS・写真下)はヤディン・ニコル(AUS)を相手にまるでフリーサーフィンのように波に乗りまくり、8ポイント台を2本揃えるだけでは足りず、後半には9.73と9.00をスコアして圧勝。
「オレのヒートはコンディションが良くなった転換点。誰もが望むまさに’ドリームヒート’で、良い波を余らせたほどだったよ。クラウドブレイクは世界で最高のレフト。タヒチも愛する場所だけど、バレルの早さや、ターン、総合的に見るとオレはここが一番さ。本当に最高のレフトだよ」とR3を振り返り、この波を絶賛していたパーコ。
今シーズンは開幕戦で2位になった他は2戦続けて13位のトータル8位。今のところタイトルレースからは蚊帳の外ですが、そんな時こそ勝ってしまうのが勝負の世界。パーコ独特のリラックススタイルでファイナルデイでもファン達を魅力してくれることでしょう。

マンオンマンのR3の後は敗者無し(1位はQFへ。2位と3位はR5へ)の3人ヒート、R4が行なわれ、H1ではジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真下)が卓越したバレルライドとビッグターンを披露。今イベント2度目のパーフェクト10をマークし、後半に7.43のバックアップスコアを重ね、トータル17.43でジョーディ・スミス(ZAF)とタジ・バロウ(AUS)を抑えて1位通過。
怪我のためにベルズ、ブラジルと2戦欠場した復帰戦でいとも簡単にQF進出を決めたジョン・ジョン。10ポイントライド、そして残りのヒートについて、「あの波はちょっと小さかったから、スコアが出るとは思わなかったよ。いくつかのターンをしてインサイドまでの長いバレルを駆け抜けた。メイクした時はストークしたね。今後も自分が出来ることをやり続けるだけ。次のラウンドでも楽しんで、トライするだけさ」と彼らしい淡々とした口調で話していました。

続いてH2ではケリーがジェレミー・フローレス(FRA)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)の二人のバレルの名手を相手に序盤から猛チャージを仕掛け、10ポイントを含むトータル19.30で1位通過。
その他、C.J・ホブグッド(USA)がクロスゲームを制し、最終ヒートではパーコがR3の勢いをキープして9.87を含む18.14でカリフォルニア出身の若い二人、コロヘ・アンディーノ&ナット・ヤングをコンビネーションスコアに追い込んでQFへ。
R4でケリーが叩き出した10ポイントはジョン・ジョンの時よりも明らかにサイズがあり、MCも思わず雄叫びを上げたほど。恐らく、バレルの空間は車一台は入るような大きさで、10ポイントの中でも最上級の10ポイントと言えるでしょう。
「素晴らしい波だったね。これまでのコンテストでベストの波だったと思うよ。10ポイントを出した波は、グラブレールをしてバレルの奥深くまで入ったんだ。ありったけのスピードを出し、まずは一回目のバレルをメイク。ターンをして次のチューブ。これは大きく、そして完璧な形だったし、良いポジションをキープしたかった。バレルの中ではスピットと霧で視界が悪かったよ。波のボール状の部分がテールを押し出し、最後は自分の思い通りにバレルから出ることは出来なかったのさ。あのヒートは勝っても負けてもどちらでも良かった。だって、負けても再びこの波でサーフィン出来るからね」とケリー。
プライベートでもタバルア島に訪れることが多く、ここの波を誰よりも知り尽くしているケリー。
昨年を含め、過去3度の優勝経験もあり、波が上がれば上がるほどケリー優勝の可能性は高くなると思います。

R4で2位と3位になった選手が敗者復活を賭けて戦うR5ではジョーディ・スミス(ZAF)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、ジョシュ・カー(AUS)、ミック・ファニング(AUS)が勝ってQFへ。
ケリーにこれまででベストと言わしめたこの日の戦いは公式サイトの「HEAT ON DEMAND」で全て振り返ることが可能です。
ちなみに「Restaurants」同様に「Cloudbreak」もインサイドは浅く、華やかな舞台の裏では犠牲者も...。
ケリーがInstagramでリーフの餌食になったトラビス・ロギー(ZAF・写真上)の痛々しい姿をアップしていました。
ネクストコールは現地時間12日の朝7時30分(日本時間の同日早朝4時30分)
残り一日でイベントがフィニッシュする予定なので、ライブ中継をお見逃し無いように!
『Volcom Fiji Pro』公式サイト
http://www.volcomfijipro.com/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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