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『Vans US Open of Surfing』開幕!ケリー、ジュリアン順調に勝ち上がる!

2013-07-23 更新
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毎年恒例の真夏の祭典、プライム『Vans US Open of Surfing』が現地時間7月22日に開幕!
今夏のサウスカリフォルニアは非常に波に恵まれており、初日も公式4-6ftレンジの南南西のグランドスウェルがヒットし、トップ34のメンバーからも多数エントリーがあるビッグイベントに華を添えていました。

ワールドツアー以外ではほとんどコンテストに出場しないケリー・スレーター(USA・写真下)も、このイベントだけは特別で、ここ数年は毎年のように参加して自らもお祭りムードを楽しんでいる様子。

ファーストラウンドとなったRound of 96ではヒート開始直後にレフトの波でバレルをメイク。そのまま凄い勢いでハンティントン名物のピアの下を通過し、フィニッシュまでメイクして8.00をスコア。
レフトの波に狙いを定めたケリーは中盤にも目の覚めるようなスピードのバックハンドリップを披露して8.67。
トータル16.67で2位以下をコンビネーションスコアに追い込んで余裕のラウンドアップを決めました。

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「少しだけどバレルもあったよ。今週は忙しいし、グラッシーな朝の内のヒートを望みたい。特にこんな波がある時はね。ウネリはある。でも、風が強いから、波選びは慎重になる。あのバレルはその結果さ」とケリー。

グロム時代から数えると約30年のサーフィン経験があるハンティントンビーチ。プロになってからは2度このイベントを制したことがあります。

「このイベントは長い歴史がある。ジュニアはもちろん、プロのプライムでは今のところ今シーズン最高の舞台さ。より競争力が試されるコンテストなんだ。普段対戦することが無い相手と戦い、彼らは総じて上手い。特に若い奴はとんでも無いエアーを仕掛けてくるし、観客さえも脅威になる。まあ、ちょっとすればこの雰囲気に慣れてくるけどね」とコメント。

41歳になってもタイトル争いにまだ絡んでいるケリー。ちなみに今イベントの最年少は15歳の五十嵐カノア。
その年齢差が26歳と言えば、ケリーの超人ぶりが理解出来ると思います。

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バリ島でのワールドツアー第5戦『Oakley Pro Bali』で初のファイナル進出を果たしたミシェル・ボウレズ(PYF・写真上)は好調さをキープしたままカリフォルニアへ。
武器であるフルレールのパワーサーフィンで8.50を含むトータル16.00をスコアし、デーン・レイノルズ(USA)と共にRound of 48行きを決定。

ヒート終了後のインタビューでは、「バリからここに来てずっと素晴らしい波が続いているよ。オレのヒートも良い波だったさ。バリの後、一度家に戻り、ここと同じようなビーチブレイクでトレーニングを積んだのが功を奏した。オレのスポンサーも関係しているし、とても楽しんでいるよ。ギャラリーの数を含め、最大のイベントだからね」と話していたミシェル。

176センチ、76キロの重量級のボディではハンティントンのようなビーチブレイクでの戦いは不利と予想されますが、波のサイズがあれば話は別。ちなみに南南西のグランドスウェルのピークは週の前半になるものの、週末も十分なサイズをキープする予想なので、ミシェルが再び表彰台に上がる可能性は十分にありそうです。

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昨年、ミゲル・プーボ(BRA)とファイナルを戦って優勝を手にしたジュリアン・ウィルソン(AUS・写真最上部)は、まだ風が弱い朝の内のヒートで得意のエアリアルを軸としたライディングを披露して7ポイント台を2本まとめ、トータル14.77でラウンドアップ。
このヒートにはカリフォルニア育ちながら日本人の両親を持つ五十嵐カノア(写真上)もクレジットされ、7.50のハイスコアをマークしていましたが、3位敗退に終わっています。

「調子は結構良かったけど、波とのフィーリングはまだまだかな。30分の間、波は豊富にあってチャンスも沢山あると思っていた。最高に調子良いボードを手に入れたから、2本良い波を掴むことが出来ればスコアは伸ばせると考えたんだ。カノアは凄いサーフィンをするけど、まだ若いからプレッシャーをかけた。ウィゴリー、ジョナサンもスコアを出していたし、タフなヒートだったさ。とにかくチャンスは沢山あった。タイトル防衛のためにヒートを通過出来て良かったよ」とジュリアンは話していました。

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この日はRound of 96のH18まで進行。エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、クリス・ワード(USA)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、コロヘ・アンディーノ(USA)、パトリック・グダスカス(USA)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、ブレット・シンプソン(USA)、ミゲル・プーポ(BRA)、エイドリアン・バッカン(AUS)、ビード・ダービッジ(AUS)、ミッチ・コルボーン(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)、ヤディン・ニコル(AUS)、C.J・ホブグッド(USA)、サニー・ガルシア(HAW)などが勝ち上がっています。

なお、同時開催のプロジュニアはQFを戦う16人が決定。その中にはプライムとのダブルエントリーとなる五十嵐カノア、コナー・コフィン(USA)と共に新井洋人の名も残っています。
ウィメンズプロジュニアはSFを戦う8人が決定してハワイ育ちながら日本人の両親を持つ前田マヒナが残っています。

その他にも日本からは大原洋人、野呂玲花がチャレンジしていましたが、残念ながら姿を消しています。

ネクストコールは現地時間7月23日の朝7時30分(日本時間同日夜11時30分)。プライムに続き、ウィメンズワールドツアーもR1からスタート予定。

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『Vans US Open of Surfing』公式サイト
http://www.usopenofsurfing.com(PC用)

photo: ASP Covered Images

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