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『Billabong Pro Teahupoo』2日目 ハイスコア連発のエキサイティングな一日に!

2013-08-17 更新
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タヒチ・チョープーで開催中のASPワールドツアー第6戦『Billabong Pro Teahupoo』は2日続けてゴーサインが出され、現地時間8月16日にR2の残りヒートとR3の8ヒートを消化。
公式3-5ftレンジとサイズ的には前日と変わらなかったものの、コンスタントにバレルになる波が多く、3つの10ポイントと多くの9ポイント台がスコアされるエキサイティングな一日になりました。

朝の内に行なわれたR2では、タヒチ出身として唯一トップ34の座にいるミシェル・ボウレズ(PYF)がワイルドカードのネイザン・ヘッジ(AUS)の猛烈なチャージの前に僅差で敗退。
その後もクロスゲームが多く、興奮のまま迎えたH10、ジェレミー・フローレス(FRA・写真下) vs ブレット・シンプソン(USA)のカードでは、ジェレミーが序盤に9.10をスコア。中盤にはフリーフォールのようなドロップからグラブレール。完璧にバレルに姿を消し、片手を高々と上げてメイク。解説者のオッキーことマーク・オキルーポもスコアが出る前から「10ポイントライド!」と公言。ジャッジも迷わず10ポイントをコールし、この時点でブレットをコンビネーションスコアに追い込みます。
更に後半にはブレットがテイクオフする逆サイドのライトにテイクオフ。これも見事にメイクして9.33とバックアップスコアを伸ばして19.33のハイエストヒートスコアで圧勝。
基本的にレフトオンリーのチョープですが、R1でもジョーディ・スミス(ZAF)がトライしていた通り、このサイズだと稀にライトが良くなることもあるのです。

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「多分、チョープでは自身初の10ポイントだと思うよ。オレ達はツアーでベストの一つと言える波があるこの場所に毎年来る。タヒチは楽園。世界で最も好きな波なんだ。パーフェクトと同時に恐ろしい波。それは波が小さくても同じことだよ。10ポイントを出せて最高の気分さ」とジェレミー。9.33をスコアしたライトの波に関しては、「まさかライトに行けるとは思わなかった。まるでバックドアだったよ。あれは適切な判断だったし、スピットと共に出ることが出来た。あのライトは良い波だったね。もし、波に潰された場合、リーフの餌食になることは覚悟していたよ。だからバレルから抜けるために間違いなくプレッシャーがあったね」と話していました。

2010年にパイプラインマスターズを制し、ツアーでもトップレベルのバレルの名手、ジェレミー。甘いルックスからは想像出来ないような激しいチャージャーでもあります。
R3ではもう一人のバレルの名手、ダミアン・ホブグッド(USA)を抑え、R4行きを決めています。

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昨年、初めてタヒチ戦を制してから優勝が無いミック・ファニング(AUS・写真上)はR2、R3共にワイルドカードと対戦。
R2は圧勝だったものの、イアン・ウォルシュ(HAW)とのR3は完全にイアンのペース。さすがに万事休すかと多くの人が思った終了間際にビハインドピークからテイクオフ。ジェレミーの10ポイントがフラッシュバックしたようにパーフェクトなバレルをメイクして10ポイント!
土壇場で鮮やかな逆転劇を披露してR4へ。

「心臓が口から飛び出しそうだったよ。とにかく波に集中していた。イアンが優先権を持っていたし、彼はスマートなヒートをこなしていたんだ。スコアが出そうな特別な波を探していたけど、考えてみたら全部特別な波だったのさ(笑)。あの一本はラッキーだったし、興奮したよ」とミック。自身がカレントリーダーを務めるタイトルレースに関しては、「タイトルを狙うなら、こんな掴み取るようなパフォーマンスをしないとね。最近の数イベントについても言えることさ。そのためにトレーニングをしているんだ」とコメント。

タイトル争いをしているミックにとってここから先が本番。カレントリーダーながら2位のケリーとのポイント差は僅か450ポイント。少なくともケリーよりも上の順位に入り、アドバンテージを広げたいところでしょう。

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そのケリー(写真上)は、ミックの次のヒートに登場。R1で10ポイントを出しているワイルドカードのアンソニー・ウォルシュ(AUS・写真下)を相手に序盤からチャージを仕掛け、9.00、9.97とスコアを重ね、逆転の隙を与えずにトータル18.97でラウンドアップ。

タヒチ戦ではトップ34のメンバーよりも注意しなければいけないワイルドカードとの対戦についてケリーは、「アンソニーは世界でも最高のバレルライダーだと思うよ。彼はここで沢山サーフィンしているし、危険な人物さ。イベント前半に対戦するのも嫌だけど、後半にも遠慮したい相手。スタートはちょっとガツガツしながら波に乗り、彼も良い波を掴んでいた。9ポイントの他にバックアップを重ねられたのはラッキーだったね。良い波に何本も乗ったよ。このサイズでこの波質は過去数年のチョープーの中でベストと言えるね」とコメントを残していました。

なお、イアン、アンソニーが敗退したため、ワイルドカードはトライアルで優勝したローカルのアラン・リオウのみ。
R3の最終ヒートでジョエル・パーキンソン(AUS)と対戦します。

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その他に10ポイントをスコアしたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を始め、ジョーディ・スミス(ZAF)、ジョシュ・カー(AUS・写真最上部)、エイドリアン・バッカン(AUS)、カイ・オットン(AUS)がR3を勝ち上がっています。

ネクストコールは現地時間8月17日の早朝6時30分(日本時間8月18日深夜1時30分)で、条件が揃えば30分後にR3のH9、ジュリアン・ウィルソン(AUS) vs アダム・メリング(AUS)のカードから再開します。
なお、公式サイトではオッキーや、シェーン・ドリアンを解説者に招き、ライブ中継が配信。
スマホでもチェック出来るので、サーフィンの合間にチェックしてみては?

『Billabong Pro Teahupoo』公式サイト
http://www.billabongpro.com/tahiti13(PC用)

『F+ SURF』では、独自のコンテストレポートや、日本語字幕付きASPオフィシャル動画が見れます。
(BCMスマフォ会員は無料)

photo: ASP Covered Images

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