JPSAショートボード第4戦『ALL JAPAN PRO 新島』終了!
2013-09-01 更新

開幕戦から3連勝という圧倒的な強さを見せている大野修聖が独走態勢で突入した後半戦のファーストイベント、新島でのJPSAショートボード第4戦『ALL JAPAN PRO 新島』が9月1日に終了。
イベント期間中は一足先に終了したロングボード開催時よりも更にサイズダウン。
2日目にはメイン会場の羽伏浦・シークレットでのヒート進行が厳しくなったため、島の反対側の間々下Pへ移動。
サイズこそ十分にあったものの、オンショアが強く、まとまり無いコンディションでの戦いに...。
そんな中でも勝ち上がってきたのは実力がある選手。
特に大野修聖はオンショアの波を逆に楽しむようにスコアを重ね、危なげなくファイナルへ。
もう一人のファイナリストは、第3戦終了時点で4位の田中英義。元グランドチャンピオン同士の争いになりました。

30分のファイナルは両者共に序盤からチャージ!
特に大野修聖はフロントサイドになるレフトの波をパワフルなターンで繋げ、インサイドまでキッチリと決めて6.75をスコア。リードを握りながらも攻めの姿勢を崩さない大野修聖は深いボトムターンから全身の力を捧げたようなビッグマニューバー。次には続かなかったものの、4.50をスコアしてリードを広げます。
中盤、レフトの波にテイクオフした大野修聖は速いセクションをフローター気味にメイク。インサイドではフィンを綺麗に抜いて着地まで安定したライディングで7.15。
後半には再びレフトの波で7.10を重ね、トータル14.50。トータル7.00の田中英義をコンビネーションスコアに追い込みます。
今イベントのハイエストスコア、8.50を持っている田中英義 。ラスト5分を切ってからライトの波を掴み、6.85。ニード7.40まで追い上げますが、逆転には届かず、大野修聖(写真最上部・上)が今シーズン負け無しの4勝目。
新島ローカルに担がれてビーチ凱旋をした大野修聖。会場には親友「Def Tech」のMicroの姿もあり、コンテストの緊張感から解き放たれた瞬間から笑顔が溢れていました。
羽伏浦に移動して行なわれた表彰式では、「沢山の応援ありがとうございました。あと残り2戦ありますが、一つ一つのヒートをこなしたいと思います。新島は久しぶりです。もっとサーファーが集まるような島になれば良いと思います」とコメント。
6戦中、4勝目を決めてグランドチャンピオンはほぼ確実ですが、計算上では残り2戦を大野修聖が欠場すると他の選手にも僅かにチャンスがあります。
本人は茨城・大洗での第5戦も出場の意思を示しているので、グランドチャンピオンの行方はそこで決まりそうです。

女子はカレントリーダーの橋本小百合がR2で早々と姿を消し、2位の野呂玲花はスペインでのウィメンズ6スター『Pantin Classic Galicia Pro』参加のために欠場。
そんな中、ランキング3位の庵原美穂(写真上)がファイナルに残り、初優勝を目指す高橋みなとに対してベテランらしい落ち着いた試合運びを見せ、中盤に7.25。5.75をスコアしてトータル13.00で圧勝。
新島では3連勝を果たし、3年連続グランドチャンピオンに向けて大きな一歩を踏み出しました。

次の第5戦『第18回ISU茨城サーフィンクラシック』は9月6日〜8日に茨城の大洗で開催。
一般の支援者からの目標額も達成してあとはイベントのスタートを待つばかりですが、会場の大洗は現在地形が悪く、サイズが上がらないと波は割れない状況。
例年だとコンテスト期間に合わせてコンディションが整うので、変化に期待しましょう!
JPSAショートボード第4戦
『ALL JAPAN PRO 新島』結果
1位 大野修聖
2位 田中英義
3位 仲村拓久未、渡辺寛
女子
1位 庵原美穂
2位 高橋みなと
3位 谷口絵里菜、福島寿実子
JPSA公式サイト
http://www.jpsa.com/(PC用)
USTREAM JPSA
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photo: 日本プロサーフィン連盟(JPSA)
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