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JPSAショートボード第5戦『第18回ISU茨城サーフィンクラシック』終了!

2013-09-08 更新
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9月6日〜8日に茨城・大洗でJPSAショートボード第5戦『第18回ISU茨城サーフィンクラシック』が開催。
通常イベントが行なわれる水族館前は地形が悪かったため、南側の磯場へ移動。こちらはリーフ混じりで地形も安定しており、期間中はサーファブルな波をキープ。
特にファイナルデイの前半は風も弱く、開幕戦のバリ島・クラマスを除くと今シーズンのJPSAでベストな波と言えるほどのグッドコンディションに恵まれていました。

開幕戦から4連勝の大野修聖は、ポイント差から今イベントに参加を決めてチェックをした時点で通算3度目のグランドチャンピオンが決定。
彼にとって日本での栄光は通過点に過ぎず、来年から始まる新たな戦いに向けてのステップだと言えるでしょう。

その大野修聖はシード権が無いためにR1から参加。全てのヒートを1位通過でファイナルへ。
もう一人のファイナリストは世界でも結果を残し、同世代ではトップの実力を持つ仲村拓久未。

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(大野修聖)

女子のファイナルから強まり始めてきた北東風の影響でヨレた波に序盤は手探り状態の両者でしたが、すぐにクセを見抜き、まずは大野修聖がインサイドの掘れてくるセクションを利用して7.50をスコア。更に4.10を重ね、トータル11.60で主導権を握ります。
一方の仲村拓久未はグレーの空に映える黄色いサーフボードでスピーディーなアクションを披露。6.25を皮切りに調子をドンドンと上げて7.25に6.90を重ね、トータル14.15で中盤には逆転に成功。
後半、仲村拓久未が7.50、大野修聖が6.40とスコアを重ね、14.75 vs 13.90と差が縮まりながらもシチュエーションは変わらず。

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(仲村拓久未)


大野修聖はニード7.26。更に強まる風に珍しくワイプアウトする場面も...。
残り時間5分の時点で優先権は仲村拓久未。JPSAでは新島から採用されているマンオンマンに優先権の有効利用はマスト。それも大野修聖はマキシマム12本の内に11本を乗ってしまい、残り1本という状況。
仲村拓久未は身体を張っても大野修聖をガードするべき場面でしたが、最後の波を譲ってしまいます。
この波に大野修聖は全てを集中し、バックハンドでパワフルなトップアクションからインサイドまでメイク。
海から上がってスコアを待つ大野修聖に7.65がコールされ、土壇場で逆転優勝!
開幕戦から5連勝。前人未到の記録を更に更新しました。

「今回、沢山の関係者、雨の中見に来てくださったギャラリーのみなさんに感謝しています。茨城は大好きな場所です。いつも観客が多く、大会が盛り上がる場所です。最終戦も出ますので、応援宜しくお願いします」と表彰台で大野修聖は話していました。

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女子は前戦の新島で優勝してカレントリーダーの座を手に入れた庵原美穂と海外でのイベントを中心に活動している野呂玲花のカード。
序盤に5.50をスコアした庵原美穂が主導権を握り、その後もパワーのある波にフロントサイドでアクションを重ね、8.50とトータルスコアを伸ばしていきます。
一方の野呂玲花は中盤になってもリズムを掴めず、2.50止まりのトータル4.00。
後半、北東風が強くなり、難しいコンディションに両者共に苦戦。ややスコアは伸ばすものの、シチュエーションは変わらず、トータル8.70 vs 6.00で庵原美穂(写真上)が2連勝!

混戦状態の女子で庵原美穂が頭ひとつ出た形。最終戦は彼女のホーム、鴨川。
3年連続のグランドチャンピオンが決まるのか?
大野修聖が6連勝を決めてパーフェクトなシーズンをメイクするかにも注目したいところです。

2013年JPSAショートボードシリーズ、最終戦は千葉・鴨川で9月26日〜29日に開催される『ムラサキプロ 鴨川 supported by 海童』です。

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(逆転優勝の喜びを爆発させた大野修聖)

JPSAショートボード第5戦
『第18回ISU茨城サーフィンクラシック』結果
1位 大野修聖
2位 仲村拓久未
3位 加藤嵐、田中英義

女子
1位 庵原美穂
2位 野呂玲花
3位 田原啓江、大村奈央

JPSA公式サイト
http://www.jpsa.com/(PC用)

USTREAM JPSA
http://www.ustream.tv/user/JPSA(PC用)

photo: 日本プロサーフィン連盟(JPSA)

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