『Hurley Pro』開幕!注目のデーン・レイノルズは?
2013-09-16 更新

2013年のASPワールドツアーはいよいよ後半戦。
開幕戦とフィジーで優勝したケリー・スレーター(USA)をカレントリーダーとしたタイトル争いも熾烈になっており、1イベント毎にトップが入れ替わるASPファンにとっては面白いシーズンになっています。
現地時間9月15日にはカリフォルニアのローワー・トラッセルズで第7戦『Hurley Pro』がスタートし、初日から激しい戦いに!
注目のワイルドカード、デーン・レイノルズ(USA)は、イベント開催の僅か4日前にインドネシアのメンタワイ・マカロニで「ヒールサイド・グラブエアー」の失敗によって左手の甲を骨折。手首を捻挫した状態でギブスを付けてR1に登場。
ケリーを含めた豪華なカードは、トラッセルズへ通える自宅に住むブレット・シンプソン(USA・写真下)が8.50を含む15.60で1位通過。デーンはリズムに乗れず、ロースコア止まりに...。

続くR2ではケリー(写真下)とデーンが再対戦し、クロスゲームの末にケリーがラウンドアップ。残念ながらデーンは活躍する前に姿を消してしまいました。
ケリーはデーンとのヒート後のインタビューで、「本当にスローなヒートだったね。デーンと戦ったラウンド2は残念だったよ。彼は乗りたかった波に乗れず、実力を出し切れなかった。彼との対戦に自信はあったけど、スローヒートだったことに悔いが残るよ」とコメント。

デーンとはチームメイトでもあり、彼の才能を最も理解している一人。もちろん、自分が勝つのは前提でしょうが、ライブ中継を通して世界中に彼との貴重なバトルを披露したかったのでしょう。
ちなみに昨年はこのイベントで優勝を決めて通算50勝目をマーク。その時も同じですが、ケリーが常に質問されるのはタイトルの話。
「プレッシャーは少しだけあるよ。ミックは良い結果を残しているし、今のところ捨て試合が無い。ジョエルに関してはいくつかの悪い結果があるよね。ジョーディもこのレースに参加している。オレはもう捨てられる結果が無いし、このイベントは重要なんだ」とケリー。
10イベント中、ベスト8のポイントで競われるワールドタイトルレース。ケリーは13位と9位が最低に対して2位のミックは優勝こそ無いものの、最低が5位。残り4試合の内、ミックが数回優勝するとミックが有利になる計算です。

R1で最もスコアを伸ばしていたのは、ミゲル・プーポ(BRA)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)と対戦したジュリアン・ウィルソン(AUS)で、レフト、ライト共にパーフェクトなブレイクだった公式2-4ftレンジのローワー・トラッセルズでエアーとパワフルなターンをミックスさせ、トータル17.40でR3へ。
「厳しいヒートになるだろうと感じていたけど、上手く勝ち上がることが出来て嬉しいよ。タヒチ戦を終えてからのレイティングを見てラウンド1は再対戦になると知っていたから、数週間はそのことばかり考えていたよ。特にミゲルはスタートから凄い強かったね。その後は良い波が入り、まずオレはレフトの波でスコアを伸ばした。いくつかの良いセクションがあり、次はライトの波でもスコアを上げたのさ」とジュリアン。
R1の組み合わせは最新のレイティングに左右されるのですが、今回は前戦のタヒチと全く同じカード。
タヒチではジョン・ジョンが1位通過を決め、ジュリアンは敗者復活戦のR2行きを強いられていました。
2011年からツアーに入り、2年連続で9位でフィニッシュしているジュリアン。今シーズンは開幕戦とバリ、タヒチで5位に入り、トータル11位。すでに13位が3度あるため、ここからランクを上げるにはQF以上の結果が求められます。
「今は勢いがあるし、ガールフレンドと親友で回っている旅が本当に良い感じなんだ。自分のサーフィンに集中し、新しいエクイップメントもしっくりきている。今回は出だしから調子も良いし、ここの波はいつもの通り楽しい。あと数日、このスウェルが続くと良いね」と今の気持ちを話していました。

その他、R1ではナット・ヤング(USA)、タジ・バロウ(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)、トラビス・ロジー(ZAF)、ミック・ファニング(AUS)、ブレット・シンプソン(USA)、ガブリエル・メディナ(BRA)、フィリッペ・トレド(BRA)、CJ・ホブグッド(USA)、アダム・メリング(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、ミシェル・ボウレズ(PYF)が1位通過でR3へ。
R2ではケリーを始め、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ジョシュ・カー(AUS)、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA・写真最上部)が勝ち上がり、ワイルドカードは全てここで敗退。
カリフォルニア独特の霧に包まれたこの日の最終ヒートで戦ったエイドリアーノは、ミッチ・クルーズ(AUS・写真上)を相手に9.73のハイエストスコアをマーク。
エアーを得意とするブラジリアンの中では珍しくパワーサーフィンを武器にするエイドリアーノのサーフィンが爆発。ライブ中継を通してでも大きな音が聞こえてくるような力強いマニューバーは見ているだけでも爽快でした。
「ここはオレにとって重要なイベント。昨年は3位だったね。最初のラウンドはがっかりだったし、今回のラウンドの相手、ミッチ・クルーズとの争いも厳しいと思っていたよ。だから、オレは全力で演技をして良いスコアを出したのさ。最近の2、3のイベントはリズムに乗れなかった。ここでは良い結果を残せるように願っているよ」とヒートを振り返り、今イベントでの意気込みを話していたエイドリアーノ。
成績に波がある今シーズン。ベルズでの優勝を無駄にしないためにも残り4試合で結果を残したいところでしょう。
ネクストコールは現地時間9月16日の朝7時30分(日本時間9月16日夜11時30分)で、30分後にR2のH5、エイドリアン・バッカン(AUS) vs パトリック・グダスカス(USA)からのカードからスタート予定。

『Hurley Pro』公式サイト
http://www.thehurleypro.com/ (PC用)
photo: ASP Covered Images
photo: Hurley
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