「バリ島・バイク旅2013年秋④」
2013-10-18 更新
Diegoのサーフショップ『Nusa』は、内装を始め、売っているショーツ、Tシャツ、パーカーなど自分たちのオリジナル。
1999年に僕とマンボーで作ったスリランカのサーフショップ『A-frame』と全く同じコンセプトだった。
僕は友人として『Nusa』が発展するといいなぁと心から思う。
興味のある方は是非ネットで「Nusa surf Batik」と検索してみてください。
Diegoに会ったその日、ショップを閉めた後はDiego得意のドジ話で遅くまで盛り上がった...。
翌朝、朝早くDiegoに起こされると、各々バイクに跨って「Bukit」のサーフポイントチェックに出掛けた。
まずはDiegoの家から15分ほどの場所にある断崖の上からインポッシブルからドリームランドまで3か所のポイントが見渡せる凄いロケーション(写真最上部)をチェック。
この日はウネリが強く、幾筋ものラインナップが現れると規則的なレフトのバレルがブレイクしていた。
Diegoは毎日この断崖の上に出掛けて波のコンディションを録画すると店のHPとFaceBookにアップしている。
その後、Diegoは動画をUPしたり、新しいデザインの仕事などがあるので、ショップに戻ってしまった...。
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残された僕と勇介君は、断崖の上でどこに入るか悩んだ。ビンギンは4ft位でほとんどの波がチューブ。ラインナップには15人ほどのサーファーが入っており、正直波は余っていない。それに奥から乗れるほど根性も座っていなかったので、ビンギンの横にある名も無いライトに入ることにした。
テイクオフは気持ち良いほどなめらかで、サイズも頭位。でも、セットが少ないし、走れてもショートライド中心の波で少々物足りなかった...。
僕達は一度Diegoの家に戻ってビンタンビールを飲みながらくつろいでいると、そこにDiegoが帰ってきて、「久しぶりに時間ができたから海に行こう!」と誘ってきた。
すぐに用意をして朝波チェックした場所に戻った。波の大きさは朝よりも少し大きい。そして、そよそよと吹くオフショア。
それを見たDiegoはやる気満々だった。
僕も勇介君もDiegoにプッシュされてビンギンのラインナップへパドルアウトした。
沖に向かう時、ラインナップにいたサーファー達が一人ずつチューブの中にスッポリ包まれてはスピットと共に出てくる姿がまるでDVDの世界だった。
奥から行けなくても、このラインナップに並び、このポイントのサーフィンを見るだけでも十分に価値がある。
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「Bukit」の中でもここは簡単にチューブに入れるポイントだとガイドブックには書いてあった。
なんとか小さい波を選んで奥の方へパドルすると、小振りながら形の良いレフトの波に乗ることができた。
自分の後ろで小さいながらもポッカリとチューブが口を開けているのが分かるのだが、あまりにも浅いので、トライする気になれなかった。
Diegoは大き目のセットを選び、余裕顔で深い位置から何度もバレルインしていた。
僕の3本目はかなり良い波だったが、調子に乗ってインサイドまで乗り継ぐと、とても浅かった。更にギリギリでプルアウトしてパドルアウトする途中に運悪く頭サイズのインパクトを目の前で食らってしまった...。
僕はレールを持ったまま凄い勢いで巻かれた。そして、テールが何度もリーフにヒットしているのが分かった。怪我をするのが嫌だったので、ボードを引き寄せ、必死でしがみついた。巻かれながらテールから後ろが無くなっているのではかと思うほどのパワーだった。
幸い怪我もなく、テールもあった。
2時間ほどでサンセットになったので、海から上がることにした。ボードを持って歩いていると、勇介君が「ハルさんのボードのフィン、向きが変ですよ」と一言。
良く見るとサイドフィンのFSCフィンカップが二つとも陥没していた。とりあえず怪我がなくて良かった。僕ら3人はまたバイクに跨ると暗くなり始めた道を走り始めた...。
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普段はメローな波でサーフィンをすることが多いハルさんですが、
今回のトリップでは緊張感がある場所を選んだそうです。
次回のストーリーでは、新たな友人経営の宿へ移動。
この友人も匠的トラベラーだとか!?
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