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「バリ島・バイク旅2013年秋⑥」

2013-11-02 更新
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BukitにあるDiegoの家からバイクで20分ほどのバランガンへの道、夕陽に照らされたバリの田舎道がとても新鮮に感じた。

目的地である宿、「ココナッツハミングバード」の入口に到着すると子供と二人でバイクに跨ったタクローさんと鉢合わせになった。
「夕方のこの時間にバイクに乗った日本人2人組なんていないよ!」と声を上げてビックリしていたが、5年前に来た僕のことをすぐに思い出してくれたようだった。

「ハルさん、すぐに戻るから!」と言ってそのまま出掛けて行ったタクローさんが15分ほどで用を済ませて戻り、「部屋は空いていますか?」と僕らが聞くと、笑顔で「空いているよ!」と答えてくれた。

事前に何も言っていなかったので部屋が空いていなかったらDiegoの家に戻ろうと思っていたのだ...。

素晴らしい眺めの部屋に荷物を置くと、夕陽に染まったバランガンのブレイクを眺めに向かった。
ポイントにはオーバーヘッドサイズのレフトがブレイクしている。ビンギンやパダンパダンなどのようにパーフェクトではないが、それほどハードではない乗りやすそうな波だった。

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(タクローさんの手作りの部屋)

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(タクローさん)

辺りがすっかり暗くなった頃、タクローさんが笑顔で「飲みましょう!」と僕らの部屋に呼びにきた。タクローさんとサヌールから遊びに来ていたボビー君という大阪人の友人と僕達4人はそれから長い時間飲み続けた。

タクローさんやボビー君のようにインドネシア人と結婚してバリに住む日本のサーファーは何人もいるようだ。僕も今バリに住んでいたらどんな感じで生活しているのか?と妄想してしまった...。

特にタクローさんのライフスタイルはサーファーだったら誰もが憧れるだろう。おおらかな人柄で、少しくらいの嫌な事だったら大きな声で「がっはっは」と笑い飛ばしてしまう印象を受ける。
近所の人達からも受け入れられているようだ。それがバリに長く住める秘訣なのかもしれない。

スリランカ同様にバリで生活しようと思ったら、せっかちでは始まらない。
いい意味でも悪い意味でもこういう場所は時間がゆっくり流れているのだから。

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翌朝は時間をかけて少し重い頭を回復させると、タクローさんに促されてバランガンのピークを目指した。

宿の前の丘の上には牛が放牧されている。ボードを片手に牛を横目で見て丘を降り、数件のロスメン(安宿)を過ぎると、断崖の下を歩いてピークのエントリーポイントに到着。
この日の波もオーバーヘッド。エントリーからピークまでは波を被らないでゲットできる。
波も乗りやすくてテイクオフゾーンは水深もあるので、安心だ。

ロケーション、波、まさに完璧だった。

ピークは大きく3か所に別れているので、空いているところを選べばいい。タクローさんと僕達は比較的空いている一番奥のピークに張り付くことにした。
僕達にも良い波が十分に回ってくるのが嬉しかった。ロングライドできる波は少ないが、僕達は昨日までのうっぷんを晴らすかのように存分に楽しんだ。

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(バランガンの前景)

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旅の次の目的地、バランガンの「ココナッツハミングバード」に辿り着き、充実した時間を過ごしたハルさん。

少しだけ視点を変えて旅をすると、違った発見や出会いがあります。
「One Earth」読者の方もぜひ次の旅は違うアプローチを試してみては?

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