「バリ島・バイク旅2013年秋⑦」
2013-11-08 更新
タクローさんのエスコートで満喫できたバランガンの波。
この2日間はウネリが少し落ち着いていたので、サイズも大き過ぎず乗りやすい波だった。
波を選べば100m以上のロングライドできる波だったが、サイズによってはボードを折るほどのインパクトもあるし、インサイドのエンドセクションはクローズするので、気を付ける必要があった。
晴れ渡った美しい景色と素晴らしい波、そして何よりタクローさんのホスピタリティが最高だった。
バリではレンボガンやバリアンなど、他にも行きたいところがあったのだが、2日目も気が付くと夕方...。
そして、昨日と同様に夜遅くまでタクローさんとの宴が続いた。
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1週間の予定だった今回の旅も残り1泊。
僕達は後ろ髪を引かれながらも、タクローさんにお礼を言うと再びバイクに跨り、最後の目的地、サヌールの「クブモアナ」という宿に向けて出発した。
「クブモアナ」は10年来の友人の芹沢さんが経営している。
芹さんは以前サーフトリップの専門社で働いており、僕がスリランカで仕事をしている時からの付き合いだ。
以後、彼とはスリランカのサーフトリップの企画で意見交換をしたり、お互いの夢などをよく話し合った。
彼はBCMでコラムを書いていた時期もあるほどの旅のエキスパート。
今から数年前にその旅行会社を退職し、バリに移住すると言い出した。
何度もバリに足を運び、サヌールにあった小さなリゾートを1年以上かけてリノベーションして昨年「クブモアナ」をオープンにさせたのだ。
50歳を超えても、その行動力とサーフィンに対する情熱で夢を叶えてしまう行動力は本当に凄いことだ。
今回、僕はバリに来て芹さんに会わずに帰るということはできないと思っていた...。
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夕方、バランガンからサヌールまでの道のりは1時間ほどだったが、想像を超える猛烈な渋滞だった。
バリにある全てのバイクや車が出動しているのではないか?と思うほどの交通量で、「クブモアナ」に着く頃には緊張と疲労で肘の関節が悲鳴をあげるほど痛くなっていた。
タクローさんを訪ねた時もそうだったが、ここでもアポなしの突然の僕らの訪問に芹さんは目を丸くしてびっくりしていた。
日本を出る前にメールで顔を出しますとは伝えていたものの、はっきりした日程を言っていなかったのだから当然だ。
今回の旅は行き当たりの放浪がコンセプトだったので仕方がない。
それでも芹さんは、「まさか晴ちゃんが来るとは思わなかったよぉ」と固い握手で出迎えてくれた。
芹さんの経営する「クブモアナ」はゴージャス。プールや置いてある物全てにバリのアートが施されていて豪華だ。
10人ほどで貸し切れるようになっているので、友達同士で滞在したら最高だと思う。
ここを拠点にボードで行けるレンボガンに行ってみたかったが、今回は時間が足りずに見送ることになってしまった。
久しぶりに会う芹さんは、宿で働く仲間とインドネシア語を普通に話していた。50歳を過ぎても外国語をマスターしてしまうのも凄いなぁと感心した。
僕ら3人は地元のサテー屋に行き、安くて美味しい焼き鳥をたらふく食べた後、ビンタンビールを片手に夜中まで盛り上がった...。
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1週間の滞在で3人の素晴らしい人物と再会した今回のバリ島トリップは、
次回がいよいよ最終回。
その前に改めて第一話から読み直してみては?