『Billabong Pipe Masters』直前情報!
2013-12-07 更新

12月8日から開幕するASPワールドツアー並びにトリプルクラウンの最終戦『Billabong Pipe Masters』を前にタイトル争い、リクオリファイの条件や、ヒート表が発表されました。
まず、最終戦の結果で決まるミック・ファニング(AUS・写真最上部)とケリー・スレーター(USA)のタイトル争いですが、ケリーは最低でも優勝が条件。ケリー優勝でミックが5位以下ならケリーが逆転して12度目のワールドタイトルを獲得することが出来ます。
逆にケリーが優勝してもミックは3位以上になれば3度目のワールドタイトルを獲得。ケリーがファイナル前に敗退すれば、その時点でミックのタイトルが決定します。
数字上ではミックが有利ですが、1992年、日本の「丸井」がスポンサーだった時の初優勝から通算6度もパイプラインマスターズを制しているケリーに対してミックは2002年から10年のキャリアで一度もパイプラインで優勝したことがありません。
そろそろ引退も考えて良い41歳のケリーにとって、最後のチャンスになるかもしれないワールドタイトル獲得のシチュエーション。もし、これでケリーが12Xを達成すれば、今までにない特別な表彰式になりそうです。

タイトル争いの一方で来年もトップ34に残れるかのリクオリファイの問題を抱えて最終戦に挑む選手が5名います。
条件をおさらいすると、2014年のトップ34に選ばれるのは、ワールドツアーのポイントのみで争われるワールドチャンピオンシップツアーのランキングで上位22名の選手。
ワールドツアーに加え、スター、プライムのポイントも加算されるワールドランキングで上位10名の選手。
その他、ASPが選んだ2名のワイルドカード。
今回リクオリファイの問題を抱えている5名の選手はワールドチャンピオンシップツアー並びにワールドランキングの二つの条件があるものの、ミゲル・プーポ(BRA)は13位以上が必要。
パトリック・グダスカス(USA)、ダミアン・ホブグッド(USA)、ダスティ・ペイン(HAW)は9位以上が必要。
ヤディン・ニコル(AUS)は2位以上が必要とASPは発表しています。
最終戦の順位に関係無くリクオリファイを果たせなかったのは、キーレン・ペロー(AUS)、グレン・ホール(IRL)、ティアゴ・ピレス(PRT)、オーウェン・ライト(AUS)など。
キーレン以外は怪我で欠場が続いたのが原因のため、ワイルドカードとして認められる可能性があります。
なお、『Billabong Pipe Masters』は通常のイベントと異なり、R1は下位10人の選手とパイプラインのスペシャリスト14人がマンオンマンのヒートを2つ同時に行なう「デュアルフォーマット」で対戦。
敗者復活戦が無く、R2はセカンドシードの選手とR1の勝者が戦い、R3にやっと普段レッドジャージを着ているトップシードの選手が登場することになります。
パイプラインのスペシャリストの中には『Vans World Cup』を制したエゼキエル・ラウ、カイポ・ハキアスの息子、カイマナ、カヘア・ハート、ブルース・アイアンズ、カラニ・チャップマン、シェーン・ドリアンなど強豪ハワイアンが勢揃い。
R1の最終ヒートにクレジットされているデーン・レーノルズ(USA)にも注目です。
そして、公式サイトでは今年も日本語放送が楽しめます!
MCは脇田貴之と堀口真平(写真下)、辻裕次郎の3名。昨年はトム・カレンがスペシャルゲストとして登場。
この時期のノースショアはスター選手が沢山いるため、今年もサプライズがあるかも!?
見所満載の『Billabong Pipe Masters』は12月8日〜20日にパイプラインで開催されます。
週末〜週明けにかけて10ftクラスの北〜北西ウネリがヒットする予報なので、ウェイティングピリオド前半からスタートする可能性も十分にありそうです。

『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト
http://www.vanstriplecrownofsurfing.com/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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