『Roxy Pro』開幕!
2014-03-01 更新

ワールドランキングが廃止され、QS(クオリファイシリーズ)が復活。
スポンサーも変わって公式サイトまで大幅にリニューアルされて新体制となった2014年のASPワールドチャンピオンシップツアーが現地時間3月1日にオーストラリア・ゴールドコーストのスナッパーロックスで開幕。
イベント初日は天気こそ良かったものの、公式2-3ftレンジの風の影響が入った難しいコンディション。
メンズの『Quiksilver Pro』は早々とレイデイが告げられ、ウィメンズの『Roxy Pro』が一足先にスタートしてR1の全てのヒートが終了しました。

2014年のオープニングを飾ったのはステファニー・ギルモア(AUS・写真上)、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)、アレッサ・クイゾン(HAW・写真下)のカード。
まずはステファニーがローカルナレッジを活かしてパワフルなマニューバーを披露して7.00をスコア。快調な滑り出しで多くのファンが1位通過を確信したと思いますが、ルーキーのアレッサがバックハンドで素晴らしいターンを重ね、7.93を返してステファニーを逆転。ステファニーも6.67を重ねてトップに返り咲きますが、後半にアレッサが優先権を持っていた場面でステファニーがテイクオフ。ショルダー側にいたアレッサがすかさずドロップイン。この行為にジャッジはステファニーのインターフェアをコールし、2番目のスコアが無効になったステファニーが3位に転落...。
ビアンカの追い上げも届かず、アレッサが1位通過でR3行きを決定。
マンリー、ニューキャッスルと2戦続いた6スターで共にファイナル進出の2位とQSでは好調なスタートとなっているアレッサ。小柄な身体を感じさせない大きなラインを武器に開幕戦では早くもダークホースになりそうです。

H3には昨年のワールドチャンピオン、カリッサ・ムーア(HAW・写真最上部)が登場。鮮やかなピンクのジャージを身にまとったカリッサは波のパワーポケットを有効利用。この日の波でこれ以上無いようなパワーとテクニックを見せ、イベント初の9ポイント台をマーク。マリア・マニュエル(HAW)とトライアルから勝ち上がってきたキーリー・アンドリュー(AUS)を相手に危なげなくラウンドアップを果たしました。

カリッサのライディングが火を付けたのか、昨年惜しくもワールドタイトルを逃したタイラー・ライト(AUS・写真上)も彼女らしい太いラインでスナッパーロックスのフェイスをターンし、8.13を含むトータル16.06で1位通過。
アラーナ・ブランチャード(HAW)、ルーキーのジョアン・ディファイ(FRA)を寄せ付けずにR3へ。
2013年の1,2。カリッサとタイラーを更に上回るスコアを出したのは最終ヒートに登場したディミティ・ストイル(AUS)でした。
先輩のココ・ホー(HAW)、レイキー・ピーターソン(USA)を相手に8.00をスコアして主導権を握ると大きなファーストターンからフィニッシュのレイバックまでキッチリとメイクして9.13をスコア。
ハイエストスコア&ハイエストヒートスコアを手に入れ、1位通過。
イベント前に行なわれたアワードでは『Breakthrough Performers』を受賞。
ジュニア枠から離れたばかりの若い才能は早くも今シーズンのウィメンズサーフィンに刺激を与えていました。
その他にR1を1位通過したのは、ポーリン・アドゥ(FRA)、ペイジ・ハレブ(NZ)
ネクストコールは現地時間3月2日の7時30分(日本時間の同日6時30分)
予想ではしばらく大きなサイズアップは無く、週明けは南東風が強まる見込みなので、明日も同じようなコンディションが続けばイベントは進行しそうです。

ASP公式サイト
http://www.aspworldtour.com/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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