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『Drug Aware Margaret River Pro』開幕!

2014-04-03 更新
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ガブリエル・メディナ(BRA)&ステファニー・ギルモア(AUS)の優勝で幕を開けた2014年のASPワールドツアー。
今年はメンズのイベントにマーガレットリバーが加わり、オーストラリアレッグは3戦となり、全てウィメンズとの併催。
北米ではテレビ放送もされるようになり、サーフィンがよりプロフェッショナルなスポーツとしての地位を確立。
ツアー一行は開幕戦が行なわれた暖かいゴールドコーストからフルスーツ着用が必要なWA(ウェスタンオーストラリア)に移動。マーガレットリバーでの第2戦が4月2日からスタートし、初日にメンズ、ウィメンズ共にR1の全てのヒートが終了しました。

マーガレットリバーの波はライト、レフト共にあるパワフルなリーフブレイク。豊かな自然が残され、サーファーには嬉しくない鮫が数多く生息することでも有名。幸いにもこの日は姿を現さなかったのですが...。

開幕戦をまさかの最下位で終えたジョーディ・スミス(ZAF・写真最上部)はH2で大柄な身体を活かしたパワフルなターンを重ね、8.33を含むトータル15.33でラオニ・モンテイロ(BRA)とセバスチャン・ズィーツ(HAW)に快勝。

「とりあえずスナッパーロックスよりベターになった。まだシーズンは長いし、トップの選手もこれから悪い結果を出す可能性が十分にある。そうなればゴールドコーストでの結果は帳消しされ、オレにとって良いシーズンになると思うよ」とジョーディ。

2月に結婚し、ジョーディが得意とする自国「J-bay」でのイベントが復活した今年。
目標であるワールドチャンピオン獲得に向けてオーストラリアレッグでの残り2戦は好成績を残したいところでしょう。

 
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ジョーディの次のヒートに登場したタジ・バロウ(AUS)はマーガレットリバーから車で僅かの場所で育ち、トップ34の中で最もこのブレイクを知っている選手。ハイスコアこそ出なかったものの、ブレット・シンプソン(USA)とフレッド・パターチア(HAW)を抑えてR3へ。
続くH4、H5はジョエル・パーキンソン(AUS)とケリー・スレーター(USA)が共に2位敗退となり、R2行きに...。
ケリーを倒したヤディン・ニコル(AUS・写真上)は2013年のリプレイスメント(補欠)から脱落したため、トライアルから参加。
ネイザン・ヘッジ(AUS)と共にワイルドカードを手に入れ、ファーストラウンドで見事に大金星をあげたのでした。

「ケリー・スレーターを敗ったのは気分が良いね。今年も昨年、一昨年と同じようにやりたい。この場所は落ち着いて出来る。いつも出だしは悪いんだけど、今日は最初から勝ててハッピーさ。ケリーとビードが反撃するチャンスに恵まれなかったのもオレにとってはラッキーだったよ」とヤディンは笑顔でヒートを振り返っていました。

なお、ケリー(写真下)は23年間サポートされてきた「Quiksilver」のロゴを外したサーフボードで登場。ASPのニュースでも特別に記事を設けられるほどでしたが、エイプリルフールとの噂も...。

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ライバルのジョエル、ケリーが敗者復活戦のR2行きを強いられる中でH6に登場したミック・ファニング(AUS)は自らのペースを崩さず、あくまで自分の仕事に専念する形でマーガレットリバーの波を料理。
ワイルドカードのネイザン・ヘッジ(AUS)とマット・ウィルキンソン(AUS)を倒してR3へ進出し、早くもアドバンテージを得ています。
続くH7に登場したジュリアン・ウィルソン(AUS)は序盤から猛烈なチャージで初日のハイエストヒートスコアとなる16.00を叩き出し、注目を集めていました。

ヒート終了後のインタビューでは、「楽しいヒートだったね。とてもクリーンで良い波も選びやすかった。リズム良く優先権が回ってきたのも助けになったよ。マーガレットリバーは大好きだから、また来れて嬉しい。スナッパーロックスの結果は悔しいけど、もう次に集中している。シーズンは長いからアップダウンもある。ポジティブに前進あるのみさ」とコメント。

開幕戦では13位と残念な結果に終わったジュリアンですが、彼の言葉通りシーズンはまだ長く、勝負はこれからと言えるでしょう。

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R1の最終ヒートは開幕戦を制したガブリエル・メディナ(BRA・写真上)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、コロヘ・アンディーノ(USA)のカード。次世代のタイトルレースを想像させるこのメンバーの戦いはスナッパーロックスでエアリアルを封印したガブリエルが高さのあるバックハンド360エアリアルで8.90をスコア。この一本が決め手となり、ジョン・ジョン、コロヘを抑えてラウンドアップを決めました。

「ジョン・ジョンとコロヘとの対戦はハードだったよ。勝てて嬉しいし、次に向けて更に自信がついたね。ランキングのリーダーについては、プレッシャーを感じているものの、気分は最高さ」とガブリエルは話していました。

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メンズのR1終了後はウィメンズのR1が進行。
開幕戦を制したステファニー・ギルモア(AUS・写真上)を始め、今イベントのディフェンディングチャンピオン、カリッサ・ムーア(HAW)、コートニー・コンローグ(USA)、タイラー・ライト(AUS)など順当なメンバーがラウンドアップ。
他にもマリア・マニュエル(HAW)や、 開幕戦でファイナルに残ったビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)がR3行きを決めてます。

ネクストコールは現地時間4月3日の7時00分(日本時間の同日8時00分)
予想では南南西ウネリが続き、風も良い見込みなので、コンテストは引き続き行なわれそうです。

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ASP公式サイト
http://www.aspworldtour.com/(PC用)

photo: ASP Covered Images

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