『Drug Aware Margaret River Pro』R2&ウィメンズQFが終了!
2014-04-06 更新

現地時間4月5日、WAのマーガレットリバーで開催中のASPワールドツアー第2戦『Drug Aware Margaret River Pro』は1日のレイデイの後、新しく入る予報となっていた南西ウネリを見越してメンズのR2から再開。
まだウネリの反応が鈍かった朝方は波数が少ないスロースタートとなり、リスタートになったヒートも。
オープニングを飾ったケリー・スレーター(USA)はワイルドカードのネイザン・ヘッジ(AUS)を相手に辛くも勝利。
ケリー同様にR1を取りこぼしたジョエル・パーキンソン(AUS)は次のヒートに登場し、5ポイント台のミドルスコアを2本まとめてラウンドアップ。
朝のロータイド時はインサイドが非常に浅く、対戦相手のミッチ・コルボーン(AUS)がフィンボックスをクラッシュしてボードをチェンジしたり、ケリーがフィニッシュと同時に棚に乗り上げてしまったりする場面も...。
今年もタイトルレースに絡んでくるであろうケリーとジョエル。共にスコアが出しにくいコンディションでやるべき仕事をキッチリとこなした印象でした。
「クロスヒートだったね。オレが終始リードしていたけど、最後にネイザンには逆転のチャンスがあった。彼はラスト5分頃に凄い良い波を手に入れ、テイクオフを見た限りではオレを上回るスコアを出すと思ったよ」とネイザンとのヒートを振り返ったケリー。
激しい戦いの後は両者固い握手を交わしていたのが印象的でした。

R2のハイエストエストスコアを出したのは、前日のエアリアル勝負でガブリエル・メディナ(BRA)に及ばなかったジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真上)で、ルーキーのディオン・アトキンソン(AUS)を相手にビッグマニューバーからバレル、最後はエアリアルまでメイクしてパーフェクトに近い9.87をスコア。
更に後半には高さのあるエアーリバースをメイクして7.73を重ね、R3へ。
「スナッパーロックスで敗退し、今イベントの最初のヒートも負け、プレッシャーを感じていた。このままだとストレスが積み重なるばかり。だから、とにかく勝ちが欲しくてたまらなかったよ。出来る限りのサーフィンをし、ヒートを通過出来てハッピーさ。マーガレットリバーの波は大好き。ホームを思い出すんだ」とジョン・ジョン。
2013年のパイプラインマスターズでの華やかな表彰台から一転して2014年は3年連続で優勝していたホームでの『Volcom Pipe Pro』で早々と敗退。更にワールドツアーの開幕戦ではR2敗退の最下位と最悪のシーズンスタートとなったジョン・ジョン。
今回のヒートのように彼らしい自由な発想のマニューバーが決まれば、勝ちが重なっていきそうです。
その他にR2を勝ち上がったのは、ナット・ヤング(USA)、C.J・ホブグッド(USA)、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、オーウェン・ライト(AUS)、エイドリアン・バッカン(AUS)、コロヘ・アンディーノ(USA)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、ビード・ダービッジ(AUS)

メンズのR2終了後はウィメンズのQF、4ヒートが進行。
風の影響が入った難しいコンディションでしたが、逆にスキルの差を知るには丁度良い波となり、カリッサ・ムーア(HAW)とサリー・フィッツギボンズ(AUS)が共に9.00のハイスコアを叩き出していました。
カリッサ、サリーに加え、ステファニー・ギルモア(AUS・写真上)、タイラー・ライト(AUS)がSFへ。昨年と同じ上位4名がそのまま残った形。それだけマーガレットリバーの波はサーファーを選ぶということなのでしょう。
コートニー・コンローグ(USA)とのクロスゲームを制したステファニーは、「ヒート中はかなり動揺したわ。ミスを重ねてしまったの。最終的に勝てたのはラッキーだったと思う。最後に良い波に乗れたのは自信になったけどね」とコメント。
土壇場まで追い込まれ、残り1分を切ってから乗った波で逆転勝利をおさめたステファニー。運も実力の内であり、時にそれが一番重要な場面もあるのが勝負の世界。
次のSFの相手は開幕戦のSFと同じカリッサ。その時はステファニーが圧勝でしたが、今回はどうなるのか?

対戦相手のカリッサ(写真上)は、「9ポイントを出せて本当にハッピーよ。あの波は見つけ出した大きな波に渾身の力を込めてターンしたの。セミファイナルでのステファニーとの再対戦は嬉しい。待っていたリベンジのチャンスが早くもやってきた感じよ」と話していました。
予想によると今回の南西ウネリのピークは6日の日曜日となり、週明けはサイズダウンする見込み。
風は強い予想ですが、コンテストは引き続き行なわれる可能性が高そうです。
ネクストコールは現地時間4月6日の7時00分(日本時間の同日8時00分)

ASP公式サイト
http://www.aspworldtour.com/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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