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『Drug Aware Margaret River Pro』一足先にウィメンズが終了!

2014-04-07 更新
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オーストラリアレッグのセカンドイベント、WAのマーガレットリバーで開催中のASPワールドツアー第2戦『Drug Aware Margaret River Pro』は現地時間4月6日も南西ウネリが続き、日曜日で沢山のギャラリーが集まる中、ウィメンズのSFからスタート。
まずはカリッサ・ムーア(HAW)がステファニー・ギルモア(AUS)を抑えて開幕戦のリベンジを果たし、今イベントの2年連続タイトルを狙ってファイナルへ。
次のタイラー・ライト(AUS)vsサリー・フィッツギボンズ(AUS)のカードはイベントを通してパワフルなターンを連発していたタイラーが圧勝。タイラーは昨年のファイナルでカリッサに抑えられているため、こちらもリベンジに燃えての対決となりました。

ファイナルの序盤はカリッサが7.50をマークしながらもバックアップスコアを伸ばせず、シーソーゲーム。
中盤、タイラーが大きなボトムターンから波のポケットで全身の力を込めたターン、フィニッシュまでメイクして8.00をスコア。トータル13.83でカリッサとの差を広げます。
後半、カリッサはニード6.34に対して6.87をマークし、逆転に成功。
終了間際には優先権を持っていたタイラー、次にカリッサの順でテイクオフし、フィニッシュまでメイクしますが、シチュエーションは変わらず、カリッサ(写真最上部・下)が2年連続で優勝!
この二人の勝負は期待通りパワーサーフィンのぶつかり合い。マーガレットリバーのパワーがある波を舞台に最高のショーを楽しめたファイナルでした。

「タイラーは最高のコンペティター。それも今日は絶好調だったわ。いつも彼女とファイナルで対戦した時は、このタイトルを持ち帰りたい!って強く思うの。今日もとてもエキサイトして、’さあ、やるわよ!’って心の中で叫んでいたのよ。マーガレットリバーはとてもチャレンジングな波だし、常に学ぶことがある。再び勝てて本当に嬉しいわ」とカリッサは優勝の喜びを語っていました。

 
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昨年、ハワイアンとして初めてこのイベントを制したカリッサ。2010年にツアー入りを果たし、すでに11回目の優勝を決め、2度のワールドタイトルを獲得するトップ17の中心人物。
恵まれた体格を活かしたメンズ顔負けのパワフルなサーフィンは他の選手に大きな刺激を与え、ウィメンズサーフィンのハードルをどんどんと上げています。
次のベルズも昨年優勝しており、またファイナルで戦った相手もタイラー(写真)という因果です。

 
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今回の優勝でカリッサはステファニーと並ぶランキングトップに立ち、3度目のワールドタイトルを狙います。
その件については、「この場所、そしてウェスタンオーストラリアは大好きよ。ステファニーと並ぶトップになれて良い気分ね。今後の展開が楽しみだわ」とコメントを残していました。

ちなみにスポンサーの「Drug Aware」とは、主に若者を対象にする薬物防止プログラム。表彰式ではアルコールフリー=シャンペンファイトも行なわれず、他のイベントとは異色のセレモニーでした。

 
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メンズの方はR3がウィメンズのファイナル前と後に進行。
R1と同じ組み合わせとなったガブリエル・メディナ(BRA・写真上)vsジョン・ジョン・フローレンス(HAW)のカードは序盤こそ8.50をマークしたジョン・ジョンがリードしていましたが、ガブリエルが持ち前の強い精神力で確実にスコアを伸ばして逆転。逆転した後はジョン・ジョンとの差を広げるためにローテーションエアーを繰り出し、メイクします。
対照的にジョン・ジョンはプレッシャーでリズムを崩してしまい、やるべき仕事が出来なかった印象。
結局、最後はガブリエルの強さだけが際立ち、R4進出を決めました。

ガブリエルとジョン・ジョン。
一見、同じようなタイプの二人ですが、すでにツアーで何度も優勝しているガブリエルの試合運びは非常に上手く、プレッシャーに強いというコンペティターでは最大の武器を持っています。
もちろん、勢いに乗った時のジョン・ジョンの爆発力は凄いのですが、今どちらがワールドタイトルに近いと聞かれれば、ガブリエルと答えるのが大半の意見でしょう。

「オレ達は何度も対戦し、本当に良いライバル関係にある。ヒートでは自分のゲームに集中し、ベストを尽くしただけさ。ジョン・ジョンみたいな選手とサーフィンするのは素晴らしいことだよ。お互いにプッシュし合って常に刺激的だからね」とジョン・ジョンとのヒートを振り返ったガブリエル。

マーガレットリバーでは不利と言われているグーフィーフッターですが、それを考慮しても優勝候補の筆頭と言えそうです。

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次のヒートではワイルドカードのヤディン・ニコル(AUS・写真上)が昨年のワールドチャンピオン、ミック・ファニング(AUS)と対戦。R1でケリーを抑えたヤディンの勢いは更に加速し、高さのあるフルローテーションを見事にメイクして9.77をスコア。ミックはまさかのコンビネーションスコアに追い込まれ、早くも姿を消すことに...。

「ヒート中はビクビクしながらやっていたけど、勝てて凄いハッピーさ。ミックとはこの前のパイプで良い勝負をしたんだ。とても凄いコンペティターだよ。今はプレッシャーから解放され、少し自由にサーフィン出来そうだね」と勝利後のインタビューに笑顔で答えていたヤディン。

現在はプロフィール上、カリフォルニア在住のヤディンですが、生まれたのはマーガレットリバーから内陸に向かった「Cowaramup」という小さな街。当然、マーガレットリバーでの経験も豊富でローカルナレッジを最大限に活かした勝利だったと言えます。

その件については、「オレはここで育ったし、マーガレットリバーはとても快適な場所さ。もちろん、波に対する知識もあり、それが勝利に結び付いたと思うよ」とコメント。

昨年のパイプラインマスターズではQFでミックと対戦してハイスコア勝負の中で敗退したヤディン。
リベンジを果たし、今度は手に届く位置まできた地元での優勝に向けて前進あるのみです。

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その他にR3を勝ち上がったのは、ジョシュ・カー(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)、ミゲル・プーポ(BRA)、ケリー・スレーター(USA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、フィリッペ・トレド(BRA)、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)

なお、ビード・ダービッジ(AUS・写真上)とタジ・バロウ(AUS)は、タジが優先権を持ってバドルしていた時にビードのリーシュコードが絡まってしまい、タジは妨害された形となり、ビードの方はフィンボックスが破損。一度はビードが勝ったヒートでしたが、再度ヒートをやり直すという珍しい場面があり、再びビードが勝ってタジは地元でのイベントを13位でフィニッシュすることに...。

ネクストコールは現地時間4月7日の7時00分(日本時間の同日8時00分)
一日でイベントをフィニッシュ出来るラウンドまで進んでいるため、ライブ中継をお見逃し無く!

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ASPウィメンズワールドツアー第2戦
『Drug Aware Margaret River Pro』結果
1位 カリッサ・ムーア(HAW)
2位 タイラー・ライト(AUS)
3位 ステファニー・ギルモア(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)
5位 コートニー・コンローグ(USA)、マリア・マニュエル(HAW)、ローラ・エネヴァー(AUS)、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)

ASP公式サイト
http://www.aspworldtour.com/(PC用)

photo: ASP Covered Images

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