『Rip Curl Pro Bells beach』はイースターサンデーに一気に進行!
2014-04-21 更新

現地時間4月20日、オーストラリア・ベルズビーチで開催中のASPワールドツアー第3戦『Rip Curl Pro Bells beach』は公式3-5ftレンジのクリーンなボウルズでメンズのR2、H3から再開し、R3を戦うメンバーが決まった後、ウィメンズのR2からR3までがボウルズとリンコンで進行。
イースターサンデーで前日より更に沢山のギャラリーが集まったこの日は、夕方までオフショアが持続。
絵に描いたような美しいラインナップが姿を現し、ハイスコアも出やすくなっていました。
朝からお昼頃にかけて行なわれたメンズのR2。オープニングヒートは前日にアリッツ・アランブルー(ESP)に敗れたミシェル・ボウレズ(PYF)がリプレイスメントで参加のグレン・ホール(URL・写真下)にあっさりと敗退。
マーガレットリバーでツアー初優勝を決めて一気にランキングを上げたミシェルでしたが、早くも姿を消すことに...。
R1・R2のアーリーラウンドでは、グレンを含め、ベルズでは不利とされているグーフィーフッターの活躍が目立っていました。

「ここまで来るのには長い道のりだったけど、今日のファーストヒートで素晴らしい波に乗れたし、’AC/DCのHells Bells’がバックグラウンドで流れていただけで価値があったよ」とコメント。
昨年はクオリファイを果たしながらも怪我でシーズンを棒に振ってしまったグレン。
今回は怪我で欠場のアレホ・ムニーツ(BRA)の代わりに出場権を得て久々にツアーの舞台に戻ってきています。
「1ヶ月前はボックスやマーガレットリバーでサーフィンしている自分を思い描くことさえ出来なかった。でも、ベルズで戦えることは期待していたんだ。まだ先は長いけど、このまま上を目指したいね」とグレン。
ヒート終了後は放心状態でロッカールームへ戻ったミシェルとは対照的にカメラの前で愛する奥さんと二人の小さな子供に嬉しそうに勝利の報告をしていたのが印象的でした。
次のR3の対戦相手はキング・ケリーです。

次のヒートに登場した今イベントのディフェンディングチャンピオン、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA・写真最上部)は、前日の敗退へのうっぷんを晴らすが如く、一年前を思い出すような深いボトムターンをベースにパワフルなトップターン、レイバック、カットバックからフィニッシュまでメイクしてR1から誰も出していなかった9ポイント台をマーク。トータル16.84でブレット・シンプソン(USA・写真上)をコンビネーションに追い込んで圧勝。
「オレのサーフィンは間違いなくこの波に合っているのさ。とても自信がある。昨年は優勝しているし、今年も全力を尽くすよ。過去は振り返りたくないけど、昨年のように勝ち進みたいね」とエイドリアーノは話していました。
その他にカイ・オットン(AUS)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ミゲル・プーポ(BRA)、フィリッペ・トレド(BRA)、マット・ウィルキンソン(AUS)、ミッチ・クルーズ(AUS)、フレッド・パターチア(HAW)、アダム・メリング(AUS)がR3行きを決めた一方、ラオニ・モンテイロ(BRA)、ティアゴ・ピレス(PRT)、ルーキーのディオン・アトキンソン(AUS)、トラビス・ロギー(ZAF)、エイドリアン・バッカン(AUS)、ジェレミー・フローレス(FRA)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、コロヘ・アンディーノ(USA)が敗退し、イベント最下位の25位でフィニッシュすることに...。

続いて行なわれたウィメンズのR2では、R1を取りこぼしたカリッサ・ムーア(HAW)、タイラー・ライト(AUS)が共に9ポイント台をスコアしてワイルドカードとルーキーをそれぞれ倒してR3へ。
R2では他にもレイキー・ピーターソン(USA)が9ポイント台をマークして注目を集めていました。
ウィメンズのR3は敗者無しの3人ヒート。1位がQFに進み、他2名はR4の敗者復活戦を戦うことになります。
ここで爆発していたのは、マーガレットリバーで3位に入っていたサリー・フィッツギボンズ(AUS・写真上)で、9.20と9.17のトータル18.37。8ポイント台を2本も捨てスコアにしての見事な勝利でした。
「見ている方も戦っている方もエキサイティングなヒートだったわ。自分のビッグスコアを聞いた時、とても大きな自信を得ることが出来たの。QFに進めて本当にハッピーよ」とサリー。さらに「ニッキ、コートニーのような選手と戦うのは厳しいわ。二人共、駆け引きが上手いし、私とは違う強さを持っているからね」とR3を振り返ったサリー。
自国オーストラリアでの今年最後のイベントで昨年のフランス戦以来の優勝に届くのか?
今日の調子から判断すると可能性は十分にあるでしょう。
H2はココ・ホー、カリッサ・ムーア、マリア・マニュエルの3人のハワイアンが対決。序盤に8.50をスコアしたココがカリッサとのクロスゲームを制し、QFへ。
残り2ヒートもハイスコア連発の白熱した勝負の末、タイラー・ライト(AUS)とステファニー・ギルモア(AUS)がラウンドアップを決めています。
ネクストコールは現地時間4月21日の朝7時00分(日本時間の同日6時00分)
予想では21日の月曜日に新しい南西ウネリが入り、22日はサイズダウンに加えて風もオンショアに変わる見込み。

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photo: ASP Covered Images
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